インドネシアの環境対策は、評価報告で。 | 日本のお姉さん

インドネシアの環境対策は、評価報告で。

インドネシアは、環境を整えて仕事をするよう、会社に対して

評価報告を公表するという工夫をこらしている。頑張っているね。

ジャワ島の海の汚れ方はひどい。泳げない場所があるもの。


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ウィトゥラル環境担当国務相は8日、今月2日付の同国務相令『2005年第228号』で定めた企業環境対策格付け評価報告(PROPER、2004年1月期~05年5月期)を公表した。2期連続で5段階中最低の「黒」の格付けを付与された14社に対しては法的措置も辞さない構えを見せている。

格付けの評価項目は、水質汚染対策、大気汚染対策、有害・有毒・危険(B3)廃棄物の管理、環境影響評価の適用、クリーン生産実行、環境管理システム、地域社会との関係の7項目。格付けは「金」(環境管理と地域社会開発に95%成功)、「緑」(基準を上回る環境管理に成功)、「青」(最低基準達成)、「赤」(最低基準未達)、「黒」(環境管理未着手)の5段階となっている。

前期(2003年1月~04年9月期)の格付け分布(対象251社)は緑が4%、青が45%、赤が34%、黒が17%で、赤以下(基準未達)の比率は51%。対象を466社とした今期の分布は緑が5%(23社)、青が48%(221社)、赤が32%(150社)、黒が15%(72社)。前期に続き、最高評価の「金」は今期も該当なしで、基準未達率は47%に低下した。

緑の評価を獲得した23社のうち、製紙・パルプのロンタル・パピュルス、タンジュン・エニム・レスタリ、日本触媒インドネシア(基礎化学)、西ジャワと東ジャワ両州のユニリーバ・インドネシア工場(日用品)、セメントのインドセメント・トゥンガル・プラカルサ、セメン・チビノン(チラチャップ工場)、ジャワ・パワー(発電)、スメルティング(三菱マテリアル銅精錬子会社)、ニューモント・ヌサトゥンガラ(金鉱)の10社(工場)は2期以上連続の緑評価獲得企業として特記されている。

なお、2期連続で「黒」の各付けを付与された14社のうち、インドネシア旭化成(工場、西ジャワ州プルワカルタ県)は旭化成せんい(本社、大阪市)の清算子会社。旭化成せんい企画管理部によると、昨年末の工場所有者名義変更を経て、今春頃に土地の移転登記を終えたが、地場企業への資産売却に先立ち、環境対策面で問題がないことを確認したと説明している。

今期の対象466社のセクター別内訳は、製造・インフラ・サービスが54%(251社)、鉱業・エネルギー・石油ガスが24%(113社)、農林業が22%(102社)。出資形態別では地場が42%、外資が34%、国営が24%。環境担当国務相事務所は環境管理法『1997年第23号』が定める環境管理に関する「知る権利」の実現に向け、同格付け調査を定期的に実施。2008~2009年期までに調査の対象企業数を1,750社に拡大する方針を示している。