映画「父親たちの星条旗」を観た。ネタバレ無し。 | 日本のお姉さん

映画「父親たちの星条旗」を観た。ネタバレ無し。

硫黄島で、大変な戦闘があったというのは、聞いたことがある。


でも、詳しくはしらない。学校では、硫黄島の話しなどしてくれない。


アイヌの代表の話しや伊藤博文を満州で暗殺した朝鮮人テロリストの


話しはきっちり教科書に載せるのに、日本の日露戦争の勇者や、


硫黄島での戦闘や、千島列島の端で、ソ連の軍隊を阻止して死んだ


日本人の話しなど、誰もしてくれない。


硫黄島で日本軍と戦ったアメリカ人が脳卒中で倒れた。息子はお父さんの


荷物を調べていて始めて、お父さんが硫黄島で戦ったヒーローだったことを


知り、どんどんお父さんの過去を調べていく。


お父さんたちの戦争の思い出は酷いものだった。


アメリカ人の目で見ると、映画の中の敵は、にっくき日本人。


でも、わたしは日本人なので、複雑な気分だった。


アメリカの艦隊は、恐ろしい数だった。こんな連中を相手に日本軍は


戦ったのか、、、。70代前半ぐらいのお爺さんたちが、映画をひとりで


観にきていた。「次の映画も両方、みなあかんからな~。」なんて


言っていた。


70代ぐらいなら、戦争の時は9歳から16歳ぐらいだ。


戦争の時は、ほとんど何もしていないはずだ。


アメリカ軍に空襲でやられて逃げ回っていた世代だ。せいぜい満州から


命からがら帰ってきた家族の子供たちだ。


多分、70歳の彼らも戦争のことはあんまり知らないのだと思う。


新聞では、本当のことは隠されていたし、当時の日本の代表である


東城英機でさえ、戦後アメリカに東京裁判で不当に裁かれる時になって


始めて知ったことがたくさんあったのだ。


日本軍は、陸軍も海軍もお互いに自分たちのことを秘密にしていて、


戦争の実体を全て把握している人は、もしかしたらいなかったのかもしれ


ない。情報は全て隠されていた。もしかしたら、日本軍のトップもちゃんと


状況が分かっていなかった可能性がある。


ずっと前に読んだ、どこかの島での死闘を経験した日本兵の手記では、


日本軍に武器を送れといったのに、竹槍(たけやり)しか送ってこなかった


そうだ。本当に、日本には何にも残っていなかったのだろう。


そんな貧しい日本が、よくもアメリカのような先進国と4年も戦ったものだ。


なぜ、もっと早く戦争を終結させなかったのだろう。


アメリカも戦争を早く止めたくなかったのだと、この映画を観て分かった。


映画の最後に12月9日に始まる日本側から撮った映画の予告を観た。


「硫黄島からの手紙」という映画だ。


クリント・イーストウッドは、別に日本が好きというわけではないと思う。


そんなに何度も日本に来日していないし、もしかしたら、硫黄島の話しを


日米両方の立場から映画を撮れば面白いし、日本人が観るので


ヒットすると思ったのかもしれない。仮にそうだったとしても、日本側から


映画を撮ってくれたことはありがたい。アメリカではウケないだろうが、


日本では70代のおじいさんでも、日米両方の側から撮った硫黄島の


戦いを観に、二度映画館に行くはずだ。


日本人の俳優も、いいキャストを使っている。


硫黄島では、日本人がやられてもやられても、アメリカに向かっていっていた。


一人がアメリカ兵にやられて、機関銃の操縦桿から手を離して倒れても、


他の日本人が機関銃を握って応戦していた。


アメリカ人から観た日本人は、まるで地底から沸いてくる野獣のようだった。


アメリカ側が5日で終わると考えた硫黄島での戦闘は、36日間続いた。


そして日本軍は全滅した。硫黄島での日本兵の生き残りは極端に少ない。


いったい硫黄島で何が起こったのか。日本側から撮った映画を観るのが


待ち遠しい。アメリカ側からの映画「父親たちの星条旗」も、アメリカが勝った


ので悔しいけど観たほうがいい。アメリカもまた多くの犠牲者を出したのだ。


戦争とは、恐ろしい外交手段だ。できれば、日本はこれからは外交で切り


抜けて、戦争にならないようにしてほしい。世界から戦争がなくならないのは


片方が戦争をしたくなくても、他方がやる気満々だからだ。


日本の周りの国が、戦争をやる気満々になったら、日本は戦争に巻き込ま


れるか、そのまま相手国の言いなりになるか、どちらかだ。


戦争は避けたいが、避けられない場合もあるのだと思う。


自衛の為の戦争をしないと、チベットの二の舞になる場合だってある。


ダライ・ラマの哀れな状況を考えてみるといい。


戦争を仕掛けられたら、自分の国の存続をかけて戦わねばならない場合も


ある。いくら日本が戦争をしたくなくても、力が無いと相手国の言いなりに


なるしかない。戦争を避けたくても、避けられなかった場合は、いかに自国に


有利になるように条約を結んで、早目に戦争を終結させるかが、大事なのだ。


以前読んだ特攻隊になって死んだ人の手記では、彼らは日本が勝つとは


思っておらず、アメリカにダメージを与えて早く有利に戦争を終わらせて


日本を守ろうという悲壮な気持ちでいたようだ。


彼らの死が日本の未来を終戦時に有利に導くと信じて死んでいったのだ。


しかし、映画を観ると、アメリカ軍は戦争を止めて日本に有利な条約を


結ばせる気などさらさらなく、戦争を早く終わらせないために、硫黄島の


ヒーローたちを利用した。映画に出てくるアメリカ人たちは、リッチだった。


彼らが、格好の良い背広を着こなし、女性は美しく化粧し毛皮を巻き、薄い


ドレスをまとってワインを飲み、デザートを食べているときに、日本人は


食べる物もなくて、栄養失調で苦しんでいたのだったのだ。


かわいそうな日本。いったいどんなことをやって、アメリカ人を怒らせたの


だろう。蒋介石の日本を悪く見せるためのニセの「南京大虐殺」の写真が、


アメリカ人を日本嫌いにさせたし、硫黄島のヒーローたちを使った宣伝活動も


アメリカ人をその気にさせたのだった。


日本は同じ間違いを犯してはならない。日本のイメージを悪くするような


記事を書く反日日本人記者の記事や、日本をおとしめるような記事は、


今もアメリカの新聞に載っているのだ。もっと日本政府は、そういう支那人や


朝鮮人の策略に対抗して、もっと日本のコマーシャルに金を使うべきだ。


日本人ロビイストにどんどんアメリカやヨーロッパで日本に関する記事を


書かせて、日本のイメージを良くしなければならないと思う。


日本に好意的な記事を書く新聞記者を、大手新聞に潜り込ませないといけ


ない。支那人や、反日在日が、アメリカ人に日本を悪く思わせる記事を書く


のは、阻止しないといけない。映画を観て、そんな感想を持った。


「父親たちは、戦争の話しをしない。なぜなら彼らはそれを忘れようと努力


しているからだ。」という言葉が印象的だった。


夜中に観たテレビでは、ある日本の老人が千島列島で死んだ戦友を偲んで、


今はロシアが占領している島に行き、そこで手紙を読んでいた。


「あなた方は、若い命を犠牲にし、、、、。」そこまで読んで、彼は泣き出した。


しわだらけの細いおじいさんだったが、あの時、その島で死んだ若い戦友を


思い出して泣いていた。


今の日本は、日本の存続をかけて命を落とした、たくさんの日本人の血と


残された人々の涙の上に建てられている国なのだ。


今では西洋人やアメリカ人と堂々と商売で戦っている日本人だが、やっぱり


外国に出ると、何かと西洋人が心の中に隠している人種差別を感じるもの


なのだ。


昔は、アジア人は、奴隷のように支配されていたし、ケーキのように土地を


切り取られていた。まだ人種差別は残っているが、昔に比べると今は、いい


時代になったのではないか。日露戦争では、アジア人も西洋人(ロシア人が


本当に白人なのか、わたしは疑問に思うが。)に勝てるのだと、日本が始めて


証明した。それでも、日本は西洋のシステムに従って日本を繁栄させる


しかなかった。もっと日本はアメリカやイギリスに文句を言っていたら、


戦争をしなくても済んだのかもしれない。


過ぎたことを愚痴ってもしょうがない。昔のアメリカは日本と戦争をする気で


いたし、日本は国連の常任理事国を抜けて、ドイツと仲良くしたのだ。


ドイツの戦車が雪に弱いという情報を持っていないのは、致命的だった。


ロシアでは、ドイツの戦車は役に立たなかった。


2006年の日本は、情報網をちゃんと持っているのか?


映画「父親たちの星条旗」は、本当に複雑な気持ちになる映画だった。


日本がアメリカに負けたのは、仕方のないことだと思った。


あんなに大群になって押し寄せてきたアメリカの艦隊に対して、よくも


最後まで抵抗できたもんだ。普通なら絶望的になって戦う気力も失うと思う。


硫黄島が日本の領土だったというのは、始めて知った。


グアムやフィリピンとは違うのだ。硫黄島を落とさずに、アメリカは日本


本土を攻撃できないと考えたし、日本軍は硫黄島を日本本土を守る


最前線だと考え、必死に戦ったのだった。


彼らのためにも、日本人は一生懸命に生きなければならない。


他人をイジメて自殺に追い込んだり、イジメられたりして自殺している場合か。


日本人はお互いにケンカしていてはいけない。犯罪を犯してはならない。


悪質な在日や同和や外国人犯罪者に日本をひっかきまわされていては、


いけない。日本をいい国にしていく努力を、みんなが心がけていかないと。