ナップ・ヴァイーブ・プラス2ー密閉されていて二酸化炭素の濃度が高く、微振動のある車の中 | 日本のお姉さん

ナップ・ヴァイーブ・プラス2ー密閉されていて二酸化炭素の濃度が高く、微振動のある車の中

密閉されていて二酸化炭素の濃度が高く、微振動のある車の中は、もともと居眠りが起きやすい環境なんです。

居眠り運転防止グッズがブーム!品薄状態続く
スポーツ報知 5月17日(木)8時3分配信
 自動車の居眠り運転による死亡事故が相次ぐ4月以降、居眠り防止用の補聴器型アラーム「ナップ・ヴァイーブ・プラス2」(2500円)が販売数8000個を超える爆発的ヒットを飛ばしている。開発者の居眠り研究家・佐溝浩三さん(54)は「12時間熟睡しても居眠りは起きます。自分だけは大丈夫だ、と思う人こそ危険なんです」と警鐘を鳴らしている。

 アラームを耳に掛けてウトウト…と頭を下に傾けた瞬間、鋭い警告音が「ピー!!」と鼓膜を襲った。国内唯一の居眠り研究家は「これなら目が覚めますよね」と自信の表情を見せる。

 全国で相次ぐ居眠り運転による事故。惨劇の様子が連日報道される影響からか、皮肉にも「ナップ・ヴァイーブ・プラス2」の売り上げは京都・亀岡の暴走死傷事故後に急上昇。1か月弱で8000個を突破し、品薄状態が続いている。

 耳に掛けたアラームを下に傾けると、内部センサーが反応して音を鳴らし(もしくは振動し)居眠りをしかけたドライバーを叩き起こす同商品。販売元のタカノハ(横浜市)の代表取締役で、商品開発者の佐溝さんは「事故によって注目されるというのは複雑な気持ちです。ただ、いつ誰の身にも起こり得るのが居眠り運転。自分は大丈夫だ、と思っている人こそ危険なんです」と神妙に語る。

 ファイナンシャルプランナーが本業の佐溝さんだが、自らの事故を発端に居眠り研究の道に進んだ。「自分が居眠り運転をするなんて全く考えていなかったんですけど」。2002年春、事務所からの帰路、居眠りしながらハンドルを握っていると、路上に停車中の無人車に衝突。鎖骨にひびが入り、車は全損に。ふと恐怖に襲われた。「もし横断歩道に人がいたら、もし相手にけがをさせていたらと思うと、人ごとに思えなくなりました」

 翌年、全くの専門外だった居眠り防止グッズの開発に着手。テレビで紹介されると事務所の電話がパンクするほどの人気を呼んだ。100を超える企業から注文があり、海外18か国からも受注。コメディー番組「ミスター・ビーン」で知られる英俳優ローワン・アトキンソンの手にも渡り、後に届いた手紙には「実に面白い」と賛辞の言葉が。商品の改良が続けられ、現在のモデルで4代目。この1か月間はいわば“第2のブーム”だ。

 「ゲップやオナラと同じ。12時間熟睡しても居眠りは起きるんです」という佐溝さん。「密閉されていて二酸化炭素の濃度が高く、微振動のある車の中は、もともと居眠りが起きやすい環境なんです」と解説する。自分、家族、第三者の命を守る第一歩は、危険を自覚することなのかもしれない。

 ◆心拍読んで警告こちら15万7500円 〇…もう少し大がかりな居眠り防止用グッズもある。今年2月に発売されたデルタ工業(広島県府中町)の「スリープバスター」(15万7500円)は、座席のマットで運転手の心拍変動を読み取り、眠気が襲う約10分前にモニターから警告を発してくれるスグレモノだ。同社の坂井康孝常務(57)は「トラック業界から反響はありますが、価格と精度に改善の余地はありますね」と話している。
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