15歳のA猫ちゃん
15歳のA猫ちゃんが、ベランダの小窓から、外に出ていた。
家に帰ると、玄関のところでA猫ちゃんが呼ぶ声がした。
A猫ちゃんの名前を呼ぶと、外から鳴きながら走ってきた。
A猫ちゃんは、昼間、花の茂みの下に隠れていたようで、背中から
いい香りがした。今朝、近所にジャスミンが咲いているのを見つけた。
A猫ちゃんの背中の花のにおいはジャスミンだったのだ。
日本にあるジャスミンは、チャイナのジャスミンティーに入れるジャスミンでは
なくて、別のジャスミンらしい。
http://www.jtw.zaq.ne.jp/tanakun/watch3/jyasumin.htm
花の香りをつけたA猫ちゃんは、家に帰ってからもずっとご機嫌だった。
わたしが、しばらく、何の花の香りなのか、背中をチェックしていたので、
かまってもらえて嬉しかったのかもしれない。
A猫ちゃんは、シャンプーの香りが好きだ。好きなシャンプーを使って寝てい
ると、頭をガジガジとかじってくる。(好きなシャンプーの銘柄を知っている
ので、わざと使わない。かじられるのが嫌だから。)
13歳で亡くなったN猫ちゃんは、ペパーミントの香りが大好きで、
わたしが歯を磨くと、ペパーミントの香りを食べようとするかのように、
ペロペロと舌を出したり引っ込めたりして、うっとりしていた。
猫にも好きな香りがあるようで、友達の猫はペパーミントは大嫌いなのだ。
たまに、花のにおいをかいでいる猫を見かけるが、「いいにおいだニャ。」
とか、考えているのだろうか。