映画「硫黄島からの手紙」を観た。(ネタバレ無し) | 日本のお姉さん

映画「硫黄島からの手紙」を観た。(ネタバレ無し)

休みの日に映画を観に行った。クリント・イーストウッドが、アメリカ人から


みた硫黄島の戦闘だけでなく、日本人からみた映画も同時に作ってくれたの


で、絶対二つとも観ないといけないと思っていた。


せっかく二つも作ってくれたんだからね。


事前に雑誌で準主役になっていた二宮君のインタビューを読んでいたので、


説明の少ない映画かなと思っていたが、そんなことはなかったように思う。


まわりくどい説明が無くても、当時の憲兵が家をまわって監視する様子、


肩からたすきをかけたオバサンたちが、家をまわって人を監視する様子、


徴兵されたら喜ばなければならなかった当時の様子などがきちんと


描かれていた。本当はもっと違ったのかもしれないけど、本で読んだり


聞いた話では、5人組というのに全員参加させられて、互いに監視する


システムがあったらしい。5人組はさらに上の組織に監視されて、全体が監視


される状態で、日本は戦争に負けるなどと言おうものなら憲兵に監獄送りに


されて、ボコボコに殴られたりしたらしい。クリスチャンは、天皇の写真を拝ま


なかったので、憲兵に大勢捕まって迫害されたそうだ。


子供の頃、神戸のクリスチャンの歯医者さんに会ったことがある。その人は


多分、わたしが子供の頃にもうお年だったので、今は天国に行っていると思うが、


憲兵に何度も気絶するまで殴られたそうだ。それでも、クリスチャンだから、


天と地を創られた神さましか拝まないと主張しつづけていたそうだ。


牢屋から出されたのは戦争が終わってからだったようだ。子供だったので、


話の内容はほとんど覚えていないが、韓国人のクリスチャンも、日本軍に


天皇を拝まないからという理由で、炭火の上を歩かされたり、板に裏からクギ


をたくさん打ちつけたものをひっくり返して、その上を歩かされ、そのケガが


元で死んだクリスチャンもいたらしい。その姿を見ながら、クリスチャンたちは


泣いたらしい。そんな様子を見た人々は、日本のことを今でも恐いと感じて


いるのだろう。クリスチャンたちが日本を憎んでいるかというと、そうでもなくて


逆に、日本人が創造主である神さまを知らずにいる様子を憂い、祈ってくれて


いるらしい。一般の韓国人は、なんでもかんでも日本が憎いという雰囲気だが


チャイナには何も言わないところが、卑屈な感じがする。弱いものイジメか。


日本軍は、韓国人の宗教まで干渉して、天皇や神社を無理やり拝ませようと


したので、クリスチャンは酷い目にあった。クリスチャンは、神さま以外のモノは


拝まないからだ。他の宗教の人は命が惜しいのでポーズでも拝んでおけと


考えるらしいが、クリスチャンは、そんなポーズでも嫌なのだ。


神さま以外のモノに頭を下げるのは、偶像礼拝をしたと他人に見られるという


ことだし、それは本当の神さまに対して大変失礼なことだ。


その韓国人のクリスチャンは「たとえそうでなくても」という本を書いた人で、


一度日本の教会に来た時に会ったことがある。


もう今では天国に行っていると思うが明るくて穏やかな感じのいい人だった。


とにかく、憲兵や日本兵というのは、めちゃめちゃ威張っていたらしい。


日本とチャイナが日中友好を願って合作した映画を見たことがあるが、日本兵


がシナ人の手首を日本刀でばっさり切り落とす場面があった。


本当にそんな事をしたのかもしれない。


映画「硫黄島の手紙」で、二宮君が扮するパン屋さんが、毎日毎日パンを


奪われたと言っていたが、権力を乱用してパン屋のパンを泥棒するような悪い


人もひょっとすると中にはいたのかもしれない。実話を元にした映画と言って


も、アメリカ人が作る映画だから、中には誇張があるのかもしれない。


戦時中は人間の食べるものもなくて、犬など飼える身分の人は街にはいな


かっただろうし、食べ物は配給制で、パン屋がパンを作ることも難しかったと


思う。戦時中の話は、みんな話したがらない。


嫌な思い出だからだろう。映画「父親たちの星条旗」でも、「父は戦争の事を


いっさい語らなかった。なぜなら父は戦争の思い出を忘れようとしていた


からだ。」と息子が語る部分がある。


忘れたいような嫌な事だから、話せないのだ。話せば思い出してしまうから。


硫黄島での戦闘場面は、二つの映画の両方に入っているが、アメリカ兵の側


から撮った映画の方が戦闘場面はひどかった。


日本側から撮った映画は、なんとなく死ぬのは当たり前というような雰囲気が


満ちていて、それこそウソみたいに次々と死んでいく。


全編重苦しい雰囲気に満ちていて、観ていて辛いのだが、二宮君が飄々と


した雰囲気の可愛い青年なので、彼がいることで映画に清涼感が加わり、


彼の目を通して、戦争の悲惨な様子が伝わってくるようで、本当にいい役を


もらったなという感じ。渡辺謙が主役をしていて、全体を引き締めている。


あの人がいなかったら、この映画に真実味や緊張感が足りなくなると思うし、


二宮君がいなかったら、この映画は辛すぎる。オリンピック選手の役をした


がっしり系の人もいい味を出していた。本当は韓国人らしいが、韓国に


行ったら、逆に韓国人に在日の韓国人だと言う目でさげすまれて嫌だった


そうだ。日本人が在日の人をバカにするというが、その比ではないぐらい


同じ韓国人にバカにされたらしい。それで、日本に帰ってから帰化したそうだ。


日本人は在日の人をバカにはしないと思う。日本に生まれて日本に育った


なら日本の人間だと思う。それでも、結婚の時に調べられて、相手の親に反対


されたり差別されたりするのだそうだ。そんな事は、早くお終いにしたい。


帰化して、日本人として一緒に税金を払い、選挙に参加し、日本人としての


責任を持ってほしい。優遇されているからって、いつまでも外国人のままで


いて、不当に差別されてるとか、選挙権をよこせと言うのは止めてほしい。

税金をまともに払わなくても日本で生きていれるのは、昔、朝鮮半島が日本


であったよしみだと思うが、その特別な処置を受けながら、選挙権までよこせ


と言うのはあまりにもずうずうしい。


映画では、元オリンピック選手の役をした人が格好よかったので、誇らしく


思った。アメリカ人はこの映画を観て、「父親たちの星条旗」よりも気に入った


ようだ。渡辺謙も二宮君も他の日本人役も、いい味出していた。


どんどん死んでいくのが悲しかった。日本人にとっては、「父親たちの


星条旗」の方が他人事みたいに見れるから、気が楽。死んでいくのはアメリカ


兵がほとんどだったからね。


でも、これが戦争だ。実際は日本軍がもっと過酷な条件で戦ったそうだ。


もっと天井が狭くて、這いずり回っている感じ。しかも硫黄臭くて、ムシ暑くて


喉が渇いてもまともな水が無いという酷い場所なのだそうだ。


わたしは戦争のことなど、全然知らないし、本でも硫黄島のことは読んで


いない。そんな悲惨な戦いの記録など、映画を観て知ったみたいなもんだ。


だからこそ、「父親たちの星条旗」と、「硫黄島からの手紙」という二部作の映画を


二つとも観ないといけないと思った。辛い戦争映画だけど、絶対観て欲しい。


日本の本土を守るために、戦争を有利に終わらせるために、日本という国を


存続させるために、命を散らした日本人のために、映画を観てほしい。


これからの日本をどう繁栄させてしていくのか学ぶために、いろんな事を


考えるために、この映画を観てほしい。