シベリア抑留の手紙や絵が並ぶ 京都・舞鶴赤れんがパーク
シベリア抑留の手紙や絵が並ぶ 京都・舞鶴赤れんがパーク
自らの抑留体験を描いた佐藤清さんの油彩も並ぶ特別展示「舞鶴引揚記念館IN赤れんがパーク」(舞鶴市北吸・舞鶴赤れんがパーク3号棟)
京都府舞鶴市北吸の舞鶴赤れんがパーク3号棟で1日、特別展示「舞鶴引揚記念館IN赤れんがパーク」が始まった。世界記憶遺産に登録申請された手紙や絵画など記念館所蔵の貴重な資料が並ぶ。
記念館(同市平)が同日から改修工事で休館、リニューアルオープンする来年10月初旬まで赤れんがパークで展示を行う。
満州移民からロシア参戦、シベリア抑留と引き揚げまでの歴史をたどり、戦中の暮らしやシベリアでの生活などを手紙や衣服、当時の食べ物の複製などで紹介。「岸壁の母」のモデルの端野いせさんや、引き揚げ者の歓迎事業に尽力した女性たちの思いを紹介するコーナーも設けた。
絵画は、記念館運営や遺産登録に尽力し、今年7月に88歳で亡くなった建築家の佐藤清さん(東京都)をしのび、佐藤さんが自らの抑留体験を描いた油彩やスケッチを特集。ちばてつやさんらの漫画も紹介する。
来年は終戦と引き揚げ事業開始から70年で、夏までに記憶遺産登録の可否が決まる節目の年。記念館の長嶺睦学芸員は「若い世代に見てもらいたいのはもちろん、戦争や引き揚げを知っておられる方にも当時を思い起こしていただき、子や孫に伝えてほしい」と話している。入場料300円(小学生~大学生150円)。毎月第3木曜と年末年始は休み。
上空30メートルの空の旅 熱気球体験イベント、京都で7日開催印刷用画面を開く
イベントで体験搭乗に使われる熱気球熱気球のイベント「京丹波バルーントライアル」が12月7日に京都府京丹波町曽根の府立丹波自然運動公園で開かれる。2基の熱気球を使い、体験搭乗などを行う。イベントを誘致した町は「丹波高原の自然を生かし、熱気球を町の新たな観光資源にしたい」と意気込んでいる。
京都市西京区の一般社団法人「フューチャー・デザイン・ラボ」が主催する。上空30メートルから丹波高原の町並みを一望できる体験搭乗には地元小学生が乗り込むほか、先着で一般客40人に空の旅を楽しんでもらう。受け付けは当日午前6時半から。
宇宙から撮った地球の写真を印刷した熱気球「ワンダーグローブ号」を浮かべるほか、須知高(同町豊田)では気球の仕組みなどの教室も開く。前日の午後5時からは30分間、気球のライトアップも予定している。
京都では1877(明治10)年、島津製作所の創業者島津源蔵が現在の京都御苑で日本初の有人軽気球の飛行に成功。1969(昭和44)年に北海道で京都大などの学生グループが有人熱気球を設計、国内初飛行するなど、気球との縁が深いという。
後援するNPO法人「熱気球運営機構」(長野県)の町田耕造代表は「京都は日本気球連盟の会長も輩出しており、(日本における)発祥の地といってもいい。関西初の熱気球を使ったまちづくりを支援したい」と話している。雨天、強風の際は中止。午前7時~同9時半。問い合わせは京丹波町観光協会TEL0771(89)1717。
http://www.kyoto-np.co.jp/local/article/20141203000026