昨年のデモの賠償は何も終わっていなかった。
上海16日共同】昨年4月に中国各地で相次いだ反日行動の中で、日本人社会に最大の被害が出た上海の大規模デモから16日で1年。当局による抑え込みでデモ再発の兆しはないが、地元の若者らの間には今も反日感情がくすぶっている。
投石などで大きな被害を受けた上海の日本総領事館は、16日も警備態勢は普段と変わらず、周辺は静かだった。しかし、中国側が同意した補修の作業は進んでおらず、割れた窓ガラスなど当時の傷跡が残ったままだ。
暴徒化したデモ参加者に破壊された日本料理店など40軒の多くは営業を再開しているが、中国側からの補償金はわずかだったもよう。お好み焼き店「味蔵」は修復に80万元(約1200万円)かかったが、中国側からは見舞金として5000元が出ただけ。経営者の片山輝雄さん(58)は「もう(デモのことは)触れたくない。後は頑張って商売を続けたい」と話す。
(共同通信) - 4月16日
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