映画「デパーテッド」を観た!(ネタバレ無し)
マット・ディロンが悪者役、ディカプリオがいい者役をしている映画だ。
香港映画のほぼ忠実なリメイクだが、香港映画ではいい者役の人は、手の中
の無線機でモールス信号で仕事をしていた。アメリカのリメイク版では、全部
携帯電話だ。テレビドラマ「24」も、「007ーカジノロワイヤル」でも、重要な
ツールとして使われるのは携帯電話だ。もう映画は携帯電話無しには、話が
成り立たない。香港映画では、悪者役もいい者役も、どちらも男前で、どちらの
味方をしたらいいか分からないぐらいだった。
アメリカ版では、マット・ディロンの口元がジミー大西に見えたので、迷わず
ディカプリオの味方になれた。
ディカプリオは、ギャング役をするのが大好きなのだそうだ。
繊細で神経質で愛に飢えた男の役を上手く演じていた。この人がアメリカで
大きな賞をもらっていないというのは不思議なことだ。
そういえば、もう一人賞をもらっていない人がいる。変な宗教に入って公の
場で宣伝をするからかなあ。ハリウッドでは男前すぎたら演技が上手くても
賞はもらえないのかもしれない。
ディカプリオは、「ギルバート・グレイプ」で、いい役をした時に賞をもらっても
よかった。香港版の終わり方はせつなくなるようなひどさで、わたしは悲しすぎ
て泣いたが、アメリカ版だとそうでもない。
「これでいいのだ!」と思うような終わり方だった。
友達はアメリカ版の方が良かったらしいが、わたしは香港版の方がちょっと
だけ好き。アメリカ版を観たら、香港映画『インファナル・アフェア』も是非
見て欲しい。
「デパーテッド」は、R15指定だった。ギャング映画だからひどい場面が多い
ので仕方がないと思う。
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デパーテッドの意味は死んだ人。
インファナル・アフェアは、残虐でひどいこと。
香港の原題は「無間道」で、生きながらにして苦しみを味わう
“無間地獄”にいるかのような人生のことらしい。