日本語指導が必要な外国人児童・生徒 | 日本のお姉さん

日本語指導が必要な外国人児童・生徒

福岡市 外国籍児童のワールドルーム /福岡

 ◇文化を理解し日本語習得支援

 日本語を母語としない外国籍などの子どもたちを日本の学校にどうなじませ、教えるか--。留学や就労、国際結婚など「国際化」が身近になる中、九州の学校現場でも取り組みが始まっている。福岡市の小学校の取り組みを取材した。【井上元宏】

 福岡市東区の市立城浜小で日本語指導が必要な児童に授業をする「ワールドルーム」。国語の作文の時間、岡崎正登教諭(45)はインドネシアとウズベキスタンから来た2年生2人に語りかけた。

 「相撲をテレビで見たことはある? 土俵ってわかるかな。『まあるい輪っか』があったでしょう。あれが土俵」

 思い出に残った学校行事を作文に書く授業。その中で、相撲の土俵が話題になった。

 授業は日本人の児童と同じ中身。岡崎教諭は「日本の児童と、共通認識があるもの、ないものがある。これは知らないだろうな、ということをきめ細かに教えることが大切。高学年になるほど中身の抽象度が増し、理解させるのに工夫がいります」と話す。

 同小では、通常は日本の児童と一緒のクラスに在籍し、国語や社会など個別指導の方が良い場合にワールドルームで教えている。

  ◇  ◇

 福岡市教委によると昨年9月現在、日本語指導が必要な児童・生徒(日本国籍も含む)は市内の30以上の小中学校に計145人いる。留学生や中国からの帰国者の子どもに加え、近年は親の国際結婚や就労などに伴う子どもも増えている。

 市は92年度から、こうした児童・生徒が特に多い学校に、日本語習得や教科学習を支援する専任の教諭を配置。岡崎教諭もその1人で、市内では他に3小学校と2中学校に配置している。

 課題は日本語や教科指導に限らない。例えば給食。イスラム教徒は豚肉やその成分が入ったものを食べない。城浜小のイスラム教徒の児童がいるクラスは月初めに給食の材料が書かれた紙を全員で点検し、イスラム教徒が食べていいものに丸をつける。相手国の文化を理解する一助となり、当日の給食当番はそれだけを配る。

  ◇  ◇

 昨年、城浜小の神前幸敏校長は日本語指導教諭がいる6小中学校を中心に「福岡市小中学校日本語指導教育研究会」を設立。市内の学校に参加を呼びかけている。学校間で情報交換して、日本語指導が必要な子どもたちに関する実態や課題をつかむと同時に、6小中学校のノウハウを伝えることが狙いだ。

 研究会が出す研修などの案内に「日本語指導の必要な子ども」という言葉はあまりなく「文化的背景の異なる多文化の子ども」という表現が目立つ。神前校長が解説する。

 「日本語指導はもちろん大切だが、児童と関係のある国の文化を理解しないと摩擦や人権侵害につながる。学校が児童の背景をきっちり理解して、共に地域で生活していくという意識を持つことが大切だと思う」

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 ■ことば

 ◇日本語指導が必要な外国人児童・生徒

 文部科学省の調査では06年9月1日現在、全国の公立の小中高などに2万2413人が在籍し、過去最高。九州・山口では215校に423人いて、福岡、北九州、久留米、大分、長崎の各市などが日本語指導教諭を配置している。文科省はそうした小中学生への学習支援を目的にした「JSLカリキュラム」を開発。九州・山口では今年度、久留米、北九州両市でその実践校が指定されている。

〔福岡都市圏版〕

毎日新聞 2008年2月23日http://mainichi.jp/area/fukuoka/mori/news/20080223ddlk40100170000c.html


帰国・外国人生徒用ハンドブック↓

http://www.scn1.edu.pref.ibaraki.jp/nihongo/index.htm


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日本の学校にいる日本語教育が必要な生徒の

90%が、ポルトガル語(ブラジル)、チュウゴク語、

スペイン語(ペルー・他)、タガログ語(フィリピン)、

韓国語、インドネシア語、タイ語、英語を話す国から来ている。

小学校のHPなどをのぞくと、学校では給食の時間に

外国から来た子の国の料理をたまに出して

みんなで食べている。どの学校でも、先生方は、熱心に

外国から来た子供の世話をしているようだ。

外国人の子供専用の日本語教育センターは特に無くて

学校の先生や学校が募集したボランティアたちで

頑張っているようだ。もしも、外国人の子供が増えると

その地域の学校の先生の仕事が増えるということですね。

学校が「外国人子女教育受入推進地域」指定をうけ、
センター校となると、日本語専任教員と指導協力者
数名が配置され、専用の日本語教室が設けらる。
文部科学省の「帰国外国人児童生徒とともに進める教育の
国際化推進地域」の指定を受けて、学校がセンター校となると
日本語専任教員も増えて、教材や指導法が充実し、
在籍校の担任や保護者との連絡会も開けるようになって
くるらしい。センター校になっていない学校では、先生方が
自分で日本語を教えないといけないようだ。