過去の地震を分析すると、プレート型の巨大地震の前には、大きい内陸直下型地震が起きています。 | 日本のお姉さん

過去の地震を分析すると、プレート型の巨大地震の前には、大きい内陸直下型地震が起きています。

南海トラフ地震秒読みか 関西一帯で続く“異変”に専門家警告
日刊ゲンダイ 2月17日(火)9時26分配信
東日本大震災の被害の様子/(C)日刊ゲンダイ

南海トラフの巨大地震が迫っているのか――。

今月6日、徳島県南部を震源とする地震が発生。同県牟岐町で震度5強(M5.1)の揺れを観測したのは記憶に新しい。気象庁は、南海トラフとの関係について「よく分からない」と話していたが、先月末から現在にかけて、徳島をはじめ関西一帯で地震が頻発しているのだ。

1月27日「日向灘」(M3.2)、「和歌山北部」「京都府南部」(各M2.4)。同30日「兵庫県南西部」(M2.9)、「日向灘」(M3.0、M4.4)。今月3日「愛媛県南予」(M3.9)、同14日「兵庫県南西部」(M3.9)、「徳島県北部」(M4.0)など、めったに地震が起きない地域で揺れている。これは不気味だ。

過去の地震を分析すると、プレート型の巨大地震の前には、大きい内陸直下型地震が起きています。3・11の時もそうでした。今の関西地方は、当時の状況に近い環境になっています」

こう警告するのは、立命館大環太平洋文明研究センター・歴史都市防災研究所の高橋学教授だ。

11年3月の東日本大震災の前には、岩手・宮城内陸地震(M7.2)が起きている。

「気になるのは、一昨日(14日)発生した兵庫県南西部地震の揺れ方です。兵庫から岡山に延びる『山崎断層』や、諏訪湖―豊橋―和歌山―徳島を経て阿蘇山の下へ延びる日本列島最大の活断層『中央構造線』の徳島北部の位置で揺れている。どちらも、南からのフィリピン海プレートの圧力に耐えられなくなって、ユーラシアプレートの活断層が動いたのです。しかも、徳島北部では深さが40キロでした。内陸直下では普通は10キロ。40キロということは、プレートが押されて沈みかけているところで地震が起きているということです。西日本の南北圧縮が限界になりつつあります。南海トラフとの関わりの強い、桜島、阿蘇山、新燃岳の噴火も続いている。6日の徳島地震くらいの揺れがあと1、2度起きれば、いよいよ切迫した状況になるでしょう」(高橋学教授)

日本と関係の深いニュージーランドの海岸で13日、約200頭のクジラが浅瀬に打ち上げられたことも気になる。

「日本とニュージーランドの間には、太平洋プレートが連なっている。過去、ニュージーランドの地震の後、短期間に日本で大地震が起きている。200頭ものクジラの打ち上げは、過去十数年で最高だというから、気になります」(地震学者)

覚悟しておいた方がいい。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150217-00000018-nkgendai-life&pos=3

筑波大チームが衝撃データ 3・11クラス巨大地震再来か
日刊ゲンダイ 2月7日(土)9時26分配信
3・11当時の被災地/(C)日刊ゲンダイ

 衝撃のデータだ。

 東日本大震災の震源域のエネルギー状態が、震災前と同じレベルに戻った可能性があるという。今後は3.11と同じマグニチュード9クラスの巨大地震が、いつ発生しても不思議ではないというのだ。
 筑波大などの研究チームが、3日に英科学誌「ネイチャー・ジオサイエンス」に発表した。

 研究チームは、98年から現在まで東北沖のプレートで起こる地震活動を精査。プレートにかかる力の蓄積状態が、震災後2~3年で元の水準に近づいたと分析。大震災で放出されたエネルギーが、従来考えられているよりもはるかに短期間で回復しているという。また、滑り込むプレートで起こる巨大地震は、マグニチュードや発生間隔が不規則であるとも結論付けている。

■震源域でエネルギーが急速回復

 研究チームのひとり、筑波大のボグダン・エネスク准教授はこう話す。
「震源域でエネルギー状態が急速に回復しています。3月なのか、年内なのか、どのような規模で起こるかはわかりません。ただ、震度7クラスの地震がいつ起こってもおかしくありません」

 エネスク准教授はルーマニア出身で、地震を約20年にわたり研究してきた。「地震の観測点として」日本を選び、98年に来日。京都大学防災研究所や防災科学技術研究所などで研究員も務めてきた。

すでに巨大地震が起こったからといって、『次はしばらくこないだろう』という考え方はよくありません。東北沖は十分に気を付ける必要があります。小地震と大地震の発生比率を注意深く監視することで、将来の発生予測を高めることができると思います」

 来月で震災からまだ4年だが、用心するに越したことはないようだ。
地震はいずれも3・11の余震 気象庁「たまたま連続した」
産経新聞 2月17日(火)20時29分配信
東北地方で17日に相次いだ地震について、気象庁はいずれも東日本大震災の余震で「たまたま連続した」との見方を示した。ただ「今後も大震災の余震域で大きな地震が起こる可能性はある」として、警戒を呼びかけている。
気象庁によると、午前の地震は三陸沖の沖合で、午後の地震は岩手県沿岸に近い場所でそれぞれ発生。震源は距離にして約215キロ離れており、「2つの地震に、直接的な因果関係はあまり考えられない」としている。
午前の地震は、震源が浅く、マグニチュード(M)が6・9と大きかったことから、津波発生につながった。これに対して、午後の地震(M5・7)のように「M6を下回る規模の地震では、経験上、津波は発生しない」(気象庁)という。ただ、震源が陸地に近かったため、大きな揺れとなった。
今後、1週間程度は2つの地震についてそれぞれ余震が起こる可能性があるという。さらに気象庁は「大震災の余震は相当減ってきているがなお影響は残っている。震度5などの強い地震が起こり得る状況が今後も数年以上は続く」とみており、大震災自体の余震にも注意するよう求めている。