限界以上に大きく首をひねられたら、頚椎が損傷し呼吸困難に陥る | 日本のお姉さん

限界以上に大きく首をひねられたら、頚椎が損傷し呼吸困難に陥る

限界以上に大きく首をひねられたら、頚椎が損傷し呼吸困難に陥る可能性は大いにあるでしょう。
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複数の死亡例ある赤ちゃんマッサージ 近隣住民「逮捕して」
2014.09.18 07:00
今年6月、新潟県南部に本部を置く、子育て支援のNP法人の関西事務所(大阪市淀川区)で、生後4か月の男児が同代表・A子さん(57才)から『ズンズン運動』という赤ちゃんマッサージを受けていたところ呼吸が停止し、その後死亡するという痛ましい事件
今年6月、新潟県南部に本部を置く、子育て支援のNP法人の関西事務所(大阪市淀川区)で、生後4か月の男児が同代表・A子さん(57才)から『ズンズン運動』という赤ちゃんマッサージを受けていたところ呼吸が停止し、その後死亡するという痛ましい事件が起きた。
「A子さんは、男児を膝の上に乗せて首を揉んだり、床の上にうつぶせにして、首を90度以上ひねって顔を上向きにしたりしたそうです」(全国紙記者)
病院に運ばれた男児には、懸命な蘇生措置が施されたものの、その6日後にこの世を去った。司法解剖の結果、死因は低酸素脳症による多臓器不全だった。
同法人の本部は、日本海に面した町の静かな住宅地にある。設立は2003年のことだった。ある地元住民が言う。
「当初は保育所か何かかなと思っていたんですが、どうにも様子がおかしくて。一日中、泣き叫ぶ子供の声がやまないんです。いったい何が行われているのか不思議に思っていたら、そのうち“赤ちゃんのマッサージをしているらしい”と噂になっていた」
A子さんが行う『ズンズン運動』では、正面を向いている赤ちゃんの頭を両手でつかむと、真後ろを向かせるように150度近くひねり、さらにその状態で体をゆすったという。
腹ばいになっている赤ちゃんは、頭が背中につかんばかりに海老反りにし、さらに首を左右にひねる。大人はもちろん、赤ちゃんにとって首がどれほど重要な部分であるかは説明するまでもなく、どうしてこんなことを赤ちゃんにできるのか怒りさえ覚えるが、この『ズンズン運動』の効果についてA子さんはホームページでこう書いていた。
・身体が歪みにくくなり、左右対称の体形になる。
・呼吸量が増えて造血される。
・目の焦点が合いやすくなる。
・首のすわりが早くなる。
「寝付きがよくなったり、赤ちゃんの免疫力が高まり、アトピー性皮膚炎にも効果があるとも言われていたようです。赤ちゃんが泣こうがわめこうがお構いなしで、様子を見ていた母親が心配になって声をかけても、“たくさん酸素を吸い込むために泣いているの”と手をとめることはなかったそうです」(赤ちゃんマッサージを受けたママを知る人)
この施術は、1回1時間で1万円。A子さんが独自にあみ出したオリジナルのマッサージだったという。乳幼児にこうした施術を行うことに問題はないのだろうか? 林クリニック院長で小児科医の林滋さんが説
明する。
「特に法律で定められた規定もありませんし、マッサージを行うための資格も必要ありません。ただ赤ちゃんは、靭帯や筋肉が未発達ですから、首が座らない赤ちゃんを激しく揺さぶってはいけないことは、昔からの常識。まして、過度に首を曲げたり、限界以上に大きく首をひねられたら、頚椎が損傷し呼吸困難に陥る可能性は大いにあるでしょう。場合によっては、命にかかわる重大な問題になりかねません。写真を見る限り、たいへん危険な行為であることは間違いありません」
A子さんが行っていたのは、危険と隣りあわせの“死のマッサージ”だったといえよう。実はこの事件から遡ること1年4か月前の昨年2月にも、新潟市内でA子さんがマッサージを施した男児(当時1才)が意識不明になり、同日死亡していた。
「A子さんは書類送検されましたが、マッサージと死亡との因果関係が証明できず、不起訴処分となりました。乳幼児の場合、本人が痛みや苦しさを訴えることができないうえ、『乳幼児突然死症候群』などによる、原因不明の死亡例も少なくありません。そのため、呼吸停止が起きたとしても、それがマッサージによるものだと証明できないんです」(元警視庁捜査一課長・田宮榮一さん)
取材を進めると、前述した2件の男児の死亡以外にも、子供の呼吸が止まり救急車が来ていたことがあったという。
「このままじゃ、もっと危ない目にあう子が出てくるんじゃないかと思っていたんです。警察にはちゃんと仕事をしてもらって、早く逮捕してほしいとさえ思います」(ある近隣住民)
※女性セブン2014年10月2日号

NPO法人「子育て支援ひろばキッズスタディオン」理事長、姫川尚美容疑者(57)による赤ちゃんマッサージ後に、
4カ月男児搬送先の病院で多臓器不全により死亡。
平成25年2月に施術をした新潟市の男児=当時(1)=が死亡する事件があり、新潟県警が業務上過失致死容疑で書類送検。
しかし、新潟地検は同年12月、不起訴処分としていた。
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「子供泣いても施術やめず」違和感も… マッサージ後に乳児死亡
産経新聞 3月4日(水)15時12分配信
「お子さんが泣き叫んでいたのにマッサージをやめず、おかしいと思った。受講を思いとどまってよかった」。姫川尚美容疑者のセミナーを訪れたことがあるという兵庫県内の30代女性は、産経新聞の取材にこう振り返った。
女性は、姫川容疑者の著書に共感し、セミナーの受講を申し込んだという。平成25年秋、受講のため大阪の事務所を訪れると、初回は見学とされた。
セミナーでは、姫川容疑者が自ら考案したという乳幼児の抱き方やマッサージの方法を指導。女性は、姫川容疑者について「気の良いおばちゃんという雰囲気。熱心に指導していた」と感じた。
だが、違和感もあったという。姫川容疑者が参加者の子供にマッサージを実践しながら指導していたが、うつぶせにして首を上に持ち上げるなどしており、痛みのためか泣き出す子供もいた。
しかし、姫川容疑者は「頑張って乗り越えさせましょう」「“泣き”に(母親の気持ちが)揺さぶられないようにしましょう」などと言い、意に介さない様子だったという。
女性は「子供が泣き叫ぶのを無視してマッサージを続けていたので、受講をやめた」と話した。
一方、姫川容疑者は昨年9月に今回の事件の疑惑が報道されると、NPO法人のブログで、首をひねったりする行為を否定。
独自のマッサージ法の「ズンズン運動」は、「赤ちゃんが可動範囲の限界を超えて(赤ちゃん自身で)首を90度以上回すことがある」とした上で、「首に手を添えて支えることはあるが、決して私が力を加えたりしていない」と釈明していた。

2015.3.4 15:25
「笑顔、眠る姿、寝返り…すべてが愛おしかった」赤ちゃんの遺族がコメント
生後4カ月の男児にマッサージのような施術をして死亡させたとする業務上過失致死容疑でNPO法人「子育て支援ひろばキッズスタディオン」理事長、姫川尚美容疑者(57)が大阪府警に逮捕された事件で、男児の遺族が4日、弁護士を通じてコメントを公表した。
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私たちは昨年息子を授かり、すくすくと育つその姿に毎日癒され、励まされ過ごしていました。息子の笑顔、眠る姿、寝返りができるようになってうれしくてたまらない様子でキャッキャッとたてる笑い声や、泣き声も…そのすべてがいとおしく、かわいくてたまらない、私たちにとって希望そのものでした。この先も、成長を見つめていけるものだと信じていました。
しかし、今回逮捕された姫川代表の施術により、わずか生後4カ月で息子を突然に失いました。一昨年の2月にも姫川代表の施術で赤ちゃんが亡くなったそうです。そのことを公表してくれていれば、息子をサロンに連れていくことは絶対にありませんでした。子供の身体に危険が及ぶ行為をする姫川代表やサロンを信用してしまった自分たちを責めない日はありません。事件から9カ月がたちますが、いまだに苦しみの中にいます。なぜ息子が死ななければならなかったのか、なぜ…と。
子育てサロン、ベビーサロンは赤ちゃんと親たちが安心して過ごせる場所であり、安全なことのみが行われるものだと思っていました。ベビーマッサージなどの行為は無資格で広く行われていますが、私たち幼い子を持つ親にはそれが安全なものかどうかの判断がつきません。
息子や私たちの苦しみを他のお子さんやご家族に味わわせたくありません。そのためには、姫川代表には真実を話してもらいたいと思います。また、ベビーサロンのような場所で同じことが二度と起きないよう、行政にも何らかの対応を検討していただきたいと思っております。
2015.3.4 09:09
赤ちゃんマッサージ後に4カ月男児死亡 NPO法人理事長の女を逮捕
大阪市淀川区で昨年6月、当時生後4カ月の男児に体を伸ばすなどの施術をして死亡させたとして、大阪府警捜査1課は4日、業務上過失致死容疑で、子育て支援をうたうNPO法人「子育て支援ひろばキッズスタディオン」(本部・新潟県上越市)の理事長、姫川尚美容疑者(57)を逮捕した。
捜査関係者によると、姫川容疑者は昨年6月2日、大阪市淀川区に設けていたNPO事務所(閉鎖)で、男児の背筋を伸ばすなどの施術を行った際、危険性を認識していたにもかかわらず、注意を怠り、同8日夜、搬送先の病院で多臓器不全により死亡させた疑いが持たれている。
姫川容疑者をめぐっては、平成25年2月に施術をした新潟市の男児=当時(1)=が死亡する事件があり、新潟県警が業務上過失致死容疑で書類送検。しかし、新潟地検は同年12月、不起訴処分としていた。
だが、捜査関係者によると、姫川容疑者の周辺ではほかにも施術後に体調を崩すなどした乳児が数人いたという。
姫川容疑者は府警の任意の取り調べに対し、施術と男児の死亡に因果関係はないと主張していたという。
姫川容疑者は15年にNPOを設立。姫川裕里名義で活動することが多く、NPO主催の教室などで、リラックス効果があるとして、乳児の足の付け根を押すなどする「ズンズン運動」という独自の施術法を紹介していた。また、子育てに関する著書を出版するなどもしていた。
http://www.iza.ne.jp/kiji/events/news/150304/evt15030409090004-n1.html