中共の空母建造計画関連
10日の中共系香港紙は、人民解放軍総装備部の
汪致遠中将が9日、軍が国産空母の建造を計画中と
明らかにしたと伝えています。5年前後で完了するような
短期計画ではないとしながら、艦載機・空母護衛用の
戦闘艦艇製造についてはほぼ完了していると述べています。
自国製造が本当の話だとしたら、現在中共内にある
旧ソ連空母「ワリャーグ」が元となっているのでしょう。
空母という装備のみを見て大騒ぎするのではなく、
その背後にあるものをじっくり観察したいと思います。
「ワリャーグ」の諸元を参考資料としてご
紹介します。
■空母「ワリャーグ」の諸元
出典はWikipedeia
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%83%89%E3%83%9F%E3%83%A9%E3%83%AB%E3%83%BB%E3%82%AF%E3%82%BA%E3%83%8D%E3%83%84%E3%82%A9%E3%83%95
です。
1988年進水、旧ソ連海軍空母「アドミラル・クズネツォフ」級の2番艦。
ソ連崩壊に伴う資金難から、中共に売却された。
排水量 基準:43,000t 満載:59,600t
全長 飛行甲板:304.5m 喫水線:281m
全幅 飛行甲板:72m 喫水線:38m
最大速度 29kt
乗員 固有要員1,960名、航空要員626名、司令部要員40名
艦載機
Su-33艦上戦闘機×18機
Su-25UTG艦上攻撃機×2機
Ka-27対潜ヘリ×16機
Ka-31早期警戒ヘリ×2機
(上記の数は、あくまでも「最大積載数」ではなく「財政難などにより、これ
だけしか艦載機を調達できなかった」という事である。本艦が公試中に旧ソ連
が発表したところによると、最大で約60機搭載可能であり、52機の運用が想定
されていた)
(当初の予定では、これにMiG-29K艦上戦闘機×18機も加わるはずだったが、
財政難で実現しなかった。早期警戒機も、ターボプロップのYak-44Eを設計は
したものの、同じく財政難で開発中止となり、「ピンチヒッター」として、Ka-
27を改造したKa-31が搭載された)
兵装
「グラニート」長距離対艦巡航ミサイル(SS-N-19)VLS×12基
「キンジャール」個艦防空ミサイル(SA-N-9)VLS×24基(192発)
「コールチク」近接防御システム(CADS-N-1)×8基
AK-630 30mmガトリング砲×6基
「ウダフ1」(RBU-12000)対潜ロケット爆雷10連装発射機×2基
電子システム
「マルス・パッサート」フェイズドアレイレーダー
「フレガート-MR」予備レーダー
「オリオン」ソナー
「プラチーナ」曳航式ソナー
配信元:おきらく軍事研究会 http://okigunnji.com/