放射線障害と予防対策1A
放射線障害と予防対策
原子力専門家であるヘレン・キャルディコット女史は、今回の福島第一原子力発電所事故は「前例のない大災害であり、チェルノブイル原発事故より数倍悪い」と発言しました。日本だ
けでなく世界諸地域にとっても大変に深刻な状況になっています。
ニューヨーク科学アカデミーの調査によれば、チェルノブイル原発事故による死亡者は約100万人であり、この数はいまだに増えています。
旧ソ連政府による報告書には死亡者の多くは含まれていません。
ガンで死亡したとしても、チェルノブイル原発事故には関係していないと判断されるからでしょう。
ロシア政府やその他の世界機関によっても、チェルノブイル原発事故が長期的にどのような健康被害を人にもたらすのかどうか、人の免疫系にどのような影響を与えるのかどうかを公式に調査することはないでしょう。
放射線とは
「放射能とは物理学的な定義では、放射線を出す能力である」(フリー百科事典-ウィキペディア)
放射線とは波動(周波)として空間を移動するエネルギーであり、不可視、無味無臭、無音であり、人の五感で感じとることはできません。
私たちの身近にある放射線の発生源としてはマイクロウェーブ、無線装置(マイクロ波信号を使用)、携帯電話、放射線治療器、可視光、電気毛布、X 線、テレビ、太陽フレア、紫外線、一部の産業廃棄
物、電気変圧器、それから原子力発電所などです。
1976 年にソ連(現ロシア)はマイクロウェーーブ・オーブンは健康障害の原因を起こすとして使用を禁止しました。
マイクロ波放射線は食物の分子構造を変えて、生体にとって有害な物質へと変換し、栄養素はまったく失われます。
けれども、いまだに全世界で毎日、広範囲に使用されています。
自然に生成されているウラニウム、ラジウム、トリウムは地球内の水晶や泥板岩によって閉じ込められており、人や動物がこれらの天然成分に接触することはありません。
人類が地中からこれらの物質を掘り出し、環境を汚染し破壊しているのが事実です。
これらの天然化学成分が細胞の突然変異やガンなどの病気の原因にもなっています。
自然環境に存在する放射能(非電離放射線-イオン化していない)以上の量の放射能に被ばくすれば様々な健康障害が発生しますが、被ばくした後の治療や病気の予防は可能です。
外部放射線と体内放射線は異なります。
呼吸や食物を通して、または空気、土壌、水分を通って生体内(人、動物、植物等)に入る体内放射能は、細胞、神経、臓器の中に埋め込まれて、その生体の一生涯を通して破壊エネルギーを放出します。
外部放射線: X 線、中性子、宇宙線、ガンマ線であり、生体にとって有害であり致死性である。
非電離放射線(イオン化していない)はテレビ、コンピューター、高電圧電線、無線波、マイクロ波、蛍光灯、紫外線灯などから発生する電磁放射線の一種である。
非電離放射線は分子に影響を与え振動させるか分子を移動させる。
電離放射線(放射性物質)はもっと有害であり、原子爆弾、原子炉、X 線医療器具、CT
スキャン等から、帯電亜原子粒子を生成する。
食品照射にも電離放射線が使われている。
電離放射線は分子レベルにおいて分子を破壊するのであって、予想できない化学反応の原因をつくります。
ある波動がガラスを壊すことを想像してみてください。
生体の分子のレベルにおいてこの破壊現象が、電離放射線によって起こります。
電離放射線は潜行性であり、これらの亜原子粒子はどこかで止めない限り、空中を飛び回ります。
人や動物の皮膚は簡単に電離放射線を防止します。
しかし、呼吸や食物を通して、または傷口を通して体内に入ってしまうと、電離放射線の猛烈な潜在力が、生体の細胞、血液、臓器などへ深く浸透して、その他の臓器にも悪い影響を与え
て色々な潜在的健康障害を起こすのです。
プルトニウム、ウラニウム、アメリシウム、またはラドンから発生するアルファ粒子一個でさえも、体内においては放射線による強烈な爆発を起こします。
この放射線エネルギーが分子レベルにおいて生体の遺伝子物質を破壊します。
人によってそれぞれ感受性の違いがありますが、ある一部の人は放射能からの影響を強く受けます。
・病人
・免疫系が弱っている人
・老人
・乳幼児、(胎児を含む)
アルファ粒子より小さなベータ粒子は浸透性がより高く、より遠くへと移動します。
ベータ粒子は生体外、生体内両領域への危険性を高めます。
通常は呼吸や食物、水分を通して、ベータ粒子による攻撃を受けます。
原子力発電所が通常に運転されている時は、ストンロンチウム90 とトリチウムが放出されています。
ストンロンチウム90 が体内に入ると、血球を作るために必要なカルシウムと間違って診断されることがあります。
そうすると、白血病などの血液ガンや骨ガンに罹る危険性が高くなります。
トリチウムは地球上に大量に存在する水素(水の成分)と結合します。
これが水分と結合してしまうと、人や生命体のDNA は内部から放射線を浴びることになります。
最も浸透性が高く有害な放射線がガンマ線であり、人や動物の筋肉内に溜まるカリウムの働きと良く似ています。
セシウム137、ヨウ素131、ヨウ素129 はガンマ線を放射します。
甲状腺がまず最初にこの放射性ヨウ素を吸収します。
電離放射線による病気
上記のような放射性核種(放射性物質)が環境に放出されると、空中を循環して、風にのって移動し、最後には土壌や食物連鎖系の一部となります。
飲料水内に入り、家畜が食べる牧草、または果樹や野菜内に浸透します。
人はこの食物連鎖系の一番上にいる存在ですから、これらの放射性物質が人の生存にとって大変な危険性をもたらすことになります。
電離放射線を原因とする一般的な病気
* 白血病
* リンパ腫
* 固形腫瘍または臓器
* 骨障害、血液障害
* 肺ガン
* 乳ガン
* 内分泌腺異常
* 生殖機能異常
* 老化促進
* 先天性異常
* 先天性奇形
* 腎臓障害、肝臓障害
これらの病気は一代では終わりません。
電離放射線が遺伝子に入れば、その人に元に戻すことができない障害を起こすだけでなく、チェルノブイル原子力発電所事故の被害者の子孫に実際に見られたように、次世代の人にも悪影響が残ります。(広島の被爆者の実例があります。)
マリー・キューリー夫人は放射線を研究した物理学者であって、ラジウムを発見したパイオニアとして一般に良く知られています。
当時のヨーロッパで、多くの貴族がこの危険な放射性物質に気づかずに被ばくして、多くの人が死亡しました。
ラジウムは水に使用されたり、懐中時計の表面の塗料の一部として使われました。
キューリー夫人は、ラジウムに被ばくするさいの放射能の危険な毒性効果に関する放射線量の計算間違いが原因となって、最後に無形成貧血となり死亡しました。
1880 年代に同夫人が残した研究報告書や手帳の放射性はいまだに高いので、鉛張りの箱に保存されています。
これらの資料を検証しようとする人は保護装置を着けなければなりません。
安全な放射線量
福島第一原発の原子炉からは大量の放射性物質が放出しているのですが、「人体にとっては無害である」、「安全なレベルである」とか、「危険な被ばく量以下である」という発言が(政
府関係者、東京電力関係者から)継続して出されています。原子力は安全であると公衆を納得させるために、自らの利権を守るために、各国政府は放射線被ばく量を以下のように分類しています。
* 許容放射線量(許容濃度)
* 安全放射線量(安全濃度)
* 法定放射線量(法定濃度)
原子力発電所の平常運転中にまたは緊急事態発生時においても、上記の放射線量が地下水、水道水、野菜、動物、および人に検知されています。
要するに政府が決めた法律に従っては安全であると認定されているのですが、本当に安全なのでしょうか。
私たちは自然の宇宙放射線に毎日被ばくしているのですが、その量は1 年間で1 ミリ・シーベルトです。
先日、内閣官房長官は、福島第一原発からは毎時1500 ミリ・シーベルトが放出していると発表しました。
この放射線量を1 日24 時間、1 年365 日にかけて計算すると、通常の放射線量の12,690,000倍の量になります。
この量が安全と言えるのでしょうか。
さらに、これは政府だけが認証した数値です。
この放射線は止めない限り、環境へと放出し続けます。
オレゴン州立大学の原子力・放射線健康物理学者であるヒグリー教授は「人は自然環境から1年間で1~2ミリシーベルトの放射線を受けており、X 線1 回の放射線量は0.2 ミリシーベルト
である」と発表しました。
世界原子力協会は、成人のガンと放射線の関連性の証拠として、放射線の年間総量は50
ミリ・シーベルトであると発表しています。
(年間50 ミリ・シーベルト以上を被ばくすれば、ガンにかかる危険性が高くなる。)
人が放射性物質を吸い込むかまたは体内に入れると、それは体内のあちらこちらへと滞留します。
それではCT スキャンやX 線による健康年代に行われた研究によれば、妊婦が骨盤へのX 線撮影を1 回受けるだけで、胎児が白血病にかかる危険性が2 倍になると報告され
ています。
さらに、妊娠3 ヶ月以内の女性がX 線を受けるのであれば、この危険性が10 倍になると付け加えています。
そして、男性に対して、腹部へのX 線撮影を2 回するだけでも、(将来の)子供が白血病にかかる危険性が高まります。
一般にCT スキャンによる放射線の危険性は低いと言われていますが、それでも、40
才の女性がCT スキャンを1 回受ければ、ガンにかかかる確率は270 人のうち1 人であり、20 才であれば270 人のうち2 人であるという調査結果が出ています。
米国では年間に合計7 億回のCT スキャンが行われており、それによってガンに罹る人は29,000 人です。
それでも、放射線は安全でしょうか。
歯科医が使用するX 線を受ければ、甲状腺ガンに罹る危険性が2 倍高くなります。
放射線の危険性に関して、いまだに間違った情報が社会に流されています。
東京電力は24日、福島第一原子力発電所内で、高レベルの放射性物質で汚染された場所を示した「汚染地図(サーベイマップ)」を初めて公表した。
水素爆発を起こした3号機周辺は線量が毎時300ミリ・シーベルトのがれきが残っているなど、爆発から1か月以上たった今も、長時間作業するには高過ぎる状態が続いていることが浮き彫りになった。
汚染された場所での作業は難航が予想され、原子炉の安定化に向けた工程表は予定より遅れるとみる専門家が多い。
しかし、東電は「撤去には半年以上かかるが、汚染地図の内容は工程表に織り込み済みで、遅れは出ない」としている。
地図は敷地内の約230か所で測定した放射線量を示したもので、第一報は先月22日に作成。
新しく測定した結果を随時上書きし、注意喚起のため、作業員が集まる場所に掲示している。
先月23日の地図によると、大気中の線量が100ミリ・シーベルトを超える場所が、水素爆発の起きた1、3号機周辺を中心に5か所あった。
この線量は、1時間の作業で作業員の年間の被ばくの上限に当たるとされてきた数値だ。
今月23日までの測定値による地図では、がれきの撤去や放射性物質の半減期もあって、毎時100ミリ・シーベルトを超える場所はなくなったが、同10ミリ・シーベルトを超える場所が1~4号機周辺だけで30か所以上あった。
(2011 年4 月24 日21 時59 分読売新聞)
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厳密に言えば、安全な放射線量というレベルはありません。
福島第一原発から放射性物質が北米へと流入していますが、政府の原子力発電関係者や保健衛生担当官は「極微量の放射性物質が検知されただけであり、心配する必要はない。
アメリカの国民の健康を脅かすことにならない」と発言しています。
「極微量の放射性物質」は事実です。
しかし、「健康を害することはない」は嘘です。
ガラスの分子を破壊するのは大きな音ではなく、周波(波動)です。
細胞を壊すのはマイクロ波の量ではなくて、その周波です。
細胞を傷つけるのは強力な無線信号ではなくて、その振動波です。
ですから、大量の放射線が細胞を傷つけるだけでなく、極被害はどうでしょうか。
1950微量の放射線であっても、細胞は傷つきます。
2011 年3 月、この極微量の放射性物質が北米大陸に飛来してきました。
ワシントン州やカリフォルニア州内の牛乳に微量の放射性物質が検知されました。
北米で検知された放射性物質
* セシウム137 脂肪組織、肝臓、脾臓、筋肉内に滞留する
* ヨウ素131 甲状腺、乳房、卵巣に滞留する
* ストロンチウム90 骨と肝臓に集中する
* バリウム140 骨腫の原因となる。30 年後まで残留する
* テルリウム132 細胞突然変異が繰り返す
* イトリウム0 呼吸器官と肝臓を傷つける
* プルトニウム244 肝臓に集中する
* ウラニウム235 骨と肝臓に集中する
1972 年、アブラム・ぺトカウ博士は微量の放射線を長期間にわたって被ばくすることは、短期間に多量の放射線を受けることより有害である事実を発見しました。
人が極微量の放射性物質を摂取するかまたは吸い込めば、このペトカウ効果が即座に生じて、致死性の組織電離化が進行します。
このペトカウ効果とは、言い換えれば、体内から人(または生命体)の電離化が進むこと、または体内から放射線の照射が継続して進行することです。
極微量の放射線を長期にわたって被ばくしている間に、フリーラジカルが体内に生成します。
そして、体内に十分な量の抗酸化剤がないと体の防護機能が疲弊します。
フリーラジカルは不対電子を伴うイオン、分子または原子であり遊離基とも呼ばれています。
この反応性が大きい分子は不安定で、細胞組織を破壊したり、病気への抵抗力を弱くすることによって、人体が衰弱する原因となります。
極微量の放射線に抵抗するための十分な量の抗酸化剤が体内に存在しないのであれば、遺伝子突然変異、先天性異常、不妊症、免疫系に関連する病気やガン等、多種の病気に罹るでしょう。
フリーラジカルを起因とする疾病
* 変性疾患
* 記憶喪失
* 神経病
* アテローム性動脈硬化
* アルツハイマー
* パーキンソン病
* 関節炎、その他
* 心臓病、脳卒中
* 糖尿病
* HIV
* 白内障
* ガン
* 老化
上記の病気と微量の放射線との関連性を明瞭に検証することは簡単ではないでしょう。
放射線をモニターする政府関係者は、ガイガーカウンターを使って、極微量の放射線が検知されたと続けて発表しています。
けれども、予防対策を立てなければ人や環境に害をもたらすことを話している人はほとんどいません。
2011 年3 月18 日、日本から米国へ最初の放射性物質が飛来してきました。
2011 年4 月までに、福島第一原発の放射性物質が北米大陸全域に拡散して、多くの地域において、極微量の放射性物質が検知されました。
ジェット気流は世界中に移動するので、いくらかの放射性微粒子は雨、雪または塵粒と一緒になって地上に落下します。
移動中に放射性微粒子の量が減るでしょうが、各粒子の「強度」は変わりません。
福島第一原発の原子炉2 号機が3 月29 日にメルトダウン(炉心溶融)して、原子炉格納建屋内から平常運転時より1 千万倍多い量の放射性物質が放出しました。
(4 月20 日現在:原子炉1,2,3 号機の炉心溶融が確認されている)
TEPCO のエンジニアが上記の数値を発表したのですが、日本政府はこれらの数値が高過ぎるとして、その後数値は下方修正されました。
ウラニウムやプルトニウムなどの極小の放射性微粒子が2011 年4 月第1 週内に米国西海岸に到着してから、全世界に拡散しています。
極微量の放射性物質が数週間、数ヶ月にわたって食物や水の中に入っていきます。
例え福島第一原発が操業停止となり原子炉を廃止することが決まったとしても、様々な健康被害が発生します。
極微量の放射性物質が体内に入ったとしても、通常は多くの人は気づきません。
子供が白血病になるとしても、誰かがガンに罹るとして、または、友人が免疫障害だと診断されるか、ある人は不健康に見えるとしても、今までのように生活の一部としての出来事と
して判断されることになるでしょう。
米国ピッツバーグ大学のアーネスト・スターングラス博士は、1986 年5 月に起こったチャーノブイル原発事故による放射性降下物(死の灰)による健康被害を調査して、以下の統計結果を
発表しました。
・ワシントン州 幼児死亡率-54%上昇(前年同月比)
・1986 年5 月カリフォルニア州幼児死亡率-48%上昇(前年同月比)
・1986 年6 月ワシントン州乳児死亡率-245%上
昇(前年同月比)
・1986 年6 月マサチューセッツ州幼児死亡率-900%上昇(前年同月比)
最小の放射性物質を吸い込むかまたは経口摂取するだけでも、以下のような障害が生じます。
・早産が増えた
・生産後の乳児の死亡率が高くなった
・幼児の肺炎やインフルエンザが増えた
・白血病が増えた
・子供の学習障害が増えた
・甲状腺ガンが増えた
・乳ガンが増えた
・免疫障害・慢性の変性病が増えた
放射線量に関する誤報
放射線量に関する偽情報または誤情報があります。
マスメディアはいつものように、放射線は危険なレベルに達していないと報道しており、人々は安全な放射線量があるのだと調べもすぜに信じています。
2011 年5 月、ドイツ・グリーンピース団体のヘルムト・ヒルシュ博士は、現在まで漏れた放射能を分析すると、福島原発事故は、チェルノブイル原発事故に匹敵するレベル7であると発表
しました。
2011 年4 月11 日、TEPCO は嫌々ながら福島原発はレベル7であって最悪の状態にあると認めました。
けれども、レベル7より上の測定レベルがないので、チェルノブイルより数倍も悪い状態にあると論じる人は誰もいません。
もし、TEPCO がもっと早くレベル7であると認めたならば、人々はもっと別の予防対策を講じたかも知れません。
MSN 産経ニュース(2011 年4 月12 日)
東京電力の福島第1原子力発電所の事故で、政府は12日、広い範囲で人の健康や環境に影響を及ぼす大量の放射性物質が放出されているとして、国際的な基準に基づく事故の評価を、最悪の「レベル7」に引き上げることを決めた。
「レベル7」は、旧ソビエトで25年前の1986年に起きたチェルノブイリ原発事故と同じ評価。
原子力安全・保安院が同日、原子力安全委員会とともに記者会見し、評価の内容を公表する。
原子力施設で起きた事故は、原子力安全・保安院が、原発事故の深刻度を示す「国際評価尺度(INES)」に基づいて、レベル0から7までの8段階で評価している。
原子力安全委員会はこれまでに、福島第1原発からは最大で1時間当たり1万テラベクレル(1テラベクレル=1兆ベクレル)の放射性物質が、数時間にわたり放出されたと試算していた。安全委では、現在は同1テラベクレル以下になったとしているが、INESの評価では、放射性のヨウ素131換算で、外部への放射性物質の放出量が数万テラベクレル以上である場合はレベル7に当たるとしている。
原子力安全・保安院は、福島第一原発の1号機から3号機について、先月18日、32年前の1979年にアメリカで起きた、スリーマイル島原発での事故と同じレベル5になると暫定的に評価していた。
ただ、これまでに放出された放射性物質の量がレベル7の基準に至ったため、評価を見直すことにした。
福島原発事故が発生してから3 月23 日までに放出した放射性核種、ヨウ素131 とセシウム137の総量はあまりにも大きすぎて、レベル7 の3 倍(レベル7 の原発事故が一度に3 箇所で発生したこと
になる)に相当します。
そしてこれらの放射性核種はどこかで止めるまで続いて漏れています。
チェルノブイル原発は原子炉1機だけであって、3ヶ月間にわたって放射能が漏れましたが、福島第一原発は原子炉1号機から4号機まで損傷し、4機すべてを合わせると広島の原子力爆弾より約1千倍も多いい量の放射性物質を保有しています。
放射線の被ばく量を規制するすべての連邦政府関連機関は放射線を被ばくすることによってガンに罹る危険性が高まるという意見に同意しています。
チェルノブイル原発は最終的に事故を抑制できないと判断した10 日後に、積極的な対策を実施しました。
大量の砂とボロンを使って埋蔵工事を開始しました。
TEPCO は塩水を加えることによって事故をさらに悪化させました。
TEPCO の無能力を表す対策であって、日本には化学の法則が存在しないのではと疑わざるを得ません。
それとも、何かもっと作為的なことが実施されているのでしょうか。
政府とTEPCO の将来の権益を守るための対策なのかどうか、理解しがたいことです。
安全な放射線量はない。
癌腫(悪性腫)の危険性が0 であるという放射線の最低量という数値は存在しない。
――カール・モーガン博士(保健物理学創始者)
「いかなる量の放射線を累積的に被ばくすることによって、癌にかかる危険性が累積的に高まる」
―― 米国放射線防護評議会
「最低放射線照射量という数値はない」「安全な放射線量というレベルはないので、論じることもできない」
――イアン・フェアリー博士、マービン・レスニコフ博士(原子力科学者定期報告書)
原子力情報リソースサービスのメアリー・オルソン女史は「いかなる量の放射線であってもDNA を損傷する危険性が存在する。
たまたま放射性核種がサンドイッチにひっついてお腹の中で放射線を照射すれば、例えそれが検知できないほど微量であっても、致死性のガンを起こすかも知れない能力を保有している」と報告書に書きました。
しかしながら、、同女史は免疫系が衰退して発生する病気には言及していません。
2011 年3 月21 日、ヨーロッパ放射線リスク研究委員会(ECCR)のクリス・バスビー博士は、現在漏れている放射能に基づいて分析すると、福島原発事故により世界中に120,000 のガンの
ケースが発生するであろうと予測しています。
さらに同博士は使用済み燃料プールには広島の原子力爆弾の24,000 倍の放射線量が保持されており、プールが3 箇所なので、実際は広島原子力爆弾の72,000 倍の放射線量であり、
これらの使用済み燃料プールが燃焼していることを確認しました。
上記の放射線量は使用済み燃料プールだけです。
原子炉を再建するか埋蔵しない限り、原子炉から放射性物質が続けて放出します。
福島原発事故の真相はいまだに発表されていません。
原発擁護団体は原子力は安全であって、様々な自称専門家が誤情報や偽情報を流して公衆を欺いています。
原子力の危険性
福島原発の放射性核種の放射性は高く、ジェット気流にのって有毒で危険な放射線を自然環境に照射します。
福島原発は40 年前に建造されているので、冷却技術に問題が残っている施設ですが、その他の原子力発電所も大量の水、ディーゼル、石油、石炭を使用して冷却しています。
ですから、原子力発電所は経済的で「環境に優しい」グリーンな事業ではありません。
原子力専門家であるヘレン・キャルディコット女史は、今回の福島第一原子力発電所事故は「前例のない大災害であり、チェルノブイル原発事故より数倍悪い」と発言しました。日本だ
けでなく世界諸地域にとっても大変に深刻な状況になっています。
ニューヨーク科学アカデミーの調査によれば、チェルノブイル原発事故による死亡者は約100万人であり、この数はいまだに増えています。
旧ソ連政府による報告書には死亡者の多くは含まれていません。
ガンで死亡したとしても、チェルノブイル原発事故には関係していないと判断されるからでしょう。
ロシア政府やその他の世界機関によっても、チェルノブイル原発事故が長期的にどのような健康被害を人にもたらすのかどうか、人の免疫系にどのような影響を与えるのかどうかを公式に調査することはないでしょう。
放射線とは
「放射能とは物理学的な定義では、放射線を出す能力である」(フリー百科事典-ウィキペディア)
放射線とは波動(周波)として空間を移動するエネルギーであり、不可視、無味無臭、無音であり、人の五感で感じとることはできません。
私たちの身近にある放射線の発生源としてはマイクロウェーブ、無線装置(マイクロ波信号を使用)、携帯電話、放射線治療器、可視光、電気毛布、X 線、テレビ、太陽フレア、紫外線、一部の産業廃棄
物、電気変圧器、それから原子力発電所などです。
1976 年にソ連(現ロシア)はマイクロウェーーブ・オーブンは健康障害の原因を起こすとして使用を禁止しました。
マイクロ波放射線は食物の分子構造を変えて、生体にとって有害な物質へと変換し、栄養素はまったく失われます。
けれども、いまだに全世界で毎日、広範囲に使用されています。
自然に生成されているウラニウム、ラジウム、トリウムは地球内の水晶や泥板岩によって閉じ込められており、人や動物がこれらの天然成分に接触することはありません。
人類が地中からこれらの物質を掘り出し、環境を汚染し破壊しているのが事実です。
これらの天然化学成分が細胞の突然変異やガンなどの病気の原因にもなっています。
自然環境に存在する放射能(非電離放射線-イオン化していない)以上の量の放射能に被ばくすれば様々な健康障害が発生しますが、被ばくした後の治療や病気の予防は可能です。
外部放射線と体内放射線は異なります。
呼吸や食物を通して、または空気、土壌、水分を通って生体内(人、動物、植物等)に入る体内放射能は、細胞、神経、臓器の中に埋め込まれて、その生体の一生涯を通して破壊エネルギーを放出します。
外部放射線: X 線、中性子、宇宙線、ガンマ線であり、生体にとって有害であり致死性である。
非電離放射線(イオン化していない)はテレビ、コンピューター、高電圧電線、無線波、マイクロ波、蛍光灯、紫外線灯などから発生する電磁放射線の一種である。
非電離放射線は分子に影響を与え振動させるか分子を移動させる。
電離放射線(放射性物質)はもっと有害であり、原子爆弾、原子炉、X 線医療器具、CT
スキャン等から、帯電亜原子粒子を生成する。
食品照射にも電離放射線が使われている。
電離放射線は分子レベルにおいて分子を破壊するのであって、予想できない化学反応の原因をつくります。
ある波動がガラスを壊すことを想像してみてください。
生体の分子のレベルにおいてこの破壊現象が、電離放射線によって起こります。
電離放射線は潜行性であり、これらの亜原子粒子はどこかで止めない限り、空中を飛び回ります。
人や動物の皮膚は簡単に電離放射線を防止します。
しかし、呼吸や食物を通して、または傷口を通して体内に入ってしまうと、電離放射線の猛烈な潜在力が、生体の細胞、血液、臓器などへ深く浸透して、その他の臓器にも悪い影響を与え
て色々な潜在的健康障害を起こすのです。
プルトニウム、ウラニウム、アメリシウム、またはラドンから発生するアルファ粒子一個でさえも、体内においては放射線による強烈な爆発を起こします。
この放射線エネルギーが分子レベルにおいて生体の遺伝子物質を破壊します。
人によってそれぞれ感受性の違いがありますが、ある一部の人は放射能からの影響を強く受けます。
・病人
・免疫系が弱っている人
・老人
・乳幼児、(胎児を含む)
アルファ粒子より小さなベータ粒子は浸透性がより高く、より遠くへと移動します。
ベータ粒子は生体外、生体内両領域への危険性を高めます。
通常は呼吸や食物、水分を通して、ベータ粒子による攻撃を受けます。
原子力発電所が通常に運転されている時は、ストンロンチウム90 とトリチウムが放出されています。
ストンロンチウム90 が体内に入ると、血球を作るために必要なカルシウムと間違って診断されることがあります。
そうすると、白血病などの血液ガンや骨ガンに罹る危険性が高くなります。
トリチウムは地球上に大量に存在する水素(水の成分)と結合します。
これが水分と結合してしまうと、人や生命体のDNA は内部から放射線を浴びることになります。
最も浸透性が高く有害な放射線がガンマ線であり、人や動物の筋肉内に溜まるカリウムの働きと良く似ています。
セシウム137、ヨウ素131、ヨウ素129 はガンマ線を放射します。
甲状腺がまず最初にこの放射性ヨウ素を吸収します。
電離放射線による病気
上記のような放射性核種(放射性物質)が環境に放出されると、空中を循環して、風にのって移動し、最後には土壌や食物連鎖系の一部となります。
飲料水内に入り、家畜が食べる牧草、または果樹や野菜内に浸透します。
人はこの食物連鎖系の一番上にいる存在ですから、これらの放射性物質が人の生存にとって大変な危険性をもたらすことになります。
電離放射線を原因とする一般的な病気
* 白血病
* リンパ腫
* 固形腫瘍または臓器
* 骨障害、血液障害
* 肺ガン
* 乳ガン
* 内分泌腺異常
* 生殖機能異常
* 老化促進
* 先天性異常
* 先天性奇形
* 腎臓障害、肝臓障害
これらの病気は一代では終わりません。
電離放射線が遺伝子に入れば、その人に元に戻すことができない障害を起こすだけでなく、チェルノブイル原子力発電所事故の被害者の子孫に実際に見られたように、次世代の人にも悪影響が残ります。(広島の被爆者の実例があります。)
マリー・キューリー夫人は放射線を研究した物理学者であって、ラジウムを発見したパイオニアとして一般に良く知られています。
当時のヨーロッパで、多くの貴族がこの危険な放射性物質に気づかずに被ばくして、多くの人が死亡しました。
ラジウムは水に使用されたり、懐中時計の表面の塗料の一部として使われました。
キューリー夫人は、ラジウムに被ばくするさいの放射能の危険な毒性効果に関する放射線量の計算間違いが原因となって、最後に無形成貧血となり死亡しました。
1880 年代に同夫人が残した研究報告書や手帳の放射性はいまだに高いので、鉛張りの箱に保存されています。
これらの資料を検証しようとする人は保護装置を着けなければなりません。
安全な放射線量
福島第一原発の原子炉からは大量の放射性物質が放出しているのですが、「人体にとっては無害である」、「安全なレベルである」とか、「危険な被ばく量以下である」という発言が(政
府関係者、東京電力関係者から)継続して出されています。原子力は安全であると公衆を納得させるために、自らの利権を守るために、各国政府は放射線被ばく量を以下のように分類しています。
* 許容放射線量(許容濃度)
* 安全放射線量(安全濃度)
* 法定放射線量(法定濃度)
原子力発電所の平常運転中にまたは緊急事態発生時においても、上記の放射線量が地下水、水道水、野菜、動物、および人に検知されています。
要するに政府が決めた法律に従っては安全であると認定されているのですが、本当に安全なのでしょうか。
私たちは自然の宇宙放射線に毎日被ばくしているのですが、その量は1 年間で1 ミリ・シーベルトです。
先日、内閣官房長官は、福島第一原発からは毎時1500 ミリ・シーベルトが放出していると発表しました。
この放射線量を1 日24 時間、1 年365 日にかけて計算すると、通常の放射線量の12,690,000倍の量になります。
この量が安全と言えるのでしょうか。
さらに、これは政府だけが認証した数値です。
この放射線は止めない限り、環境へと放出し続けます。
オレゴン州立大学の原子力・放射線健康物理学者であるヒグリー教授は「人は自然環境から1年間で1~2ミリシーベルトの放射線を受けており、X 線1 回の放射線量は0.2 ミリシーベルト
である」と発表しました。
世界原子力協会は、成人のガンと放射線の関連性の証拠として、放射線の年間総量は50
ミリ・シーベルトであると発表しています。
(年間50 ミリ・シーベルト以上を被ばくすれば、ガンにかかる危険性が高くなる。)
人が放射性物質を吸い込むかまたは体内に入れると、それは体内のあちらこちらへと滞留します。
それではCT スキャンやX 線による健康年代に行われた研究によれば、妊婦が骨盤へのX 線撮影を1 回受けるだけで、胎児が白血病にかかる危険性が2 倍になると報告され
ています。
さらに、妊娠3 ヶ月以内の女性がX 線を受けるのであれば、この危険性が10 倍になると付け加えています。
そして、男性に対して、腹部へのX 線撮影を2 回するだけでも、(将来の)子供が白血病にかかる危険性が高まります。
一般にCT スキャンによる放射線の危険性は低いと言われていますが、それでも、40
才の女性がCT スキャンを1 回受ければ、ガンにかかかる確率は270 人のうち1 人であり、20 才であれば270 人のうち2 人であるという調査結果が出ています。
米国では年間に合計7 億回のCT スキャンが行われており、それによってガンに罹る人は29,000 人です。
それでも、放射線は安全でしょうか。
歯科医が使用するX 線を受ければ、甲状腺ガンに罹る危険性が2 倍高くなります。
放射線の危険性に関して、いまだに間違った情報が社会に流されています。
東京電力は24日、福島第一原子力発電所内で、高レベルの放射性物質で汚染された場所を示した「汚染地図(サーベイマップ)」を初めて公表した。
水素爆発を起こした3号機周辺は線量が毎時300ミリ・シーベルトのがれきが残っているなど、爆発から1か月以上たった今も、長時間作業するには高過ぎる状態が続いていることが浮き彫りになった。
汚染された場所での作業は難航が予想され、原子炉の安定化に向けた工程表は予定より遅れるとみる専門家が多い。
しかし、東電は「撤去には半年以上かかるが、汚染地図の内容は工程表に織り込み済みで、遅れは出ない」としている。
地図は敷地内の約230か所で測定した放射線量を示したもので、第一報は先月22日に作成。
新しく測定した結果を随時上書きし、注意喚起のため、作業員が集まる場所に掲示している。
先月23日の地図によると、大気中の線量が100ミリ・シーベルトを超える場所が、水素爆発の起きた1、3号機周辺を中心に5か所あった。
この線量は、1時間の作業で作業員の年間の被ばくの上限に当たるとされてきた数値だ。
今月23日までの測定値による地図では、がれきの撤去や放射性物質の半減期もあって、毎時100ミリ・シーベルトを超える場所はなくなったが、同10ミリ・シーベルトを超える場所が1~4号機周辺だけで30か所以上あった。
(2011 年4 月24 日21 時59 分読売新聞)
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厳密に言えば、安全な放射線量というレベルはありません。
福島第一原発から放射性物質が北米へと流入していますが、政府の原子力発電関係者や保健衛生担当官は「極微量の放射性物質が検知されただけであり、心配する必要はない。
アメリカの国民の健康を脅かすことにならない」と発言しています。
「極微量の放射性物質」は事実です。
しかし、「健康を害することはない」は嘘です。
ガラスの分子を破壊するのは大きな音ではなく、周波(波動)です。
細胞を壊すのはマイクロ波の量ではなくて、その周波です。
細胞を傷つけるのは強力な無線信号ではなくて、その振動波です。
ですから、大量の放射線が細胞を傷つけるだけでなく、極被害はどうでしょうか。
1950微量の放射線であっても、細胞は傷つきます。
2011 年3 月、この極微量の放射性物質が北米大陸に飛来してきました。
ワシントン州やカリフォルニア州内の牛乳に微量の放射性物質が検知されました。
北米で検知された放射性物質
* セシウム137 脂肪組織、肝臓、脾臓、筋肉内に滞留する
* ヨウ素131 甲状腺、乳房、卵巣に滞留する
* ストロンチウム90 骨と肝臓に集中する
* バリウム140 骨腫の原因となる。30 年後まで残留する
* テルリウム132 細胞突然変異が繰り返す
* イトリウム0 呼吸器官と肝臓を傷つける
* プルトニウム244 肝臓に集中する
* ウラニウム235 骨と肝臓に集中する
1972 年、アブラム・ぺトカウ博士は微量の放射線を長期間にわたって被ばくすることは、短期間に多量の放射線を受けることより有害である事実を発見しました。
人が極微量の放射性物質を摂取するかまたは吸い込めば、このペトカウ効果が即座に生じて、致死性の組織電離化が進行します。
このペトカウ効果とは、言い換えれば、体内から人(または生命体)の電離化が進むこと、または体内から放射線の照射が継続して進行することです。
極微量の放射線を長期にわたって被ばくしている間に、フリーラジカルが体内に生成します。
そして、体内に十分な量の抗酸化剤がないと体の防護機能が疲弊します。
フリーラジカルは不対電子を伴うイオン、分子または原子であり遊離基とも呼ばれています。
この反応性が大きい分子は不安定で、細胞組織を破壊したり、病気への抵抗力を弱くすることによって、人体が衰弱する原因となります。
極微量の放射線に抵抗するための十分な量の抗酸化剤が体内に存在しないのであれば、遺伝子突然変異、先天性異常、不妊症、免疫系に関連する病気やガン等、多種の病気に罹るでしょう。
フリーラジカルを起因とする疾病
* 変性疾患
* 記憶喪失
* 神経病
* アテローム性動脈硬化
* アルツハイマー
* パーキンソン病
* 関節炎、その他
* 心臓病、脳卒中
* 糖尿病
* HIV
* 白内障
* ガン
* 老化
上記の病気と微量の放射線との関連性を明瞭に検証することは簡単ではないでしょう。
放射線をモニターする政府関係者は、ガイガーカウンターを使って、極微量の放射線が検知されたと続けて発表しています。
けれども、予防対策を立てなければ人や環境に害をもたらすことを話している人はほとんどいません。
2011 年3 月18 日、日本から米国へ最初の放射性物質が飛来してきました。
2011 年4 月までに、福島第一原発の放射性物質が北米大陸全域に拡散して、多くの地域において、極微量の放射性物質が検知されました。
ジェット気流は世界中に移動するので、いくらかの放射性微粒子は雨、雪または塵粒と一緒になって地上に落下します。
移動中に放射性微粒子の量が減るでしょうが、各粒子の「強度」は変わりません。
福島第一原発の原子炉2 号機が3 月29 日にメルトダウン(炉心溶融)して、原子炉格納建屋内から平常運転時より1 千万倍多い量の放射性物質が放出しました。
(4 月20 日現在:原子炉1,2,3 号機の炉心溶融が確認されている)
TEPCO のエンジニアが上記の数値を発表したのですが、日本政府はこれらの数値が高過ぎるとして、その後数値は下方修正されました。
ウラニウムやプルトニウムなどの極小の放射性微粒子が2011 年4 月第1 週内に米国西海岸に到着してから、全世界に拡散しています。
極微量の放射性物質が数週間、数ヶ月にわたって食物や水の中に入っていきます。
例え福島第一原発が操業停止となり原子炉を廃止することが決まったとしても、様々な健康被害が発生します。
極微量の放射性物質が体内に入ったとしても、通常は多くの人は気づきません。
子供が白血病になるとしても、誰かがガンに罹るとして、または、友人が免疫障害だと診断されるか、ある人は不健康に見えるとしても、今までのように生活の一部としての出来事と
して判断されることになるでしょう。
米国ピッツバーグ大学のアーネスト・スターングラス博士は、1986 年5 月に起こったチャーノブイル原発事故による放射性降下物(死の灰)による健康被害を調査して、以下の統計結果を
発表しました。
・ワシントン州 幼児死亡率-54%上昇(前年同月比)
・1986 年5 月カリフォルニア州幼児死亡率-48%上昇(前年同月比)
・1986 年6 月ワシントン州乳児死亡率-245%上
昇(前年同月比)
・1986 年6 月マサチューセッツ州幼児死亡率-900%上昇(前年同月比)
最小の放射性物質を吸い込むかまたは経口摂取するだけでも、以下のような障害が生じます。
・早産が増えた
・生産後の乳児の死亡率が高くなった
・幼児の肺炎やインフルエンザが増えた
・白血病が増えた
・子供の学習障害が増えた
・甲状腺ガンが増えた
・乳ガンが増えた
・免疫障害・慢性の変性病が増えた
放射線量に関する誤報
放射線量に関する偽情報または誤情報があります。
マスメディアはいつものように、放射線は危険なレベルに達していないと報道しており、人々は安全な放射線量があるのだと調べもすぜに信じています。
2011 年5 月、ドイツ・グリーンピース団体のヘルムト・ヒルシュ博士は、現在まで漏れた放射能を分析すると、福島原発事故は、チェルノブイル原発事故に匹敵するレベル7であると発表
しました。
2011 年4 月11 日、TEPCO は嫌々ながら福島原発はレベル7であって最悪の状態にあると認めました。
けれども、レベル7より上の測定レベルがないので、チェルノブイルより数倍も悪い状態にあると論じる人は誰もいません。
もし、TEPCO がもっと早くレベル7であると認めたならば、人々はもっと別の予防対策を講じたかも知れません。
MSN 産経ニュース(2011 年4 月12 日)
東京電力の福島第1原子力発電所の事故で、政府は12日、広い範囲で人の健康や環境に影響を及ぼす大量の放射性物質が放出されているとして、国際的な基準に基づく事故の評価を、最悪の「レベル7」に引き上げることを決めた。
「レベル7」は、旧ソビエトで25年前の1986年に起きたチェルノブイリ原発事故と同じ評価。
原子力安全・保安院が同日、原子力安全委員会とともに記者会見し、評価の内容を公表する。
原子力施設で起きた事故は、原子力安全・保安院が、原発事故の深刻度を示す「国際評価尺度(INES)」に基づいて、レベル0から7までの8段階で評価している。
原子力安全委員会はこれまでに、福島第1原発からは最大で1時間当たり1万テラベクレル(1テラベクレル=1兆ベクレル)の放射性物質が、数時間にわたり放出されたと試算していた。安全委では、現在は同1テラベクレル以下になったとしているが、INESの評価では、放射性のヨウ素131換算で、外部への放射性物質の放出量が数万テラベクレル以上である場合はレベル7に当たるとしている。
原子力安全・保安院は、福島第一原発の1号機から3号機について、先月18日、32年前の1979年にアメリカで起きた、スリーマイル島原発での事故と同じレベル5になると暫定的に評価していた。
ただ、これまでに放出された放射性物質の量がレベル7の基準に至ったため、評価を見直すことにした。
福島原発事故が発生してから3 月23 日までに放出した放射性核種、ヨウ素131 とセシウム137の総量はあまりにも大きすぎて、レベル7 の3 倍(レベル7 の原発事故が一度に3 箇所で発生したこと
になる)に相当します。
そしてこれらの放射性核種はどこかで止めるまで続いて漏れています。
チェルノブイル原発は原子炉1機だけであって、3ヶ月間にわたって放射能が漏れましたが、福島第一原発は原子炉1号機から4号機まで損傷し、4機すべてを合わせると広島の原子力爆弾より約1千倍も多いい量の放射性物質を保有しています。
放射線の被ばく量を規制するすべての連邦政府関連機関は放射線を被ばくすることによってガンに罹る危険性が高まるという意見に同意しています。
チェルノブイル原発は最終的に事故を抑制できないと判断した10 日後に、積極的な対策を実施しました。
大量の砂とボロンを使って埋蔵工事を開始しました。
TEPCO は塩水を加えることによって事故をさらに悪化させました。
TEPCO の無能力を表す対策であって、日本には化学の法則が存在しないのではと疑わざるを得ません。
それとも、何かもっと作為的なことが実施されているのでしょうか。
政府とTEPCO の将来の権益を守るための対策なのかどうか、理解しがたいことです。
安全な放射線量はない。
癌腫(悪性腫)の危険性が0 であるという放射線の最低量という数値は存在しない。
――カール・モーガン博士(保健物理学創始者)
「いかなる量の放射線を累積的に被ばくすることによって、癌にかかる危険性が累積的に高まる」
―― 米国放射線防護評議会
「最低放射線照射量という数値はない」「安全な放射線量というレベルはないので、論じることもできない」
――イアン・フェアリー博士、マービン・レスニコフ博士(原子力科学者定期報告書)
原子力情報リソースサービスのメアリー・オルソン女史は「いかなる量の放射線であってもDNA を損傷する危険性が存在する。
たまたま放射性核種がサンドイッチにひっついてお腹の中で放射線を照射すれば、例えそれが検知できないほど微量であっても、致死性のガンを起こすかも知れない能力を保有している」と報告書に書きました。
しかしながら、、同女史は免疫系が衰退して発生する病気には言及していません。
2011 年3 月21 日、ヨーロッパ放射線リスク研究委員会(ECCR)のクリス・バスビー博士は、現在漏れている放射能に基づいて分析すると、福島原発事故により世界中に120,000 のガンの
ケースが発生するであろうと予測しています。
さらに同博士は使用済み燃料プールには広島の原子力爆弾の24,000 倍の放射線量が保持されており、プールが3 箇所なので、実際は広島原子力爆弾の72,000 倍の放射線量であり、
これらの使用済み燃料プールが燃焼していることを確認しました。
上記の放射線量は使用済み燃料プールだけです。
原子炉を再建するか埋蔵しない限り、原子炉から放射性物質が続けて放出します。
福島原発事故の真相はいまだに発表されていません。
原発擁護団体は原子力は安全であって、様々な自称専門家が誤情報や偽情報を流して公衆を欺いています。
原子力の危険性
福島原発の放射性核種の放射性は高く、ジェット気流にのって有毒で危険な放射線を自然環境に照射します。
福島原発は40 年前に建造されているので、冷却技術に問題が残っている施設ですが、その他の原子力発電所も大量の水、ディーゼル、石油、石炭を使用して冷却しています。
ですから、原子力発電所は経済的で「環境に優しい」グリーンな事業ではありません。