ロシア中銀「ルーブル危機は去った」と発表したが
「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」
平成26年(2014)12月26日(金曜日)
通巻第4426号
ロシア中銀「ルーブル危機は去った」と発表したが
物価は25%上昇し、外国から買い物オーダーがロシア通販に殺到
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ロシア中銀は25日、「ルーブル危機は去った」と発表した。
呼応するかのようにイランは貿易取引を通貨スワップで行うとし、王毅・中国外相は「中国はルーブル防衛にあらゆる協力体制で応じ、高いレベルにある中ロ戦略的互恵関係を維持するために静かなオペレーションを実施している」とした。
具体的にどのような方法を中国当局が講じているかは明らかとせず、しかも外交部が通貨危機対応を述べるのは越権行為だが、ともかく中国はロシアとの強い絆を世界にアピールしたかったのだろう。
ただし王毅は「このルーブル危機は中国への警告でもある」と付け加え、さらに「中国がロシアへの直接投資を増やすことはないだろう」と矛盾したことも発言している(英語版プラウダ、12月26日)。
にもかかわらずロシアは通貨暴落により猛烈インフレが押し寄せ、TVセットの価格は二倍になり、消費者物価は15%から25%上昇していることが判明した。
これは露西亜全土79地区の4000店舗の小売業者を対象とした調査にもとづくもので、とくに最大の小売りチェーンはドイツのメトログループである。
同社の調べではアップル製品が25%の値上げ、また通販には外国からの注文が殺到し、一時的に販売を中断するなど、混乱はまだ当面続きそうである。
<< 宮崎正弘の論文掲載誌と今後の単行本の予定 >>
(1)「台湾統一選挙後の政治展望」(『正論』、2月号、発売中)
(2){フィリピンはなぜ本気で中国に怒りをぶつけないのか}(『月刊日本』、1月号)
(3)「台湾政界に土砂崩れ」(『共同ウィーク―』、2015年1月7日号を予定)
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2月10日頃発売定
『保守の原点』(海竜社。小川栄太郎氏との対談)
(読者の声1)貴誌前号書評ですが、見方によっては確かにww1もww2でもイギリスが一番悪かった。第二次大戦中のベンガルで、300万人もの犠牲者を出した飢饉も、インド人を憎むチャーチルによる無慈悲な政策が原因だったと『正論』12月号、福井義高「堕ちゆくチャーチル」にありました。
ヒトラー、スターリンも顔負けです。しかし彼ら巨悪も流血に彩られたヨーロッパ歴史の宿命が生んだ子だったとも言え、ヨーロッパでは勝者も敗者も、戦争の傷は日本などより複雑なはず、その「壜のふた」になってきたニュルンベルク史観に悪乗りして反日妄想史観を展開して居るのが特亜の政治勢力、いまや日本の安全保障が問題です。
それに対処するには国内第五列を叩くほか(アサヒ廃刊!)、グローバルな目配りが不可欠。
ヨーロッパには法と正義という公準もあり、イギリスには幅があってチャーチルを出した一方で、知日家で、戦後日本の再建にかけがえのない貢献をしてくれたサー・ジョージ・サンソムのような人物もいます(中央公論1975年9月号、細谷千博「ジョージサンソムと敗戦日本」)。
サンソム卿のかつての事績などが、現ヨーロッパの日本観汚染をのぞくために、イギリス皇太子の来日にむけても、もっと顕彰されてよいのではと愚考しているのですが。
ところで2010年のイギリス映画「英国王のスピーチ」で、チャーチルが「異様に醜悪な容姿」を与えられていて驚きました。
現在イギリス人のチャーチル評価はどうなのでしょう。
(三猫匹、石川県)
(宮崎正弘のコメント)チャーチルはノーベル賞を貰いました。ただし平和賞ではなく文学賞でしたが(苦笑)。英国内でのチャーチル評は、小生専門外なので分かりません。
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(読者の声2)1月17日東京、24日兵庫にて、南モンゴルの海外の活動家をお招きして講演会が開催されます。
是非ご参集ください。また、報道関係の方々のご協力をお願いします。
そして今南モンゴル現地で闘いを続けているハダ氏のメッセージです。是非お読みください。
(三浦生)
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