猫のB君。さようなら。
今年の1月から、腎臓や肝臓が弱っていた猫のB君が死んだ。
医者が言うには、エイズキャリアなのに良く頑張って6月まできた
ので、スタッフみんなが驚いているのだそうだ。
良く頑張ったね、B君。今日は会社が休みの土曜日だから
側にいてあげることができた。昨日の晩から、もう息をするのも
苦しそうだった。一緒に横になって、過ごした。朝、B君が好きな
ベランダに運んで一緒に過ごした。突然、B君が激しく咳きをして
目が大きく開いた。体が何度も痙攣して、大きくのびをするように
B君は何度も手足を伸ばした。そして、大きく目を開けて私を見つめた。
開いた目の瞳孔がゆっくり大きくなっていった。それでもB君はじっと
わたしを見ていた。「B君。頑張ったね。もういいよ。お利口さんだったね。」と
やっとの思いで言うと、B君は、とびきりの可愛い表情をした。そして
そのまますっと目から力が無くなった。うすい水色の瞬膜(しゅんまく)が、
すうっと鼻の付け根側から出てきてB君が死んだのだと分かった。
わたしは、B君の顔を両手で抱えて「また天国で会おうね。」と言った。
わたしが天国に行ったとき、B君のことを忘れていても、どうぞB君を
生き返らせてくださいねと、神さまに祈った。
涙が出たけれど、これでB君は息苦しくなくなって、楽になったのだと思った。
B君、おやすみ。頑張ったね。苦しんでいてもN猫ちゃんの時みたいに
薬で死なせなかった。B君を拾った人が最後まで病院の力を借りて
長生きさせてギリギリまで生きるように頑張ってもらうって言っていたから。
家で最後まで看取ることができたから、良かったかな。
車で病院に通っていたときに、窓から外を見るのが好きだったB君。
わたしの家で楽しく過ごせたかな?B君のテーマソングを歌うと
喜んでいたB君。さようなら。また会う日まで、さようなら。