イラク派遣の自衛隊の輸送にキャセイ・パシフィック航空、中国の圧力でドタキャン。
産経新聞(5月16日付け)にイラク派遣の自衛隊の輸送にキャセイ・
パシフィック航空をチャーターしたところ、中国の圧力でキャセイ航空が
ドタキャン。
結局、自衛官らは私服でドバイなどを経由してイラクへ入った、とあります。
中国の圧力が、なぜ、こんな世界平和への貢献まで邪魔だてするのか、
不思議です。
(HI生、茨城県石岡)
(宮崎正弘のコメント)キャセイ航空は香港資本とはいえ、もはや中国に
睨まれたら商いが成り立たない。北京がNOと言えば、それまでです。
それよりも、本質的なことを考えてみてください。
なぜ、自衛隊は全日空かJALをチャーターしなかったのか?
前の湾岸戦争のとき(海部政権下)でもJALは「戦場には行きたくない」と
言って断りました。JALの労組は日本共産党系が強い。
これがフラッグ・キャリア(国旗をつけて当該国を代表する航空会社)と
いうのは、開いた口がふさがりませんが。。。
さてきついジョークをひとつ。
今朝(17日付け)のIHTにでている漫画から。
ダルフールの住民「国連PKOが来てくれたら、この地域に平和がきます」
国連査察官「この地域が平和になれば、PKOを派遣できます」。
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中国が、陸上自衛隊のイラク復興支援部隊がチャーターした民間航空機の
中国上空の通過を認めず、他のルートへの変更を余儀なくされたそうだ。
(産経新聞5月16日号)
これから中国は国際社会の様々なところで日本に対して横車゛を押してくる
だろう。また日本を孤立化させる作戦にも出てくるだろう。
台湾を国際社会の表舞台に出させず、孤立化させているように。
中国のこの手の行為は、日本が中国の属国になるか、日本が何らかの
方法で諦めさせるか、中国の国内事情で自ら諦めるか、するまで、
続くだろう。
中西輝正氏がいうように「日中戦争はすでにはじまっている」。
福田康夫氏は近隣(に配慮した)外交、アジア外交など、父、故福田叫夫氏
の゛福田ドクトリン゛を掲げて総裁撰に臨もうとしている。
しかし日本はいままで福田ドクトリンと変わらない内容の外交をやってきて、
こういう結果を招いてきたのではなかったか。
対北朝鮮しかり。そういういままでの外交を改めるべく起こったのが、
安倍人気ではなかったか。
今日の紙面からそう読むのは私だけだろうか。
(KH生、目黒区)
(宮崎正弘のコメント)福田氏の狡猾さは、父親以上じゃありませんか?
福田赳夫氏とは、何回か会ったことがあり、また大蔵大臣のときに独占
インタビューをしたこともありますが、小生にとって、好好爺という感じでした。
いつぞや、この逸話を紹介したかも知れませんが、現職首相のとき、
韓国から有名な記者が会見にきた。早朝、世田谷の自宅を何度探しても
分からない。安アパートの前のボロ家だったから。
韓国では権力者は豪邸に住みますから。そういう脅迫観念的な前提
条件がこびりついて、まさか日本の首相があんな“しもたや”にすんでいるとは!
警備の警官にきいたら「まさか、そこだった」。これは韓国人
ジャーナリストとして著名なイー・ド・ヒュン氏から小生も直接聞きました。
福田康男氏はアメリカへ行って世論工作し、議員が連盟で「小泉首相は
靖国に行くな」と合唱までさせる。これぞ、福田待望論の世論工作のための
対米ロビィ活動ととれなくもありませんよね。
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(お知らせ)5月19日(金曜日)午後24時(つまり20日午前零時)からの
ラジオ日本「ミッキー安川の朝まで勝負」に宮崎正弘が生出演します。
午前一時10分くらいまで。
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どなたでも参加できます。今週の土曜日午後は茗荷谷まで散歩に出ましょう!
入場無料。宮崎正弘も登壇します!
拓殖大学オープンカレッジ
日本文化研究所春季公開シンポジウム
とき 平成18年5月20日(土) 午後2時~5時
ところ 拓殖大学 文京キャンパス S館4階 S401教室
(東京メトロ丸ノ内線 茗荷谷駅下車 徒歩3分)
講師 黄文雄、中村粲、宮崎正弘、藤岡信勝、井尻千男(司会)
入場無料
◎宮崎正弘のホームページ
http://www.nippon-nn.net/miyazaki/
◎小誌の購読は下記サイトから。(過去4年分のバックナンバー閲覧も可能)。
http://www.melma.com/backnumber_45206/