寝たきりの母が、
「庭が見たい」といつも言っていたのですが、私が上手く上半身を支えることが出来ず、
2週間に1回の訪問リハビリの先生がいらした時に、背中から抱きとめる様に支えていただいて、見せてあげられました。
窓側にベットをと何度も考えてみたのですが、大震災以降家の傾きが大きすぎて、体に負担がかかるので断念しました。
母はいつも手鏡を使って、庭を写して見ていました。
今や私も、日々季節と共に移りかわってゆく花木を、毎日眺めて撮るのが日課になりました。
あ〜この時期にムグゲの葉が落ちるんだなぁとか、ニシキギってこんなに綺麗な紅色になるんだなぁ、今年はサザンカが咲くのは早いなぁとか、夏から秋にかけて庭仕事を沢山したからか、日々育つ子猫みたいに、草木の成長も毎日の楽しみです。
いま母は、茶の間から一番庭が綺麗に眺められるところに居ます。