双極性障害と共に暮らす -19ページ目

双極性障害と共に暮らす

パニック障害 不安神経症 の母と
双極性障害の息子の日常

夜、息子が血圧を測らせてほしいとやってきた。

落ちた状態がしんどいのは、体の異変なのか、

脳自体が落ちているのかを知りたかったらしい。


病院で双極性障害と診断されてから、自分が落ちていること、上がっていることを自覚できるようになってきた。

落ちると気持ちはもちろんだけど、体が本当にダルいらしく、背筋をのばすことも腕を上げることもしんどいらしい。私もパニックの後は必ずそうなる。

今までは落ちると自分がダメな人間なんだと引きこもりをしていたけれど、今日は落ちた状態で配達の仕事に行き、その足で家まで来てくれた。

落ちた状態で仕事をするとどうなるのか等、改めて自分を観察しているようだった。

落ちた状態で人に会うのは本当につらい。人に会うためには、歯も磨かないといけないし、お風呂だって入らないといけない。でもそれができない。それが落ちている状態なんだから。

誰だって見られたくないし、人になんて会いたくない。

でも、そこを乗り越えて、仕事に行き、私たちに会いに来てくれた。それは自分を立ち上がらせること。

簡単なようで、とてもとてもしんどい作業だということを私はよく知っている。だから、息子の努力に胸が詰まった…。頑張ってくれてありがとう。心からそう思った。


そうこうして1時間が経った頃、息子に躁がやってきた。ハイの時間だ。みるみる声も表情も話すことも変わっていく。

ハイになると鬱状態の自分を認められなくなると話す。話している私も2人の人格の息子と話している気がする。


これからなんだ…。今、やっとスタートを切ったところなんだ…。改めて感じる。気が遠くなる気すらしてくる。


でも、息子は優しい笑顔で笑う。犬を優しく撫でるその笑顔を見ると、何をしてもこの子を守りたい。そう思う。