日本では既にHORIGUCHI COFFEE（堀口珈琲）などが存在するコーヒーのサードウェーブ

『スペシャルティコーヒー』

遂に来ましたね。

あれだけ大きく報道されているので、ここからスペシャルティの良さに気付きコーヒーの虜となる人も多いでしょう。

缶コーヒーやインスタント、コンビニコーヒーなどの所謂『半端モノ』が多い日本では、コーヒーの良さに目覚める方が難しいというものです。

しかし『スペシャルティ』は通常流通しているローグレード、コモディティ、プレミアムなどのグレードとは一線を隔す存在。

いわばピラミッドの先端だけが宙に浮いている様なモノです。

よくニュース記事などでも『スペシャリティー』と誤表記されていますが、

正しくは『specialty coffee』

どこにも『i』は入っていないのです。

スペシャルティコーヒーは米国の機関"SCAA（Specialty Coffee Association of America）"が初めて明確に定義したコーヒーの基準で、現在日本にもSCAJという機関があります。

欠点豆の混入率、異臭の有無、生豆の色、水分値、サンプルロースト内のクエーカー（未成熟で色づかない豆）の有無などの他に

カッピングテストという厳しい味覚評価を85点以上で通過した豆だけがスペシャルティコーヒーと呼ぶことを許されるのです。

そして、スペシャルティコーヒーは扱う側も相応の知識と腕が必要。

『スペシャルティコーヒー』の名は、生産から流通に於ける明確なトレーサビリティ、的確な焙煎、店舗での高い抽出技術を通して、客に提供するまでの全てにこだわって初めて成り立ちます。

それだけの苦労を要し、更に原価が高過ぎるためあまり利益に繋がらず、日本の企業体制下での大規模チェーン展開はほぼ不可能。

そのためスペシャルティはマイナーなのかもしれません。

（堀口グループやその系列の個人店が各地に点在していますが）

純粋に"おいしいコーヒー"を楽しむということに特化した、本来のカタチでありながら新しいコーヒーの波『サードウェーブ』。

ブルーボトルコーヒーの参入によって日本のコーヒー界が変化することを期待しつつ、僕もいずれスペシャルティに携わる者として努力を重ねていこうと思います。

コーヒー界のApple『ブルーボトルコーヒー』の登場