「腕輪が…!」
俺は腕輪を手に取り、右腕にはめる。
「優希から離れろ!」
陽の体は腕輪から鉄の塊が包み込んだかと思えば、すぐに元に戻った。
「うおぉぉぉぉお!!」
唸りをあげるように、拳は骸骨に向かい一直線。
とっさに骸骨は振り向きガードを行う…が、拳と顔は零距離になる。
拳に完璧な感触を感じる。
頭蓋骨を粉砕し、腕を振り抜く。
骨の破片は辺りに飛び散ったかと思えば、骸骨とともに消滅していった。
何故か、後には壊れた携帯電話が出現した。
「はぁ…はぁ…」
殴った拳は痛くない。むしろ、高揚し過ぎたのか、頭が痛い。胸が焦がれるように熱い。足が震える。
「あ、あきら!」
意識が朦朧としてきた。
「少し休ませてくれ…」
ふっと集中力が切れ、優希に倒れこんだ。
「大丈夫!ねぇ、………」
…………。
暗闇の中、また俺は溶けていくようだった。
