中国の病院の不正が取り締まられる?いいことなのでは?
衛生部は06年末にかけて、病院に対する管理強化キャンペーンを展開する方針を固めたもよう。「患者をメインにした医療サービス水準の向上」をテーマに、非合法な料金請求や医療ミス、医療ミス隠しを重点的に取り締まる。中国新聞社が伝えた。
衛生部がまず問題にしたのは、薬代や医療サービス費用の二重請求だ。そのため、病院に対して治療に要した薬品、医療用消耗品、医療サービスの名称、数量、単価、金額をすべて記した請求書を毎日発行することを義務付けた。
更に病院に対して医療に対する法規や各種ルールを遵守することを改めて求め、違反した場合に引き起こした結果や、緊急を要する患者に対して必要な措置を取らなかった場合の責任を追及する方針だ。
また、関連する文書や資料の隠匿や偽造に対しても責任を追及。違反行為を行った者に対しては、業務停止命令や業務資格の取り消しを行う。
中国では「医療の市場化」に対して、昨年から推進論と慎重論が交互に発表されるという状態が続いているが、水面下で両派が激しい綱引きを繰り広げているとみられる。またその一方では、医療費の高騰を批判する声が高まっている。
衛生部が病院に対する管理を強化する背景には、医療改革についてどのような方針を示すにせよ、庶民の不満を放置していたのでは衛生部に対する批判が高まりかねないという危機感があると考えてよい。(編集担当:如月隼人)
(サーチナ・中国情報局) - 4月23日