ブログ紹介です。
短期的ではあるが、中国はマルクス経済学を逆利用することで成功した。
一言で言って、マルクスのいうところの剰余価値を、効率よく集積できる合理的システムの構築、俗っぽく言えば、ピンはねシステムを積極的に構築することで、今日の繁栄を築いている。
マルクス”資本論”は資本主義社会の分析を、”商品価値を、労働価値(労働力再生産限界価値)と剰余価値に分ける”ことからはじめ、”労働者の生産価値の中から、労働者の労働力の再生産に必要な価値を差し引いた剰余価値を、資本が搾取し、資本主義的生産が拡大していく過程を追う”ことで、おこなっている。
マルクスの感性的動機付けは、労働者が不当に搾取されていることへの異議申し立てだったと思うが、100年後の今日、皮肉なことに、全く逆の動機付けで、マルクス経済学が、中国により積極利用されている。
中国政府は、剰余価値の急激な集積システムを、”先富論”のもとに、積極的に構築してきた。
労働者への分配価値を再生産ぎりぎりに抑え、強搾取する体制を強固なものにする為には、強搾取されつづける役回りを固定するのが手っ取り早い。
そのために農民=民工戸籍、都市戸籍という形で、所属階級を、独裁権力により強制した。さらに、工場労働者としての民工の再生産価値を抑えるために、食糧生産に従事する農民への富の再分配を、生命維持程度におさえ、都市戸籍の住民に蓄積する剰余価値の極限化を実現した。
10億人いる農民戸籍の農民の平均年収は、”たけし”の付き人のアフリカ人”ゾマホン”の祖国”ペナン共和国”の農民の1万2000円を下回る8000円、農民戸籍の出稼ぎ労働者=民工の平均年収は1万8000円とすさまじく低く抑えられている。その一方で、運良く都市戸籍に振り分けられ、実業家になった人たちの平均年収は数億円、日本人の平均年収600万円以上の人が1000万人以上いるといわれる。
周辺部の家畜並みの生活の10億人を置き去りにして、沿海部では、欧米先進国並の市場を、選民政策により、いつのまにか創生してしまった。まさに”恥も外聞もない中国恐るべし”だ。この”道徳心のかけらもなく、手段を選ばない、くそリアリストぶり”の前には、欧米のリアリストが純真無垢の少年に見えてしまう。
おそらく、こうした意識的な富の偏在は、マネーゲーム経済体制の確立で、世界中の富を集積して、持続的経済成長(僕はたんなる信用膨張だと見ているが)を続けているアメリカモデルを次の段階として意識しているのではないだろうか?
現在の中国は、世界の生産拠点として、富を集積するため、輸出増に有利な”低い元レート”を堅持している。しかし、次の段階では、マネーゲーム拠点として、世界中の富を集積するアメリカの役得を、自らのものにする為に、”元切り上げ”をして、世界規模のマネーゲームに参戦すると共に、中国マネー市場への世界中のファンドマネーの吸引を、推進していく気がする。
その段階で、アメリカの国益と正面からぶつかるようになるだろう。
日本をはさんで、アメリカと中国がにらみ合う事態を前に、日本はどういうスタンスをとるのか、早めにビジョンを組み立てて、それを見越した対策を着手する必要がある。(中国投資の抑制、中国以外のアジア周辺国の市場育成による中国影響力低下、ロシアとの安保条約ETC)
アメリカサイドには、それを見越して、”悪い芽は早めに摘み取るべし”という意見があるようだ。僕も、中国内部の政治変革を促進して、国際覇権から、内政重視=全国民への富の還元にベクトル変更させるべきだと思う。
経済交流と並行した、恒常的プロパガンダによる反体制派の育成など、全中国国民の人権意識を覚醒し、民主的な政治志向性のある政府への転換を誘発させ、破滅的な国際紛争を未然に防止する布石を、今から着々と打つべきだろう。
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http://red.ap.teacup.com/sunvister/61.html (ご注意)この方は小泉首相の靖国参拝の仕方も気に入らないぐらいのバリバリの国粋主義者です。クリスチャンのわたしとしては恐いけど、この記事はいい。いろんな人がいろんな意見を言えて(書けて)捕まえにくる組織がいない日本が好き!自由な国ってステキ!
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ODA(政府開発援助)
で多額の援助を受けているのにも関わらず、
留学生ぐらいしか知らないらしい...
しかも、日本はダントツで一位なんだって。
例えば、
北京空港に約4兆円
人材育成に約3億6千万円
等など相当な額を援助してる。
でも、中国の国民は知らない...知ってたら、あんな事しないよな...
日本の悪いところだけを教えるだけでなく、良いところだってちゃんと教育してほしい。
本当に中国は資本投資国家を目指してるの?
ぜんぜん平等ではないじゃん。
関連情報
この方のブログは、日本が中国に渡した金の使い道まで載せているので
分かりやすくていいね。記事は古いけど。(5月)
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http://www.ailight.jp/blog/pegalabo/archive/2005/04/13/5858.aspx