中国政府がバチカンを無視して勝手に司祭を選出 | 日本のお姉さん

中国政府がバチカンを無視して勝手に司祭を選出

【北京=福島香織】中国がバチカンの同意を得ずに国内の司教を任命したことで、国交正常化への期待が高まっていた両者の対立が先鋭化している。バチカン側は関係司教の破門など厳しい抗議姿勢を示したが、中国側は司教任命権については「内政問題」との立場を変えておらず、事実上の交渉決裂との見方も出ている。
 バチカン当局や香港報道によれば、四月三十日に雲南省昆明教区で馬英林神父が、今月三日に安徽省蕪湖教区で劉新紅神父が、相次いでローマ法王の委任を受けずに司教に任命された。二司教は、中国の公認宗教組織、中国カトリック愛国会のそれぞれの教区が「民主選挙」で選出。選出後、バチカンに同意を求めたが拒否された。
 バチカン側は宗教上の自由の重大な侵害と非難。任命された新司教二人および任命式にかかわった司教二人の計四人を破門するという。
 中国とバチカンの関係は一九五一年以来断絶しているが、昨年春、新法王にベネディクト十六世が就任し、両国に関係改善への意欲が見えていた。その一方で、中国側は関係正常化の条件として、バチカン側に台湾との断交、(国内司教任命という)内政に干渉しないことを明確に要求していた。特に司教任命権は、中国にとっては政権の安定にかかわる重大事。キリスト教は愛国会を含む公認二組織に所属する信徒だけでも五百万人。地下教会などを加えると数千万人との推計もあり、これら勢力が党が掌握できない指導者のもとで結束しうる危険は避けなければならない。また、中国がカトリック教会だけに妥協すれば、チベット仏教など他の宗教の反応も懸念される。
 中国外務省の劉建超報道官は七日、「バチカンは中国のカトリック教の歴史と現実を顧みず、非難には何の道理もない」と批判する談話を発表し、事実上の決裂ムードが漂っている。

(産経新聞) - 5月8日

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060508-00000007-san-int


カトリックの友達にきいた話だが、バチカンは、カトリック教会に直接

献金を請求し、支払いを拒否するカトリック教会は破門されて、

カトリック教会ではなくなるそうだ。聖書どおりに教会で教えて、

バチカンに献金しないと、自動的にプロテスタント教会になるそうだ。


それはさておき、中国共産党は、チベットの僧侶も勝手に決めるし、

カトリックの司祭も勝手に決める。中国では、宗教も政府管轄の元で、

政府の息がかかった者がトップに据えられる。

実際に中国共産党に選ばれた者が、信者かどうかは疑わしい。

宗教団体には政府の役員がスパイとして送り込まれ、いつも政府に

レポートを政府に提出しているそうだ。


宗教の自由があるといっても、中国政府が常に監視している中で、

承認されない集会はできないし、メッセージの内容も中国政府が禁止する

言葉は語れないなど大幅な制限があって、教会といっても形だけの

施設になっている。


オリンピック用に中国政府はカトリックとプロテスタントの教会を新たに

建てたそうだが、中国政府が選んだウソの司祭や牧師のメッセージでは

外国から来た本物の信者たちには満足できないだろう。中国政府が制限を

かけたメッセージは、聖書のメッセージからかけ離れたものになるからだ。


このニュースでは、「これら勢力が党が掌握できない指導者のもとで結束

しうる危険は避けなければならない。」とあるが、神さまではなく政府に管理

される宗教など宗教ではない。神さまよりも政府に従うように、中国人は

管理されている。問題は政府の決定が聖書の言葉よりも正しいのかどうかだ。


道徳の無い経済や政治は、強いものが容赦なく弱いものを食い尽くす社会

を作り出す。

道徳のない国では、人間の尊厳は否定される。あくまでも、権力者の都合

で人民は管理され、階級分けされ、思想も宗教も制限され、規格外れの

者は消される。

第二次世界大戦中でも、日本政府は天皇崇拝を国民に強要した。

中国は、当時の日本と同じような状態なのだ。