怒って帰った翔太クン。
日本から瀋陽の大学へ留学に来た日本人留学生が、空港から
出てきた時に、運転手に誘われて白タクに乗せられた。
空港から大学まで行っただけで、なんと100米ドルも取られた。
留学生は非常に腹をたて、すぐに退学して帰国した。
この大学の留学生学院の責任者は、「白タクは瀋陽の国際的な
イメージを壊すほどひどくなった」と嘆く。
3月24日は留学生が入学手続きをする日で、この学生は大阪から
瀋陽へやってきた。大学は迎えの車を空港へ出していたが、飛行機から
降りた乗客はみんな白タクが連れ去って、一人もピックアップすることが
できなかったという。
この学生は翔太という名前で、留学生宿舎で他の日本人学生と話を
したが、正規のタクシーだとそんなにかかるはずがないと言われ、
腹立ちのあまり、その晩は全く眠ることができないほどだった。
こんな都市で勉強する気になれないと言って、3月26日には飛行機に
乗って帰国してしまった。その時、別の日本人留学生に「こんなとこへ
もう絶対に来るもんか!」といったという。(2006・3月の中国のニュース)
2006年04月28日
http://plaza.rakuten.co.jp/watam7/diary/200604280000/
この翔太クンは、100ドルが惜しかったというより、中国に入って
いきなり中国人にだまされたことに憤慨しているのだと思う。
おそらく今まで、そんな目に会ったことなど無かったのだろう。
このニュースを翻訳したのは日本人のブロガーで、高い飛行機代を
払って中国に来たのだから、そのまま中国にいてほしかったと書いている。
これを読んで、アフリカ人の友達に聞いた話を思い出した。
あるアフリカ人が、中国に招待されて留学生として北京に降り立ったが、
いきなり人種差別を受けて憤慨したのだという。
アフリカでは、彼はエリートで、まわりの人がみな彼に礼儀正しく
応対してくれており、中国人に受けた侮辱には彼は耐えることが
できなかったのだという。いくら一緒にアフリカから来た学生たちが
止めても彼は意見を変えることはなかった。
「こんな国にいることは人生のムダ使いだ!」と彼は言ったのだという。
彼は直ぐに北京を後にした。
「見ておけ!あと20年たっても、こいつらの性格は変ることはないから!!」
と、激しく怒りながら去っていったとか。
アフリカ人を留学生として招待したなら、人種差別をしないよう、中国人を
教育しておけといいたいが、無理だろうな。
中国人は、白人のことは大好きなんだけどな。
日本人の翔太クンも、アフリカ人も、中国人の醜さに嫌気が差したのだろう。
中国では、気位の高い高貴な出のお子様には、一日でも長居はしたくない
場所のようである。
ウソも差別も暴力も不正も何でも日常的に存在する国で生活するには、
それなりの用心深さや図太さがないとなかなか大変なようだ。