中国軍と中国共産党は仲が悪いのか? | 日本のお姉さん

中国軍と中国共産党は仲が悪いのか?

この間テレビで、中国に関する意見を述べる討論会のような


番組があったとき、


中国の共産党の内部と中国軍とは、しっくりいっていないと言う人がいた。


たしかに、

「軍は共産党に絶対服従すること」などというおふれがでたりするし、


軍の退職者たちが、北京で無言の居座りデモを行ったり、軍の内部にも


共産党中央部に対する不満も結構あるようだ

中国を歴史的に見ると、たいてい官僚体制と地方勢力である軍との


葛藤(かっとう)から内部崩壊が起きてきている。

現在の胡錦濤体制が将来にわたって軍部をどの程度掌握できるかは、


日本にも関係がある話だ。


軍部が独走して東シナ海で軍事行動を起こす可能性はゼロではない。



2年前に中国軍の潜水艦が、日本の領海に侵犯し、地形を調査していった


事件では、日本政府が中国に問い合わせると、「知らない。」という


答えが帰ってきた。


本当に中国軍がしていることを、中国政府や党が知らないなら問題だ。


けれども、中国は昔から、何かをしたいときに、他の者を利用するという


クセがある。


日本が国連の常任理事国に入りたいという意見を提出しようとした時は、


中国の国民を利用して、デモを起させ、中国国民が日本に対して


「こんなに怒っているんだ!」とうことを、世界に見せ付けようとした。


結果的には暴動が起きて、中国人が、日本の大使館や要人の建物や


車を壊して誤らない人種だということを、世界に見せ付けることになった。


潜水艦の事件も、中国政府は「知らない。」と言うが、知っていた可能性も


大有りだ。


中曽根康弘氏が、首相在任時の1985年のことだが、靖国神社公式参拝を


中国に非難され、翌年から参拝を止めたことがあった。


何でも胡耀邦党総書記が、中曽根康弘氏に、失脚を避けるため、


助けると思って、靖国参拝を止めて欲しいと打診してきたそうだ。


中曽根康弘氏は、人情に弱い普通の感覚の日本人なので、

良好な日中関係を築こうとした胡総書記の足を引っ張るまいと、

決断し、靖国神社参拝を中止したのだった。

しかし、胡総書記は失脚。


政敵を葬り去る口実など、いくらでも作り出せる。中国人が策に長けているのは


昔からだ。

中曽根氏が靖国に行かないように、胡総書記は中国の国内政治のゴタゴタを


利用した。最近では、ドイツ人の友人の名前で、ある中国政府の偉い人が、


日本の首相をバカ、不道徳と名指しで指摘した。他人の名前を使ったり、


国内の他の勢力の名前を語って、日本人をコントロールすることなど、


中国人にはお手のものだ。


潜水艦による侵犯を、中国政府が「知らない。」と言ったことを本当だとすると、


軍部が独走して東シナ海で軍事行動を起こす可能性があるということだ。


もし、「知らない。」という言葉がウソであるならば、


今後も、東シナ海で中国軍がすることを、軍が勝手にやった事であると、


知らん振りを決め込む可能性もあるということだ。結局、どちらにしても


問題なのだ。


東シナ海のガスが欲しいという願いは、政府も軍も民間人も


全中国人が同じ思いでいるのだ。


最近、ある中国人のブログが、日本のブログに紹介されていたが、


昔の日本が出した記事を翻訳してそれに対して反対しているような文章


だったが、中国の主張は「沖縄も中国だ」というものだった。


中国人は、昔のニュースだとしてそれを紹介し、「中国政府は、こんなに


広大な中国の海域や資源を、なぜそのままにしておくのだ!


こんな無駄なことががそのまま放置されていることに


腹が立って仕方が無い!」などとコメントを入れていた。


そのブログ主が、本当に民間人なのか、中国政府が民間人にバケて


ブログの記事で、中国の民間人を煽っているのかは不明だが、


中国政府は、台湾に対するのと同じ方法で、13億の中国人に「沖縄も中国」


という意識を植え付けている最中だ。台湾に関しては、一度も台湾の


中国国民党との戦争に勝って台湾を占領した事実が無いのに、中国人全員に


「台湾は中国のモノ」「一つの中国」という意識を植え付けた。


中国軍が、政府や党の言うことを聞かず、独自の動きをする傾向にあるのか


どうかは謎だが、


1、軍の暴走による東シナ海の侵略


2、軍の暴走を装った、東シナ海の侵略


どちらをとっても、どのみち中国政府や党や民間人の希望と合致するので、


日本は、中曽根康弘氏のように、情に流されず、


(過ぎたことは仕方が無いのだが。)


中国の内部の力関係など気にすることなく、守るべき物は守るという気構えを、


中国に見せているべきだ。過去の事実を教訓に、明日、同じ過ちを犯さない


ように日本は努力しなければならない。


中国にこれ以上ガス田を作られないように、特に、尖閣諸島付近にいきなり、


ガス田を作られないよう、せいぜい守るべきだし、


中国のように、とっととガス田を先に作るべきなのだ。