中国がケニヤでFM放送
世界各国の言葉で短波ラジオを放送する中国国営の中国国際放送(CRI)は27日、ケニアの首都ナイロビでアフリカ初のFM放送を始めた。英語、スワヒリ語、中国語で1日19時間、ニュースや中国の話題を伝える。AFP通信は「資源開発や輸出市場としてアフリカを重視する中国は、メディアの分野でもアフリカでの勢力拡大を狙っている」と伝えた。タンザニアでもFM局開設を計画中だという。
27日の放送では、同放送の幹部が「このラジオを聞けば、中国の経済発展や文化の最新情報だけでなく、世界の主なニュースも知ることができるのです」と、300万人とも言われる聴取者に呼びかけた。
アフリカ諸国ではテレビの普及率が低く、ラジオを主な情報源とする市民が多い。英BBCや米VOA、ラジオ・フランスなどが強い影響力を持っている。