中国の割り箸
現在、原木の販売価格は、1立方メートル当たり200~300元である。割り箸を生産することによる付加価値は、200~300元であり、原木の用途として経済効率は良いと判断される。中国には10万人の林業産業従事者がおり、この人員の就業確保にもつながっている。割り箸生産に消費されている資源は、資源の全使用量の0.5~1%である。主要原料としては、成長の速い竹、白樺、柳および廃木である。以上から、全体として割り箸生産は、木材の経済的利用価値を高めていると評価される。中国の割り箸年産量は、450億組だが、このうち廃材となるのは僅かに130万立方メートルであり、経済効率がよいという意見もある(寇・中国林業協会教授)。
(略)
ただ、寇教授によれば、一部に合板を利用したものもあり、この合板にはホルムアルデヒドが使用されているという。ソロバンをはじき、利益率が高ければ、不正でも行ってしまおうという側面は少なからずある。偽物製品の横行は、まさにこのことの証明になる。このような不正を防止するには、消費者の意識を高め、およびチェック・システムを確立することである。
詳しくはこちらで読んでね。↓
http://www.chinavi.jp/kkoramu21.html
以前、中国が割り箸を日本に輸出しなくなるというニュースが出たが、
普通は割り箸は、植えすぎた木をカットする際に出た廃材を利用して
できるのであるが、中国では儲けたいがために、切ってはいけない
木まで割り箸にしたり、
ホルムアルデヒドが使用された合板まで割り箸にする人間がいる
ので、そういう不正を防止するチェックシステムさえしっかり
していれば大丈夫だということである。
(誰がチェックするのか?どうせワイロを握らされるんだろう。)
中国のレストランで出てくる箸は、日本の割り箸よりずっと長いし、
形も丸いし、材木の使い方が贅沢だ。中国のレストランで使用する量が
増えたので、日本に輸出する量が減らされるのか、それとも、日本を
叩いて中国人を喜ばそうとしているか切ってはいけない木が
切られているかだね。
日本の割り箸が中国製とは知らなかった。日本人が全員、マイ箸を
持ち歩けば、中国から割り箸を輸入しなくてもよくなる。
マイ箸運動をだれか、始めてくれないかな。
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森林保護の一助に、有料化推進を―本間俊典(週刊エコノミスト編集委員)たかが割り箸、されど割り箸・・・・・・。日本の割り箸(ばし)業界が、いま大変だという。主要輸入先の中国から大幅値上げ要求を突きつけられ、そのコスト負担をどこでするか、頭を痛めているのだ。われわれ消費者も、日常生活で何気なく使い捨てている割り箸について、それでいいかどうか本気で考えるべき時期にきている。それほど奥行きのある問題なのだ。
いろいろ調べてみると、日本の年間輸入量は約240億膳。膳というのは、割り箸1本のことで、日本の人口で割ると200膳。日本人は年間で200本の割り箸を消費している計算だ。そんなに使っているかなあ?
割り箸業界もご他聞にもれず、国内製造のコスト高からコスト安の中国へ進出。現在は99%が中国からの輸入で賄っている。原材料は中国東北部のシラカバ、同南部のタケだが、近年、中国の森林伐採の行き過ぎで反省の機運が高まり、やたらに伐採できなくなった。このため、中国でも原材料の3割ほどはロシアなどからの「輸入材」が占め、中国でそれを加工、輸出しているのだ。
こうした事情を背景に、現地の生産者が2005年12月と06年3月の2回、合計で5割の大幅値上げを要求、または予定しているものだが、「中国側は、日本と妥協してまで割り箸を輸出する意向はなさそうだ」(業界筋)との観測が強く、値上げを呑まざるを得ない状況という。
では、日本側は誰が負担するか。現在、割り箸はコンビニエンスストア、スーパー、ホームセンター、外食産業などが主要な消費地で、大半は弁当などの価格に盛り込まれ、消費者は「割り箸はタダ」という意識が強い。これまでは輸入業者や消費産業などが弁当などの販売コストに含めていたが、それもボツボツ限界に来ているようだ。
それでは、消費者に価格転嫁できるだろうか。私はこの際、「転嫁キャンペーン」とでも言うべき運動が起きてもいいと思う。仮に転嫁しても、現在の小売り価格は1膳で3-4円だから、4-5円程度になるだろうか。コンビニで「割り箸、お付けしますか」と聞かれて、「お願いします」という客に4-5円を払ってもらうのだ。払いたくない客は、自分の箸を常に持ち歩けばいい。
「タダ」から「有料」へ目に見える形で転嫁するには、消費者にとって抵抗感があるかもしれない。しかし、07年からはポリ袋も有料化される見通しであり、割り箸にしても、韓国や台湾ではすっかり影をひそめ、金箸や塗り箸に置き換わっているという。日本だけ、できない理由があるとも思えない。
現代日本は、世界でもずば抜けた「衛生国」になっている。割り箸も白いのが主流で、色の黒いのや原木のコブが見えているようなのは受け付けられないという。本来、割り箸という道具は、家や家具を作る際に余った木を使っていたはずだが、いつの間にか「高級材」の世界になっていた。どんな箸で食事をしても味は変わらない、にもかかわらず。
日本割箸輸入協会(大阪市)では、こうした日本人の「高級」志向をどう変えるか、さまざまな対策を検討中だ。さすがに、中国政府も自然環境対策の重大さに気づいてきた。日本のNGOなどによる中国での植林事業が盛んだが、今回の割り箸問題はそれとは別な、もっと身近な貢献もあることを示唆しているように思う。(執筆者:週刊エコノミスト編集委員 本間俊典)2006・1・13の記事です。
http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2006&d=0113&f=column_0113_002.shtml
中国では、北部で木製箸、南部で竹製箸を生産しています。 まず、北部から見てみますと、黒龍江省、吉林省、遼寧省,内蒙古自治区などの森林から伐採された アスペン、シラカバ、エゾマツなどを利用して割り箸を製造します。この木材の供給方法は、皆伐方式と呼ばれるすべての木を いっせいに伐採する方法が多く採用され、森林が減少しています。また、政府による植林の義務化も実際に機能せず、 伐採後の用地は多くが農業用に利用されてしまっているのが現状です。工場は従業員100人から200人くらいの大規模なものが多く、 地方自治体や営林局の出資によるもの、日本企業との合弁会社が多いようです。 生産された割り箸は等級別に仕分けされ、上等なものを概ね大連港から輸出し、 残りは国内での消費にまわされています。
一方、南部の揚子江流域各省では、 民営の従業員10人以下の小規模な工場で竹製の割り箸を生産しています。商社がそれらをまとめあげ、こちらは上海港などから出荷されています。
割り箸を製造や流通を追っていた私たちは、 ついには中国での割り箸生産の現状にたどり着きました。そして、日本の割り箸消費を支えていると言っても過言ではない中国では、環境に配慮した生産を続けているとは言い難い状況です。
http://www.sanshiro.ne.jp/activity/99/k01/6_18prs2.htm
日本人は、マイ箸運動を始めたほうが良さそうだ。
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農民連食品分析センターで、市販の竹割りばしと木割りばしを
分析してもらったところ、竹割ばしを入れた試験管の水が、
みるみる濃紫色に変化したのにはびっくりしました。
「中国産の竹割りばしは、薬漬けで真っ白にして危険だ」
昨年十月、一部週刊誌に報道された割りばしの流通業者からの
内部告発で、大騒ぎになっている竹割りばし。農民連食品分析
センターが、去年の十月から今年二月にかけて調べた結果、
なんと竹割ばしの93・5%から二酸化硫黄が検出されました。
二酸化硫黄は、亜硫酸ガスによるくん蒸や、亜硫酸ソーダに
浸して漂白したため残留したと考えられますが、これらは
呼吸器系の障害や胃腸炎をおこしたりします。
テレビニュースでは、竹割りばしを入れた水中の金魚が
一週間後には死んでしまったことが紹介されました。
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