サウジと中国は、いい関係。
【北京=桃井裕理、カイロ=金沢浩明】サウジアラビアのアブドラ国王は22日、中国、インドなどアジア4カ国歴訪の最初の訪問国である中国の北京に到着した。エネルギー消費の急増する中印などとの間で相互投資を拡大し、長期的な市場確保につなげる狙い。昨年8月の即位後初の長期外遊先にアジア新興市場を選んだことで、これら新興市場との経済関係の強化を重視するサウジの姿勢が鮮明になった。
中印に続いてマレーシア、パキスタンを訪れる。アブドラ国王は皇太子時代の1998年に訪中しているが、サウジ国王の訪中としては90年に国交を結んで以来初めて。胡錦濤国家主席らと主に経済協力拡大を話し合う。国王にはサウジ企業関係者も同行している。中国にとってサウジは最大の石油供給国。両国の昨年1―11月の貿易額は前年比59%増の145億ドルに拡大した。中国はサウジとの関係強化で石油の安定供給確保を目指す。 (07:02)
http://www.nikkei.co.jp/news/kaigai/20060123AT2M2101422012006.html