葛飾北斎は娘も天才! | 日本のお姉さん

葛飾北斎は娘も天才!


葛飾北斎は娘も天才! 北斎の娘『葛飾応為』の描いた『光の浮世絵』6枚

出典:北斎の娘が想像以上にクールだった



江戸時代後期の代表する浮世絵師といえば、葛飾北斎ですが、その北斎の三女・お栄も実は素晴らしい腕前の持ち主でした。お栄は画号で『葛飾応為(かつしかおうい)』。浮世絵師であり、『おんな北斎』などとと呼ばれるほどでした。

「おうい」という名の由来は北斎が「おーい、おーい」と呼んでいたのでそのまま画号になったのだそうです。

それでは父・北斎も認める天才・葛飾応為の作品をご紹介します。

三曲合奏図
出典:蜘蛛の巣にかかった蝶々

ボストン美術館蔵
http://grapee.jp/31742


町娘と芸者と遊女が、それぞれ楽器を持って演奏をしている絵です。実際にこの三者が一緒にいるというのは在り得ない構図なのです。この時代、遊女は「おはぐろどぶ」の囲いの中、大門を通らねば外には出られぬ身でしたから。それは、着物の図柄にも表現されているそうです。



吉原夜景図


出典:北斎の娘が想像以上にクールだった


太田記念美術館蔵



闇夜に浮かぶ提灯の明るさ。妖しさと煌びやかさが漂う遊郭。光と影の対比が何とも美しい。この作風から、江戸のレンブラントなどと称され、その才能が北斎以上ではないかと見直されはじめたとか。



夜桜美人図
出典:葛飾応為《夜桜美人図》抒情と科学の暗闇

メナード美術館蔵



白く石灯籠の明かりが娘の顔や手元や桜を浮かび上がらせ、着物の朱を足元の雪見灯籠の小さな明かりが照らす。白い点描に加え、淡い藍や紅を一点二点と描き加え、夜空の星の明るさの等級の違いを表わすために、5種類くらいの描き分けが見られる。


唐獅子図

真ん中の獅子は北斎、周りの花は応為の合作。

北斎翁像


月下砧打美人図

出典:葛飾応為 – Wikipedia



北斎と応為は片付けが出来なくて、部屋が散らかったら引っ越しを繰り返していたそうです。そのため北斎は生涯で90回以上引っ越しを経験しているとか。

応為は父の北斎を看取ったあと、家出をして消息不明となってしまいました。そのためか、現存する作品は10点あまりと少ないのだそうです。

出典 葛飾応為 – Wikipedia
タグ : 浮世絵絵画葛飾北斎葛飾応為