ロシアと中国が石油・ガス・パイプライン事業の推進をはかることに合意
[北京 21日 ロイター] プーチン・ロシア大統領と胡錦濤・中国国家主席は21日会談し、エネルギー関連で協力を深めることで合意した。
プーチン大統領は、国営独占会社ガスプロムのミラー最高経営責任者(CEO)を含むロシアのエネルギー部門の経営幹部らとともに北京に到着。
両首脳は、会談後に共同声明を発表し「石油・ガス資源と、両国の潜在エネルギー開発のため、両国での投資を支援する。両国のエネルギー機構やエネルギー会社は、石油・ガス・パイプライン事業の推進に向け、積極的な努力を継続していく」と述べた。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060322-00000066-reu-int
中国を訪問しているロシアのプーチン大統領は21日、胡錦涛・国家主席とエネルギー分野での協力などを盛り込んだ共同声明に調印した。懸案となっている東シベリア石油パイプラインの接続問題をめぐっては、具体的な着工予定への言及はなく、最終決着は先送りされた。21日付のボイス・オブ・アメリカ(中国語版、VOA)は「問題に進展はなかった」と伝えた。
プーチン大統領の訪中では、東シベリア石油パイプラインについて、中国側への接続工事の開始時期や投資の方法など具体的な事柄が書面で確認されるかどうかに注目が集まっていた。
声明では「ロシアは中国に対する原油や天然ガスの輸出を積極的に推進していく」との文言が明記されるにとどまり、VOAでは「プーチン大統領は中国を失望させた」と説明している。一方、中国メディアの新華社や人民日報は共同声明全文を含め、事実を報道するにとどめている。
なお、同行した天然ガス世界最大手、露・ガスプロムのアレクセイ・ミラー総裁は、西シベリアから中国の新疆ウイグル自治区までパイプラインを敷設する方針を明らかにした。費用はロシア側が全額負担するとの計画だが、「資金力があるのか疑問だ」との声もあがっている。
写真は、「ロシア年」のオープニングセレモニーに出席した両首脳。(編集担当:菅原大輔・如月隼人)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060322-00000003-scn-int
【北京=野口東秀】中国の胡錦濤国家主席は二十一日、訪中したロシアのプーチン大統領と会談、両国の戦略的パートナーシップの全面的発展を図る共同声明に調印した。声明は、エネルギー協力について「両国の戦略的関係の重要な要素」と位置づけ、ロシアから中国への原油・天然ガスのパイプライン建設の積極的な推進を強調した。四月の胡主席による初の公式訪米を前に、イラン、北朝鮮の核問題でも一層緊密に協調していく姿勢を確認、中露「蜜月」をアピールした。新華社通信などによると、両国は共同声明のほか、天然ガス輸送などエネルギー協力強化に関する新たな協定など十四の文書に調印した。
胡主席は会談で、「今年は両国が戦略的パートナーシップを締結してから十年目。双方の関係は一層発展する」と述べた。プーチン大統領は宇宙開発などの協力拡大を指摘し、「両国関係は極めて高いレベルに達した」と応じた。共同声明では、国連安全保障理事会で協議が始まったイランの核問題について、政治・外交手段で解決すると明記し、経済制裁に反対する立場で一致した。
プーチン大統領は記者団に、東シベリアと西シベリアから中国に天然ガスをパイプラインで供給する計画で合意したと述べた。日中が競合する東シベリアからの太平洋石油パイプライン計画に関しては、中国ルート先行は決まらず、協議継続にとどまったようだ。