ネコがいる家庭の地震防災対策としても使える!
キャットフード、水
キャリー、首輪とビモ、
大きなケージをコンパクトに
たたんだもの
家族や病院の電話番号
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赤ちゃんがいる家庭の地震防災対策
3月11日10時40分
提供:All about Japan
家の中に危ないところがないか、もう一度確認を
東日本大震災以降、命を守ること、わが子を守ることについて改めて向き合った方も多いのではないでしょうか。赤ちゃん家庭の地震対策について、考えたいと思います。
■地震に備えたお部屋の見直しを!
赤ちゃんのいる家庭の場合、ほとんどの時間を家の中で過ごしていることも多いと思います。まずは、赤ちゃんが多く過ごしている部屋の安全を確保しましょう。
ねんねの赤ちゃんの場合は、ベビーベッド周りを。おすわりしたり、一人遊びができる赤ちゃんなら、日頃遊んでいるリビングなどの空間で、ものが落ちたり倒れてくるものがないかを確認しましょう。
■タンスやテレビが倒れないか要注意
タンスなどは倒れないように固定しましょう。タンス自体は倒れなくても、上に乗せている箱が落ちてくることもありますから、別の部屋に移動することも重要。倒れ防止の突っ張り棒もありますが、可能なら壁に固定してしまう方が安心です。
赤ちゃんが過ごす空間にテレビがあることも多いと思いますが、地震でテレビが倒れてくることがあり、要注意です。地デジ化でテレビが薄く大型になっている場合もあります。テレビは不安定ですから、ひもなどを使って壁に固定するなどしておきましょう。
ものが多くて安全な空間の確保が難しい場合には、テーブルの下に突っ張り棒のように補強できるものが、ホームセンターなどで売られています。
■地震が来たときの、とっさの行動
ママやパパが赤ちゃんと一緒にいれば、赤ちゃんと自分の安全の確保をしましょう。とっさの場合、安全な場所に移動できず、赤ちゃんを守るためにママやパパが覆い被さるということもあるかもしれませんが、ママやパパが負傷して動けなくなると、赤ちゃんを避難させられなくなります。基本的には、一緒に身を守ることを考えましょう。
キッチンで火を使っている場合、急いで火を消しに行くよりも、まずは赤ちゃんと自分の身を守り、落ち着いてから火を消しましょう。最近では自動的に火が消える設計になっているコンロも多くあります。また、大きな地震の場合、可能ならガスの元栓も切っておきましょう。
キッチンは、食器や包丁など倒れたり落ちてくると危険なものが多くあります。赤ちゃんと一緒にキッチンにいた場合は、火を消して、安全な場所にすぐ移動しましょう。
■日頃からのご近所つきあいも大切
自宅で被災した場合、遠くの会社にいるパパの帰りを待つよりも、まずは近所の方の支えが心強いものです。妊娠中のママも、赤ちゃんがいる家庭も、いざというときにお世話になることもありますから、日頃からご近所の方とあいさつなどのコミュニケーションをとっておきましょう。
「あのお宅は妊婦さんだったな」「赤ちゃんがいるけど、大丈夫かな」と、ご近所の方が覚えてくださっていることで、万が一のときの救助が早くなる場合もあります。
■避難にはおんぶひもとリュックが便利
地震対策として、「赤ちゃんのお世話ができる3日分を確保」と言われています。地震からの避難後、さらに安全な場所に移動することを考え、まずは3日分を確保しておきましょう。
避難する場合には、赤ちゃんをおんぶや抱っこできる「おんぶひも」が便利です。胸のところがバッテンになっているため最近では敬遠されていましたが、かさばらないので、昔ながらのおんぶひもにも注目が集まっています。
赤ちゃんのお世話グッズを入れるマザーズバッグは、肩から斜めがけもできるショルダータイプや、リュックタイプがおすすめ。赤ちゃんをおんぶか抱っこして、荷物も背負って、両手があくようにしましょう。
避難所では、赤ちゃんの体温を測る体温計が不足する場合があります。赤ちゃん用の体温計も、日頃からマザーズバッグに入れておくと安心です。
■電話番号をメモしておこう
避難所では、電源の確保が困難だったところも多くあります。携帯電話の電池がなくなって、電話番号がわからず連絡が取れなくなってしまった方も多かったようです。必要最低限の電話番号は母子手帳などに記入しておいて、いつも持ち歩くマザーズバッグに入れておきましょう。
以下、記載しておきたい電話番号の例をあげておきます。
・家族の電話番号(携帯が記憶しているので、以外と覚えていない人も多いようです)
・病院、保健所、役所の電話番号
・遠方の親戚や知人の電話番号(地域全体が被災した場合など、いざというときに情報提供してくれたり、力になってくれる方の連絡先を記載しておきましょう)
日頃からの心がけと準備が、赤ちゃんを守ります。ぜひ、今日から始めましょう。
【赤ちゃんの成長(0~1歳):高祖 常子】