東京電力は、去年4月以降、雨が降るたびに放射性物質の数値が上がることを知っていながら公表せず | 日本のお姉さん

東京電力は、去年4月以降、雨が降るたびに放射性物質の数値が上がることを知っていながら公表せず

福島原発4号機地下を単独取材、原子炉直下にたまった水
福島第一原発の事故から、間もなく4年となります。4日、原子炉建屋4号機の内部での取材の特別な許可を得ました。
福島第一原発4号機の地下です。事故から4年近くたった今も、ほぼ手つかずのままです。汚染された水がたまっています。これは事故当時、津波の影響を受けて、海水が入り込んできたものとみられています。今もここは手つかずのまま、こういった状況が続いています。
4号機はメルトダウンした1、2、3号機と違い爆発はしたものの格納容器に大きな損傷はありませんでした。この上に原子炉が存在する構造になっています。これは、大きなダメージを受けた1号機から3号機も同じということです。あちらの方は炉心が溶け出して、今はどのような状況になっているのかは全くわかりません。その解明が急がれます。1号機から3号機では、この地下の部分に、溶けて落ちた核燃料が流れ出ている可能性があります。
5階にあるプール。ここで使用済み燃料が冷却されていましたが、この中に1500体余りの核燃料棒が納められていました。去年12月、1年余りかけてようやくすべての取り出し作業を終えたという状況です。
建屋の地下1階にある天井の配管からは水滴が落ちてきます。建屋は密閉されていないため、新たに雨水などが流れ込み汚染水となっているのです。建屋の中では配管で入り組んだ狭いスペースで、たまった汚染水を排出するための作業が行われていました。
福島第1原発では、毎日300トンの汚染水が新たに発生しています。
先月には2号機の屋上にたまった比較的濃度の高い汚染水が、「K排水路」を通って海に流れ出ていたことが発覚しました。原子炉建屋1号機から4号機の前の道路です。このちょうど道路の下に「K排水路」と呼ばれる配管が通っています。そこに汚染水が流れ出たということを、東京電力は公表していませんでした。
東京電力は、去年4月以降、雨が降るたびに放射性物質の数値が上がることを知っていながら公表せず、漁業関係者から強い批判が上がっています。
「福島、社会の皆さまの目線、何を気にしているかというところに我々の思いが足りなかった。大いに反省するところです」(福島第一原発 小野明所長)
東京電力は、海に汚染水が流出しないよう排水路のルートを変えるなど対策をとることにしています。(04日17:59)
http://news.tbs.co.jp/newseye/tbs_newseye2436768.html