橋本龍太郎 | 日本のお姉さん

橋本龍太郎

中国女性工作員の罠に陥ち「ODA26億円」を拠出していた橋本龍太郎の資質!(平成10年の記事です。)

経済政策の大失敗で政治家としての政治的力量の限界を露呈した橋本龍太郎総理が今、国際的にも国内的にも「メガトン級のスキャンダル」に見舞われている。これまで再三、夕刊紙や週刊誌で報道され、国政の場でも取り上げられた橋本総理の中国人女性スキャンダルが再燃、新たに衝撃的な疑惑が浮上した。

五月二日発売の月刊誌「諸君!」(文藝春秋のオピニオン誌)六月号誌上で北京・長春現地取材による橋本総理と中国人女性工作員との『ただならぬ関係』をスッパ抜いたのは大宅賞作家でフリージャーナリストの加藤昭氏。

注目のスクープ記事は「橋本首相『中国人女性』とODA二十六億円の闇」というタイトルが付けられ「『ハシモトはまだ認めないのか。彼は『不明智(愚か者だ!』───かつて野坂参三の正体を暴いた筆者が首相の「中国疑惑」に挑戦。数々の重要証言が炙り出した『深いクレバスに陥ちた』愚相の顛末。」というリード文で始まっている。

★日本国総理の資質が問われている「メガトン級のスキャンダル」が発覚!★

橋本総理は国会答弁で問題の中国人女性との交際を認めたうえで、この女性が単なる通訳である、と強調している。しかし、「諸君!」の記事では問題の中国人女性の元同僚や上司が複数、実名で登場し、この女性が単なる通訳ではなく明確な目的を持って橋本氏に接近、目的を遂行するために『親密な関係』を結んだ事実を証言している。問題の中国人女性の元同僚の申光女史は、こう証言している。

「彼女が単なる通訳という表現はあたりません。彼女は実際、衛生部外事処内の決定によって、中日間で合意された無償援助プロジェクトの項目責任者に指名されています。担当したプロジェクトは二つです。

一つは北京市の中日友好病院のための日本からの無償援助。もう一つは長春市の白求恩医科大学付属病院に対する無償援助。いずれも大規模かつ重要な建設事業でした」

橋本総理と『親密な関係』になった問題の中国人女性は、橋本総理が国会で答弁しているような単なる通訳ではなく、日本からの無償援助によって二つの病院の促進を図るための「項目責任者」という特別な任務を担っていたということだ。

特別の任務を担っていたこの中国人女性は橋本総理にどう接してきたのか。

「そこが中国の行政システムの独特のところで、簡単に言えば、無償援助を受ける国の言葉を話せる人間、たとえば相手国が日本なら日本語を理解できる人間が、対象プロジェクトの担当者、すなわち項目責任者と通訳を兼任しているという、極めて合理的なシステムなのです。従って、表向き彼女は橋本先生の通訳として行動するのですが、実際はできる限り先生に随行する機会を増やし、自分に与えられた項目責任者としての任務を促進させるべく先生に働きかけるのがその役割なのです。

「こうした役割を担った通訳のことを中国では『陪同翻イー』(ベイトンファンイー)ト呼んでいます。橋本先生が彼女の身分をどう解釈していたはともかく、彼女にとって先生は間違いなく陪同翻イーの対象としての存在だった、とよいと思います」(申光女史)

この申光女史の証言は極めて重要である。橋本総理は、項目責任者としての特別の任務を担っていた問題の中国人女性を単なる「通訳」と思い込んでいたばかりか、日本からの無償援助を引き出すための工作対象者として、工作を受け続けていたのである。問題の中国人女性は、通訳や「情報部員」などちうものではなく、明確な目的を持って日本の厚生族の「新御三家」の一人である政治家・橋本龍太郎に接近した工作員だったのだ。

工作員である問題の中国人女性は、特別の任務を達成するために自らの肉体を武器に橋本総理との間に『親密な関係』を結んだ、という構図だ。

駐日中国大使館元参事官で、文化部中国対外文化連絡委員会(現・文化部対外文化連絡局)の司長(次官)にあった元中国政府高官は、こう証言している。

「私が知る限り、二人が『男女の仲』であることは疑う余地はない。そんなことはすでに周知の事実だ。だが、彼らが親密な間柄だからといって、一体何が問題なのか。彼らが肉体関係を持っていたからといって、中日両国の法律に抵触したわけではないし、両国関係の悪化を招いたわけではない。合理合法なのだ」

この中国側の証言で問題の中国人女性が日本からの無償援助を引き出すための工作員として橋本総理に接近したことは事実である。中国国内では問題の中国人女性の行動が「合理合法」であったとしても、その工作を受け続け「個人的交際」を国会の場で認めた橋本総理の、日本国の指導者としての資質の欠如は明らかである。十年以上も工作を受け続けた橋本総理は、無知、無防備、外交音痴、脇の甘い政治家と言わざる得ない。

これまで永田町では橋本総理の女性スキャンダルについて「橋本さんの女性スキャンダルは免疫ができているから問題にならない」(自民党関係者)といわれてきた。しかし、今回の中国人女性スキャンダルは、単なる女性スキャンダルでは済まされない問題をはらんでいる。かつての宇野宗佑総理(当時)の「三本指女性スキャンダル」とは、背景も本質も全く次元が違うのである。

要約すれば、わが日本国の橋本龍太郎総理大臣は約十年間にわたって、中国の女性スパイ(工作員)の工作を受け続け、ODA二十六億円を中国に拠出したのである。しかも、この間、中国人女性工作員との間で肉体関係があったと中国側から証言されているのだ。

結果的に中国人女性工作員の工作に陥ち、日本の国益を損なった人物がよりによって総理大臣とは何とも嘆かわしい限りである。総理官邸と加藤紘一幹事長、野中広務幹事長代理ら自民党執行部中枢は「諸君!」に掲載された中国側の証言を含め、一切無視する方針のようである。

一方、五月八日に予定されている自民党総務会で国益という視点から「諸君!」(六月号)の記事が総務の間から取り上げられるか、関心が集まっている。

★沈黙する新聞・テレビの責任放棄と職務怠慢?★

実に奇妙なことであるが、時の最高権力者である橋本総理に関わる国際的スキャンダルをスクープした「諸君!」の記事に対し、新聞・テレビは、完全に沈黙している。

同誌が発売される直前に記事のコピーを入手、読み終えた大手新聞各紙の政治部と社会部の記者たちの反応は、異口同音に「凄い内容だ。凄い取材だ。しかし、新聞としては記事にはできない。国会の場で取り上げられたり、自民党の総務会で話題になれば、その時点で記事にする。うちだけが突出することはできない」というものであった。

この国の新聞は時の権力に弱いという体質がある。かつて雑誌「文藝春秋」に田中金脈問題や女性金庫番のスクープ記事が掲載された時も、新聞記者(政治部記者)らは「文春に出た話は、われわれは以前から知っていた」と、釈明した。

総理官邸の敷地内にある内政記者会(記者クラブ)には新聞・テレビを合わせると百人以上の記者がいる。午前と午後の二回、スポークスマン役の村岡兼造官房長官が定例の記者会見を開いている。この時に、橋本総理と問題の中国人女性に関する中国側の衝撃的な証言について、率直に質問すればよいのである。しかし、残念ながら、日本の新聞・テレビは、「諸君!」に掲載された記事について、橋本総理ばかりか村岡官房長官にも取材した形跡が全くない。

大手新聞・テレビは北京に支局を持っているのであるから「諸君!」の取材に応じた中国の関係者、同高官に同じ質問をすれば、済むことである。しかし、大手新聞・テレビの北京支局はこの問題に関する記事を打電した形跡がない。この国の新聞・テレビはどうなっているのか。

ところで筆者の加藤昭氏は評論家・故大宅壮一氏の大宅マスコミ塾の出身で、評論家・立花隆氏の取材チームにもいたこともある気鋭の国際ジャーナリストである。加藤氏は、かつてモスクワでの現地取材で旧ソ連共産党幹部のインタビューと旧ソ連の秘密資料入手、日本共産党も全く知らなかった最高幹部・野坂参三名誉議長(当時)のソ連との関係を暴いて、日本共産党がその事実を認めて慌てて野坂氏を除名処分にしたことで知られる。

加藤氏は、野坂参三氏の正体を暴いた著書「闇の男・野坂参三」で大宅壮一ノンフィクション賞を受賞した。(この頁おわり)

(注)深夜の執筆のため、誤字・脱字があろうかと思いますが、ご容赦下さい。

(伊 藤 達 美)

http://homepage2.nifty.com/tatsumi1123/back/H10-nagata/nagata114.html