蔵書じゃなくてCD? あるいはデータに取り込んだ音声ファイルの、
整理です。
でも、まずは本の話。
私は読めなくても本を買ってしまう性分で、放っておくと本で部屋が埋まります。
読まないものはとりあえず思い切って捨てることも大事で、「いつか使うかもしれない」でこの時代を生きようとしたらすぐ溢れてしまいます。
未来に必要となるものは、時宜にかなってアクセスできると信じて、
自分で保管するものはホドホドにしたほうが良さそうです。
そんなわけで、多少は蔵書の整理もしました。ただし、大学時代以降に自分で買い集めたものにはそれほどメスを入れられていませんが。
なぜかというと、古典を基本的に買い集めていたので、
簡単には捨てられないという。
さて、そんな性分、
つまり「いつか理解できるときが来るかもしれない」みたいな精神があったわけですが、
そうすると「今理解できない楽曲でも……」と考えて、ともかくHDDにわけのわからないものが溜まっているわけですな。
取り込むのにも時間がかかるから、消すともったいないような気もしますが、
別に「世の中の誰かが評価しているからってぜんぶスゴイと思わなくてもいいや」って開き直りをある程度身につけつつあります。
世界の広さを知ったということですな。
なので、明らかに肌に合わない演奏のデータを削除するなどして。 いや、ミッシャ・マイスキーの無伴奏チェロ組曲は聞くに堪えないんで消しました。最近のはどうか知りませんが、合奏ならまだしもあの人のソロはダメですわ……バッハから最も遠い演奏という気がする……
確かに、一時の気分だけでは大事なものまで捨ててしまうし、
ムードは移り変わるものなので、違う気分になったときにほしいものまで切ってしまうかもしれない。
でもまぁ、5年以上も放置したような音楽データは消してもいいですな。
クラシック音楽というジャンルの場合、
生き残っている作品は古びにくいもの。ただしそこら辺の演奏は作品の長命さに劣ります。
ただ、私の場合ですが、理解できないのに心に残っているものというのは、
未来の自分のために必要なものだったりするんですよねぇ。
でも理解できないことすべてが必要なわけでもなさそうなので、
人生ホドホドが良いと思います。
