カレンダーを見ていて・・・ふっと思い出した。

 

『・・・あ、今日は清美ちゃんの命日だ』

 

清美ちゃん・・・小学校の高学年のときの友人で、両親の離婚でおばさんちにお世話になることになりおばあちゃんと二人、大阪に行った。

清美ちゃんのお母さんは再婚で、お父さんの違う兄弟もいた。

二度目の離婚で、清美ちゃんだけが親から引き離され・・・親戚に身を寄せる事になった。

清美ちゃん・・・明るくサバサバした性格で小さい体いっぱいに笑う本当にいい子だった。

おばさんちから、学校に通い・・・数年後、一緒に大阪に渡ったおばあちゃんを事故で亡くした。

転校してからも、ずっと文通を続けていたが・・・私が家を出てから音信普通に。

泉大津で暮らしていると噂に聞きながら・・・そのままになっていた・・・。

 

そのうち・・・私も結婚し・・・子供も生まれ・・・片付けをしていたある日、何通かのハガキを見つける。

・・・清美ちゃんからのハガキだ☆

同じ人が初恋で・・・幼い文字から可愛らしさが・・・♪

『うわああああ!!懐かしい!!今、どうしているんだろう?』そのハガキに書かれていたおばさんの家に電話してみる。

RRRRR・・・おばさんが出た。『こんにちわ!ご無沙汰してます!!清美さんの小学校の同級生で・・・』の私の声に・・・おばさんの声が涙ぐむ・・・。

『電話ありがとう。・・・清美は・・・三ヶ月前に亡くなりました』

 

・・・一瞬、声が出なかった。

胃癌だったそうだ・・・。離婚して子供も三人いたが、子供達は清美ちゃんが信仰していた宗教団体の人に養子に出されたとか・・・。お骨は、残らなかったらしい。

『養子???旦那さんは?お母さんは???』『・・・どっちも・・・話にならない・・・』

清美ちゃん・・・どんな思いで最期を迎えたんだろう。

ごめんね。清美ちゃん・・・友達だったのに・・・。

悔やまれて悔やまれて仕方ない。何も力になれなかった。

清美ちゃんの骨壷だけが、おばあちゃんと一緒に私の家の近くのお寺の眠っている。

 

私は・・・今までに三人の友達を亡くしている。

そのたびに『どうして神様はいい子から連れて行くんだろう!!!』と、泣いた。

私の彼も・・・四人の恋人を亡くしている。 病気が二人。事故が二人。『俺が関わらなかったら、彼女は死なずに済んだかもしれない!!』と、彼が泣いた事があった。

一番最後の四人目の彼女は・・・彼と待ち合わせた現場で彼の目の前で車にはねられた。

待ち合わせの場所にいた彼に一秒でも早く駆け寄ろうとして。

 

『死』それは、誰にでも訪れる。

でも・・・でも・・・でも・・・・・・・・・・・・。

 

今、こうやって生きている事に感謝しよう。

 

清美ちゃん・・・あの日、私に会いに来てくれたんだね。ハガキで、それを教えてくれたんだね。ありがとう。

 

彼が・・・最近になって、少しずつ彼女との思い出を語ってくれるようになった。前を向けるようになった。

 

そんな彼に・・・見てもらったフラッシュを、ご紹介します。

 

 

 

walking tour というお話です。

 

 

 

清美ちゃんと彼女達の冥福を祈りながら(合掌)

 

与えられている時間・・・精一杯頑張りたい私です。