放射線障害と予防対策2A
放射線障害と予防対策(2)
MMS、薬草、健康食品、自然食品、サプリを使って人体の治癒能力を補助する方法
MMS、薬草、健康食品、自然食品、サプリを使って人体の治癒能力を補助する方法
あなたとご家族、ご友人の命をお守りください。
本報告書は「放射線障害と予防対策(1)」の継続版として作成しました。
(作成:Hiro M. Ikizake, Future Water, LLC U.S.A.5月20日)
放射線被ばくによる人体への影響
「放射線に被ばくしたら、どのようにすれば良いのですか」
放射線を調査する様々な科学的研究が、色々な角度から行われているのですが、それでは予防対策として私たち一般人ができることまたは実施しなければならない事柄に関しては、ほとんど言及されていません。
もしあなたが多量の放射線または電離放射線に被ばくして、人体をデトックスしてガンやその他の病気を予防するには、どのような方法を実施すればよいのでしょうか。
毎年数百万ドルの資金が使われて放射線研究が行われているのですが、放射線障害の予防対策は、これらの研究課題には含まれていません。
福島第一原発から大量の放射能が漏出している現緊急事態において、セシウム137、ヨウ素131などの危険で有害な放射性物質に被ばくしたなら、または被ばくしたであろうと思われる時に、将来的にはガンなどの健康障害が生じる危険性が非常に高いので、あなたの身体をデトックスして各細胞を守りもとの健康な状態を維持するにはどのようにすればよいのでしょうか。
「放射線障害と予防対策(1)」報告書において、MMS、薬草、自然食品や天然化学成分を使うデトックスの方法を簡単に紹介しました。
この報告書はその続きであって、長年かけて放射線障害予防方法について調査した放射線専門家、自然療法師、医学者、栄養学者等が収集した多くの情報をまとめて紹介します。
福島第一原子力発電所内で大量の放射線を被ばくしたのであれば、その人は放射線治療の専門知識を持つ医者による適切な応急処置を受けなければならないのですが、極微量の放射線に被ばくする環境にある人でも実施できる予防対策として、本報告書に紹介する方法を数種類選ばれて、人体のデトックスと予防対策をできるだけ早く実施されることをお勧めします。
本報告書に紹介する情報のほとんどは、二重盲検法などの臨床試験によって効果が確証されたものではありません。
放射線学者、医者、代替医療専門家、自然療法専門家よって理論上または動物実験の結果、効果があると言われていても、その効果が完全に信頼できるものではありません。
しかし、放射線障害の予防対策として参考にされて、できるなら皆様も独自に調査されて、各自のご判断によって実施して下さい。
電離放射線
放射線の中で一番危険で有害なものは放射性物質(電離放射線)であり、色々な悪影響を人体や動物に与えます。
多量の電離放射線に被ばくした後で数年たっても健康障害がはっきりと現れないことがあります。
このような健康障害は、皮膚が赤くなるような軽い症状から、遺伝子の突然変異、白血病、ガン、急死などの深刻な障害など多種多様です。
-人が吸収する放射線の量(吸収線量)、放射線の種類、被ばく経路、被ばく期間によって病気や障害が異なる。
放射線は人体の各組織を傷つけます。
最も被害を受けやすい組織は最も早く成長している組織です。
放射線は成長段階にある細胞を、成長した細胞に与える影響の3倍の強度で傷めます。
ですから、子宮内の胎児は、骨髄細胞(造血細胞)と同様に放射線に敏感に反応します。
子供の細胞は成長過程にあり迅速に分化しているので、放射線に対して非常に敏感です。
放射線に対する睾丸や卵巣の細胞の感受性は少し落ちるのですが、極微量の放射線を照射するだけで生殖不能になることはよく知られています。
皮膚や消化器官内の菅壁細胞は放射線に対してもっと抵抗力が強く、脳細胞が最大の抵抗力を持っています。
以下の放射線被ばく量は人体各組織を傷つける放射線の最低量を表しています。
1グレイ(Gy)は約1シーベルト(Sv)です。
この単位は物質1kgに対して吸収する1ジュール(エネルギー単位)を表しています。
1 Sv = 1,000 mSv (ミリシーベルト) = 1,000,000 μSv (マイクロシーベルト)
胎児--2 グレイ(Gy)
骨髄細胞--2 Gy.
卵巣--2-3 Gy.
睾丸--5-15 Gy.
睾丸--5-15 Gy.
眼球のレンズ--5 Gy.
軟骨(子供)--10 Gy.
軟骨(成人)--60 Gy.
軟骨(成人)--60 Gy.
骨(子供)--20 Gy.
成人(子供)--60 Gy.
腎臓--23 Gy.
腎臓--23 Gy.
筋肉(子供)--20-30 Gy.
筋肉(成人)--100+ Gy.
腸--45-55 Gy. 脳--50 Gy.
腸--45-55 Gy. 脳--50 Gy.
放射線の強度(照射量)と被ばく時間の長短によって人体に与える影響はかなり異なります。
大量の放射線(5,000~10,000ミリシーベルト)を被ばくした人は数時間以内に死亡し、少量の放射線を被ばくすれば数年先になって白血病、甲状腺ガン、脳腫瘍、骨ガン、皮膚ガン、胃ガン、肺がん、白内障、その他の健康障害に罹るかも知れません。
基本的には、被ばくする放射線量によって被ばく後の生存率が左右されます。
生存者の治療期間は数週間から2年間です。
最初に被ばくしてからある期間にわたって放射線に被ばくすると、放射線が身体細胞を破壊しなくても細胞の成長を妨害し、上記のようなガンや健康障害の原因となります。
障害の程度は被ばくした組織の抵抗力や修復力によって異なります。
放射線の発生源と被ばく
「放射線障害と予防対策(1)」に説明したように、放射線の種類は3種類です。
外部放射線: X 線、中性子、宇宙線、ガンマ線であり、生体にとって有害であり致死性である。
非電離放射線(イオン化していない)はテレビ、コンピューター、高電圧電線、無線波、マイクロ波、蛍光灯、紫外線灯などから発生する電磁放射線の一種である。
非電離放射線は分子に影響を与え振動させるか分子を移動させる。
電離放射線(放射性物質)は最も有害であり、原子爆弾、原子炉、X線医療器具、CTスキャン等から、帯電亜原子粒子を生成する。
食品照射にも電離放射線が使われている。
これらの放射線の発生源は多種多様であり、特に文明社会に住む現代人は常に毎日のように極微量の放射線を浴びていると言っても過言ではないでしょう。
本報告書は特に福島第一原発から2ヶ月以上も続けて放出している放射性物質(特にセシウム137とヨウ素131)の被ばくの危険性に焦点を当てて、被ばくした時(または被ばくしたと思う時)の予防対策とデトックス方法を紹介します。
放射線被ばくは大きく別けて2種類です。
(1)放射線照射
放射線照射は外部放射線が直接人体を透過することであり、それによって直後に障害(急性放射線病=ARS)が起こります。
放射線照射によって細胞組織が放射性になるのではなく、体内で放射線を被ばくすることではないのですが、組織が傷つきます。
照射線量が大きいと、ガンや先天性異常などの慢性障害を起こします。
放射線照射障害に対する応急処置はありません。
医者が照射を受けた人が、どのような障害が生じるかどうかを密接にモニターして、生じる症状に合わせて治療を施します。
(2)放射能汚染
放射性物質に接触すること。
放射能に汚染した物質を摂食、吸い込む、または傷口を通して吸収することです。
体外汚染と体内汚染があり、放射性物質を体内に吸収すると、甲状腺や骨髄など体内各所に移送されて継続して放射線を放出します。
放射能に汚染された直後に、放射性物質が体内に入らないように即座に除染しなければなりません。
石鹸や水を使って体を洗い、皮膚の傷口は特に気をつけて慎重に徹底して洗い放射性物質を洗い落とさなければなりません。
汚染された頭髪は、剃るのではなく、抜いてください。
汚染された部分を剃れば傷が残り、そこから放射性物質が体内に入ります。
ガイガーカウンターの音が止まるまで身体を洗浄し続けます。
もし放射性物質を飲み込んだのであれば、吐き出さなければなりません。
特に放射能を大量に被ばくした人のための対応策があり、医者がヨウ化カリウムやDTPA、EDTAキレート化、ペニシラミンなどの薬剤の静脈注射を施して、ある種の放射性物質を除染するでしょう。
このような体内に吸収された放射性物質がARSを起こす危険性は低いのですが、このような除染方法を使って体外に排出しないと、将来的には白血病やガンなどの慢性障害の原
因となります。
因となります。
(人が原子力発電所や多量の放射能が放出している環境内で仕事をしているのであれば、緊急事態発生時のARS対応策について習わなければならないのですが、ARSのケースが発生すれば大抵は医者が対応して応急解毒処置を施すでしょう。)
このように放射線被ばくによって2種類の障害が起こることが分かります。
急性放射線障害(ARS)と慢性放射線障害です。
広島と長崎原爆の多くの生存被爆者、1986年チェルノブイル原発爆発事故に対応した消防士は、大量の放射能を被ばくして急性放射線病(ARS)にかかりました。
放射線障害の徴候と症状は基本的には放射線量と被ばく部位によって違いますが、一般的な症状として:
吐き気、嘔吐、下痢、皮膚の炎症(赤くなる) 、衰弱
無気力、疲労、食欲の減退(拒食症)
失神、脱水症状、組織の炎症(腫れ、赤み、圧痛)
皮下出血、鼻血、口内出血、歯茎からの出血
貧血症、脱毛(頭髪)、血小板減少
ARSは一般的に吐き気、嘔吐、頭痛、下痢などの症状が被ばくしてから数分後から数日以内に現れ、それらが数分または数日続き、症状が出たり出なかったりと変化します。
ある人は完全に健康に見えるのですが、しばらくすると症状が繰り返して現れ、食欲減退、疲労、発熱、吐き気、下痢、時には痙攣が起こり失神する時があります。
このような病気の症状が数時間から数ヶ月続くかも知れません。
ARSの症状についてもう少し詳しく説明しましょう。
ARSにはある種の皮膚の損傷を伴います。
被ばくしてから数時間以内に皮膚が膨らみ、痒くなるとか日焼けのように赤くなります。
このような症状の主な治療方法としてアロエベラを使います。
アロエベラは被ばく後に発生する慢性潰瘍の治療に大きな効果があることが実証されています。
ARSのその他の症状と同様に、皮膚が短期間で治ったかと思えば、また直ぐに腫れたり、痒くなったり、赤く腫れたりと数日から数週間後に症状が繰りかえし現れるでしょう。
皮膚の萎縮や潰瘍、硬化、血管の表面が裂けたりしながら、最後には皮膚ガンへと悪化します。
このような障害を完全に治すためには、被ばくした放射線量とデトックスする頻度や組織の修復の度合いによって違いますが、だいたい数週間から数年間かかります。
皮膚組織を修復するには、酵素セラペプターゼを含むVitalzymが有効です。
さらにガンの放射線治療または化学療法を受けた時のように、頭髪が抜けるでしょう。
被ばく後の慢性放射線障害には生理の中断、生殖能力や性欲の減退、貧血などです。
ARSに罹り適切な治療を施さないと、被ばくして数ヶ月後に死亡するでしょう。
この死亡原因のほとんどは骨髄の破壊であり、骨髄が破壊することによって感染症や内出血が生じます。
適切な治療を受けて回復するまでには数週間から2年間ぐらいかかります。
安全な放射線量
●安全な放射線量はない。癌腫(悪性腫)の危険性がゼロであるという放射線の最低量という数値は存在しない。
――カール・モーガン博士(保健物理学創始者)
●「いかなる量の放射線を累積的に被ばくすることによって、癌にかかる危険性が累積的に高まる」
―― 米国放射線防護評議会
●「最低放射線照射量という数値はない」「安全な放射線量というレベルはないので、論じること
もできない」――イアン・フェアリー博士、マービン・レスニコフ博士(原子力科学者定期報告書)
●原子力情報リソースサービスのメアリー・オルソン女史は「いかなる量の放射線であってもDNA を損傷する危険性が存在する。
たまたま放射性核種がサンドイッチにひっついてお腹の中で放射線を照射すれば、例えそれが検知できないほど極微量であっても、致死性のガンを起こすかも知れない能力を保有している」と報告書に書きました。
本報告書は、福島第一原発から絶え間なく漏出して大量の放射性物質が各地域へと拡散しており、その極微量の放射線に被ばくする危険性に(気づかずに)さらされている人々を対象に編纂しています。
福島第一原発事故直後から2ヶ月以上にわたる、日本政府と米連邦政府関連機関による、事実情報を隠す共同隠蔽工作は熾烈をきわめており、アメリカ国内でも福島第一原発から飛来している有害な放射性物質の危険性にきづいている人はほとんどいません。
単純にこの猛烈な隠蔽工作から判断するだけでも、福島第一原発事故の非常に深刻な状態を予想できます。
(現在は既に最悪状態を越えて破滅的な状態にあります。5月20日現在)
放射性物質は福島第一原発から全世界に飛散しています。
福島県と周辺地域、そしてハワイ、アラスカ、米国西海岸や中部地域だけでなく、既にロシア、韓国、中国、ヨーロッパにも通常より多い放射性物質が検知されています。
人類史上最悪な事故・災害として全世界諸地域の住民、動物、環境、生態系に見えない悪影響をもたらしつつあり、危険な放射能からの防護と予防対策を立てて実施しないと、数年後には世界中でチェルノブイル原発事故の数倍の犠牲者が出てくることになるでしょう。
本報告書に紹介する予防方法を参考にされ、特に福島県及び周辺地域に居住されている人は、(自主的判断によって)できるだけ早く体内をデトックスされて免疫系を強化され放射線障害から身を守られることをお勧めします。
放射線吸収(放射能汚染)レベルを検知する方法
放射能に被ばくしたとか被ばくしている状態を知る方法があります。
Spiderwort (ムラサキツユクサ)です。
放射能汚染かまたは空気中の毒性化学物質汚染の状態を知るうえで大変に有効な植物の一種です。
数種の研究によって、毒性の化学物質や(政府が規定している安全基準範囲内であっても)極微量の放射線に被ばくすれば、ムラサキツユクサの青色花弁が12~13 日以内に桃色へと変異することが知られています。
放射性物質による汚染量が多いほど、ムラサキツユクサの変異が激しくなります。
またムラサキツユクサは哺乳類と同じように毒性物質を体内へと吸収して貯蔵します。
ムラサキツユクサはすべての生命体に吸収され滞留する放射性物質や毒性化学物質の量を推測できる有効な方法を提供してくれます。
日本では1974 年以来、放射線量を測定する信頼できる方法として頻繁に使用されてきました。
京都大学、埼玉大学およびニューヨーク・ブルックヘブン国立研究所の放射線遺伝学者が研究を行って、ムラサキツユクサが環境内の極微量の放射線と危険な突然変異誘発物質を検知するユニークな性質を実証しました。
次に放射線の放出を検知する装置として放射線量計(dosimeter)があります。
放射線量計はガンマ線だけを検知します。
この放射線量計は生命体の外部ガンマ線のみを検知できるのですが、ムラサキツユクサは生命体に吸収された放射線量を示してくれます。
放射線量計が検知する放射線量は実吸収量(外部及び内部)の一部です。
(実際には放射線量計が示す放射線量より多いガンマ線に被ばくしていることが分かる)
実際に生体内・外部に吸収される極少量の放射線であっても生命体の細胞組織に滞留して濃度が高くなり、遺伝子突然変異など、遺伝子に影響を与える障害を起こすことが様々な実験によって実証されています。
(参照:FIGHTING RADIATION, by Steven R. Schechter, N.D.)
福島第一原発が放出している大量の放射性物質の被ばくの程度をモニターする方法として、ムラサキツユクサと放射線量計を利用されるようにお勧めします。
放射性物質とMMS(二酸化塩素)「放射線障害と予防対策(1)」にMMSについて書きました。
ここに新情報を追加します。
二酸化塩素(ClO2)は酸化作用により病原菌を殺し、重金属や毒性物質を解毒(中和)する、地球上で最も強力な殺菌・消毒成分です。
同時に大変に優れた選択性を持つ酸化剤ですから、健康な細胞や有益な微生物や天然成分を傷つけません。
生体の免疫系が二酸化塩素を使って生体にとって有害な病原菌と毒性化学物質、および重金属を破壊して、後は免疫系がそれらの残滓を体外へと排出します。
それでは、二酸化塩素イオンの酸化作用によって体内に入った危険で有毒なセシウム137 とヨウ素131、その他放射性物質を解毒するかどうかですが、二酸化塩素イオンの酸化作用の理論から判断すれば、「十分に解毒(中和)するであろう」が答えになります。
体内で放射性物質が破壊されれば、危険で有害な放射線(ガンマ線)の照射が止まります。
MMS(二酸化塩素)は病気の原因であるバクテリア、ウイルス、イースト、真菌、寄生虫などの病原菌を殺し、有毒な重金属や化学物質を解毒(中和)します。
現在まで多くの人を対象にした試験により、二酸化塩素が重金属を解毒することが分かっています。
セシウム137 やヨウ素131 などの放射性物質は重金属です。
MMSが放射性物質を酸化して解毒(中和)する可能性が理論上であってもかなり高いということです。
MMS(二酸化塩素)は地球上で最強の殺菌・消毒成分ですから(米国化学学会分析学部が1999年に発表)、本報告書に紹介する天然殺菌消毒成分、自然食品、健康・栄養食品、薬草、医薬品の成分よりも強い殺菌・消毒機能を持つ酸化剤です。
特に医薬品の95%以上は毒性の化学成分を使って作られています。
セシウム137 とヨウ素131 は核分裂後に生成する人工の放射性物質です。
生命体、生態系、環境、地球全体にとって有害な毒性物質です。
二酸化塩素の優れた選択性と酸化作用によって毒性の医薬品や重金属を解消(解毒)する働きは、多くの試験と現在まで世界中で数十万人がMMSを試された結果によって証明されています。
ですから、危険で有毒な放射性物質を解毒する可能性は高いと思います。
放射線障害または放射線病の予防対策として、MMSを試されるようにお勧めします。
体をデトックスすることによって免疫系が強化されて本来の働きを十分に行い、傷ついてる細胞、病気の細胞、繊維、組織、神経、関節、骨を修復して全身の各種機能等を健全な状態に保とうとします。
特に福島第一原発から継続して大量の放射性物質が継続して漏出している緊急事態にあっては、放射能汚染を受けやすい地域の居住者にとって、またはそれ以外の地域の居住者にとっても、日々のデトックスを実施され免疫系を強化することが大切だと思います。
(極微量の放射性物質であっても風に乗って数千キロ離れた地域へ飛散していくことは、実際に検知されています。)
ヨウ化カリウム(potassium iodide =KI)
福島第一原発は主にヨウ素131 とセシウム137 を放出しています。
ヨウ素131 とヨウ素129 はガンマ線を放射します。
セシウム137 は体内のカリウムを真似て筋肉内に移動します。
ヨウ素131は直ぐに甲状腺へと吸収されて、甲状腺ガンが生じる危険性が高くなります。
甲状腺がまず最初に放射性のヨウ素を吸い取るのです。
甲状腺にヨウ素が欠乏していると、最初に吸収できるミネラルを溜めていこうと働くので、もしこの最初のミネラルが放射性であれば、危険な状態になる可能性が高いのです。
人が放射性ヨウ素を吸入して体内に溜まり、甲状腺がそれを取り込むと、甲状腺ガンが生じる危険性が高まります。
放射線に被ばくする24 時間前かまたは被ばく後8 時間以内に、ヨウ化カリウム(KI)(成人で50-100mg)を投与すれば放射性物質から甲状腺を守ることができるので甲状腺ガンが生じる危険性が下がります。
1986 年、チェルノブイル原発事故の後で、ある地域の人にはヨウ化カリウムを使ったので、使用していない地域と比較して子供の甲状腺ガンのケースが少なかったことが判明しました。
特に成長中である子供たちを優先してヨウ化カリウム(錠剤)を飲ませます。
チェルノブイル原発事故の被害を受けた子供たちは現在は成人になっていますが、多くは甲状腺ガンにかかっています。
爆発事故が起こった時には15才以下であった子供たちのうち1,800人が甲状腺ガンを患っていることが2002年7月の調査によって分かりました。
通常の甲状腺ガンのケースよりかなり高い発生率です。
チェルノブイル原発が爆発して放射能が空中に漏出してから約4年後になって、ウクライナとベラルーシ(放射性噴煙が拡散した地域)の子供と成人の甲状腺ガンのケースが一気に増えました。
周辺のある地域ではこの期間において、0~4才までの幼児の甲状腺ガンのケースが30から60倍になったと観察されています。
爆発事故前と比較して、放射能汚染が最悪であった地域において子供の甲状腺ガンが100倍増えたと報告されています。
(参照:Robbins and Schneider 2000; Gavrilin et al.,1999; Likhtarev et al., 1993; Zvonova and Balonov 1993)
世界保健機構(WHO)はチェルノブイル原発近辺の最悪の被災地に住んでいた子供たち(現在は成人)の間に、新たに50000件の甲状腺ガンのケースが発生するであろうと予想しています。
けれども、ポーランドでは子供たちの97%に合計1千8百万回以上のヨウ化カリウム(KI)が投与されて、上記のような甲状腺ガン患者の増大は観られなかったのです。
ポーランドの放射性ヨウ素に汚染されている食物や牛乳の販売を禁止するなど積極的な予防策が功を奏しました。
そして、約1千5百万人の子供(16才以下)と約7百万人の成人が少なくとも1回のヨウ化カリウム投与を受けました。
チェルノブイル原発事故によって、原子力発電所が存在する日本、フランス、インド、中国、アメリカ、ドイツでは事故が発生する前に安定ヨウ化カリウムを用意しておかなければならないことが分かりました。
但し、ヨウ化カリウムは事故が生じてから24 時間以内に投与して、放射線量が通常範囲内に下がるまで、24 時間毎に投与し続けなればなりません。
米国内では処方箋なしで、ヨウ化カリウムを入手できます。
放射能の被ばくする前または被ばく後24 時間以内に十分な量のヨウ化カリウムを摂取すれば、放射性ヨウ素の被ばくから甲状腺を守ることができるでしょう。
ただし、緊急状態がおさまるまで24 時間毎に摂取しなければなりません。
ヨウ化カリウムは甲状腺以外の別の部分を守りません。
米国FDA は錠剤と液体のヨウ化カリウム2 種を認可しています。
ですから、放射能漏れの緊急事態が発生した後でどちらかを経口摂取できます。
錠剤には130 ミリグラムと65 ミリグラムの2 種類です。放射性ヨウ素を体内で被ばくした後、または体内が放射能で汚染したと思われる時は、以下の方法で摂取してください。
(必ず専門の医師または薬剤師に相談されて、適正な方法で使用して下さい。ヨウ化カリウムを過剰に摂取すると毒性になります。)
* 成人は錠剤130mg かまたは2ml の液剤を摂取
* 母乳を乳児に与えている女性は錠剤130mg を摂取
* 3才から18才までの子供は錠剤65mg かまたは1ml の液剤を摂取
* 成人と同様に大きな子供(68kg 以上)は成人と同じ量を摂取
* 1 ヶ月から3 才までの乳幼児は65mg 錠剤の半分かまたは0.5ml の液剤を摂取
* 1 ヶ月以内の新生児は65mg 錠剤の4 分の1かまたは0.25ml の液剤を摂取
上記のヨウ化カリウムを入手できないのであれば、Betadine かヨードチンキを皮膚に塗って代用する方法があります。
(注:経口摂取してはいけません。)
このBetadine 方法による、99%ぐらいまでの確率で甲状腺による放射性ヨウ素の吸収を妨げることができるといわれています。
お腹とか甲状腺の上側の喉の部分に塗ると皮膚に吸収されていきます。
過飽和ヨウ化カリウム(super saturated Potassium iodide =SSKI)を足の裏に塗る方法をお勧めします。
体が必要量のSSKI を吸収してヨウ化カリウムが全身へと、甲状腺へと移送します。
簡単な方法ですから、就寝前に塗ることができ、また過剰に摂取する心配はいりません。
足には経絡が集まっており、薬草、オイル、自然薬等を体内に循環させる効果的な方法です。
(MMSを使用する場合は、5~6 時間の時間差を開けてヨウ化カリウム・過飽和ヨウ化カリウムを使用して下さい。)
放射性物質(死の灰)は風に乗って数百キロ範囲に飛散し、放射性同位元素がその途中で拡散したり希釈して、その有害性が低くなりますが、被ばくする危険性は残ります。
レンセラウアー工科大学(ニューヨーク州トロイ市)の学生がネバダ州の砂漠地帯上空100 メートルの位置で行った原子爆弾爆発実験後の「死の灰」を調査したことがあります。
トロイ市はネバダ州から3,500km以上も離れているのですが、風に乗ってニューヨークまで運ばれてきた放射性物質が、街路、屋根、さらには植物に検知されました。
爆発後数時間、近隣の町で調査した時に通常の20~100 倍以上の数値が出て、塩化水素酸を使って汚染物の表面を除染したのですが、部分的にしか効果が出ませんでした。
さらに、原子爆弾の爆発または原子力発電所炉心溶融時に放出する放射性ヨウ素と共に出てくる危険な多くの放射性同位体があります。
ですから、「死の灰」に汚染しないようにできるだけ気をつけることが大切ですが、もし被ばくしたのであれば、ヨウ化カリウムの投与だけでなくその他の予防対策を早急に施さなければならないでしょう。
(ヨウ化カリウムの効果は摂取時と摂取期間、甲状腺に既に吸収されているヨウ素の量、人体のヨウ化カリウムの吸収速度、放射性ヨウ素の被ばく量によって左右されます。)