映画「炎のランナー」のエリックは宣教師になった。
2年後の2008年に北京オリンピックが開かれますが、天津生まれ
の外国人金メダリストがいたのを知っていますか?
その人は英国人(詳しくはスコットランド人です)のエリック・リデ
ルです。
リデルは宣教師の両親から天津滞在中生まれた後、英国に帰りエジン
バラ大学に在籍中、俊足は神の授かり物と神のため走ることに情熱を
かけ、ラグビー選手としても活躍します。
一方ケンブリッジ大学にいるライバルであるユダヤ人短距離選手ハロ
ルド・エイブラハムは、人種差別に抵抗するかのように走ることに命
をかけます。
そして、二人は数々の大会に勝ち進んで第8回パリオリンピック
(1924年)代表に選ばれます。
しかし敬虔なキリスト教徒あったリデルは、安息日(日曜日)には走
れない、と100m予選が安息日に行われることを理由に出場を拒否
してしまいます。
代わりに貴族のアンディー卿が参加予定であった、400mを譲って
もらいます。
短距離選手であったリデルは、途中で潰れるであろうとの予想に反し
てこの400mで優勝したのです。
なお、この時100mで優勝したのはハロルド・エイブラハムでした。
後にリデルは自分が生まれた天津に宣教師として戻り、布教中に大東
亜戦争が始まり、日本軍の捕虜となり青島の収容所で病気で死にまし
た。
病名は腫瘍といわれてます。
43歳でした。
収容所の運動会では、その快足を度々見せていたと伝えられています。
イギリス映画1981年製作「炎のランナー」は、このエリック・リ
デルをモデルにした映画でアカデミー作品賞のほか、全4部門受賞に
輝いたスポーツドラマです。
リデルの住んでいた家は、今でも五大道に残っています。
五大道紹介の中で、リデルの住んでいた家を紹介しようと原稿と写真
を準備しているのですが、他の急ぐ内容を優先していて遅れてます。
五大道については、かなり長い内容になりますので少しづつ配信する
つもりです。
以上(2月19日記)
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ビデオはオリンピック優勝までの物語で、残念ですが天津の場面はあ
りませんでした。
ケマル・カイセリ(外国人ではないらしい。)
会社を退職後、中国は天津に単身語学留学へ。
年に二回、夏休みと冬休みのみ実家に帰る風来坊。
趣味は旅行のやぎ座O型。
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エリックは、宣教師になったというのは知っていたけど、
戦争中に日本軍の捕虜になって死んだとは知らなかった。