義理の家族には情はわかない。
きっと私のことも実の家族のようには思っていないだろう。
家に行くたびに要求を突きつけられているようでしんどかった。
『将来、面倒見てもらわないといけないから』
と毎度渡される交通費。
子供に恵まれない私たちに『不妊治療に必要なお金がないなら、私たちに頭を下げて
お願いしなさい。』
『子供ができないのはあなたの病気が理由ではないのよね?』
『あなたたちに子供がいないから弟家族に子供ができたけど、気兼ねして帰ってこれ
ない』
どの言葉にも驚きしかなく私は答えていない。
もう二度と会うことはないと思うけれど、早く遺産を残して死んでくれればなとただ願
う。