中国機の領空侵犯のおそれ107回 | 日本のお姉さん

中国機の領空侵犯のおそれ107回

2005年度に、領空侵犯のおそれがある外国機に対して航空自衛隊の戦闘機が緊急発進(スクランブル)した回数は、前年度比約6割増の229回で、このうち中国機に対する発進回数が前年度の8倍の107回と急増し、過去最高を記録したことが、防衛庁統合幕僚監部のまとめで分かった。

 統幕は「中国軍が近代化し、電子・通信情報や海域状況などの情報収集活動を活発化させているため」と分析している。

 統幕が20日に公表した統計によると、スクランブルが200回を超えたのは1998年度の220回以来、7年ぶり。国籍(推定を含む)別で見ると、対ロシア機が116回(前年度比2回減)で最多。続いて中国機へのスクランブルで107回だった。

 関係者によると、中国側がガス田開発を進めている日中中間線付近での飛行を活発化させているためで、レーダーや通信関係のデータなど電子情報を収集する偵察機(電子戦機)が、自衛隊の電子情報収集目的に飛行するケースが増えているという。

 統幕は「活発化した中国軍機の活動が、今後も継続するか注目していくべきと考えている」としている。

 中国機に対するスクランブルは、97年度が25回、98年度30回、99年度23回と比較的多かったものの、2000年度以降は0~6回、04年度は13回だった。ただ、一度の飛来に対して数回発進するケースもあり、飛来機数は「自衛隊の能力が推測されるおそれがある」として、公表されていない。

(読売新聞) - 4月20日

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060420-00000012-yom-pol