中国の環境汚染が進んでいる
環境保護政策の策定を行う中国環境規制院の鄒首民・副院長は12日、記者会見を行い、2005年における中国全土の二酸化硫黄の排出量が2549万トンとなり、目標を749万トンもオーバーしていることを明らかにした。また00年と比べて25%増となり、北京市にも酸性雨が降るようになったという。新華社などが伝えた。
さらに鄒・副院長は、「第10次5カ年計画の期間中(2001-05年)はエネルギーや物質の消費が過多で、粗放型の経済発展モデルが改善されなかった」と付け加えた。
05年のエネルギー消費総量は22.2億トンSCE(標準炭換算量)で、00年と比べて55.2%も増えた。このうち石炭の占める割合は68.9%に達している。
中国の火力発電は石炭を多く消費することから二酸化硫黄を排出する主な原因となっている。05年には発電設備容量が00年の2.38億キロワットから5.08億キロワットに伸びたが、同時に消費する石炭も5.8億トンから11.1億トンへとほぼ倍増した。また火力発電所への脱硫装置の導入が進まなかったことも排出量を押し上げた。(編集担当:菅原大輔)
(サーチナ・中国情報局) - 4月14日
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