トゥールーズ メゾン・ド・ラ・ヴィオレット 船の中にあるスミレのお店 

トゥールーズのシンボルといえば、スミレ。150年以上前からトゥールーズの農家はたくさんの種類のトゥールーズ産スミレを栽培しており、お話によりますと、ナポレオン3世の軍隊に所属していた一人の兵士がイタリアから愛する人のためにスミレを持ち帰り、それがトゥールーズに根付いたと言われています。このスミレは、冬場にブーケを作るために栽培されるようになり、現在にいたります。

スミレは、今でもトゥールーズの代表的な特産品となっていて、オリジナルの商品を作りだしています。今回ご紹介しますのは、ミディ運河に係留されたとてもかわいい平底船(運搬用に使用されていた船)のブティック・メゾン・ド・ラ・ヴィオレット(Maison de la Violette)です。


【メゾン・ド・ラ・ヴィオレット(Maison de la Violette)です】
銀座の窓から 西 理恵

【入口にはかわいいスミレが咲いています】
銀座の窓から 西 理恵

メゾン・ド・ラ・ヴィオレット(Maison de la Violette)では、スミレの素敵な香りが広がります。店内では、常設展をはじめ、スミレの砂糖漬けやお茶、チョコレート、香水などの商品販売、サロン・ド・テを通じてすみれの紹介をしています。

【スミレの商品です】
銀座の窓から 西 理恵

2年ほど前から男性ではじめて働いているというJean-Yves(ジャン=イヴ)さんからスミレのお菓子をいただきながらお話をお伺いします。

【お話をお伺いします】
銀座の窓から 西 理恵
※左の写真がトゥールーズのスミレです

お菓子は、スミレのマカロンをはじめ、スミレの砂糖漬けやチョコレート、クッキー、ヌガー、スミレのジャムなどスミレの紅茶とともにいただきます。スミレの素敵な香りに包まれて最高の時間を過ごします。

【スミレのマカロンです】
銀座の窓から 西 理恵

【スミレの砂糖漬けです】
銀座の窓から 西 理恵

【たくさんいただきます】
銀座の窓から 西 理恵

【スミレの紅茶です】
銀座の窓から 西 理恵

トゥールーズで育てたスミレは、ほかの国にあるスミレとは異なります。スミレだけで400種類ある中、イタリアのパルマから輸入したトゥールーズのスミレは、なんと1種類。現在、イタリアでももう存在しない貴重なスミレだそうです。

トゥールーズのスミレは、冬の間にも咲くため、冬の間にも商売になるということで本格的に浸透していきます。そのほかにも、スミレは、「愛を表現するお花」として世界的にも知られ、トゥールーズでも広まっていきます。

次第に、男性が女性にプロポーズする時にもスミレの花束を渡したり、1997年には、天皇陛下にもスミレの花束が渡されるなど貴重なお花となっていきます。

このスミレも、1957年にとても寒くて凍ってしまった時があり、スミレを育てられず、40年間位スミレの販売がとまっていたこともあったそうです。民間の方にお花の鉢を渡して育ててくださいと頼んだ時期もあったそうなのですが、エレーヌ・ヴィさん自らが立ち上がり、この貴重なスミレを本格的に広めようと1993年に会社を設立。最初は、小さな売店でスミレを売りはじめ、スミレを広めることに成功。この日はお休みされていましたが、店内には、オーナーやヴィオレットの友の会の会長を務めるエレーヌ・ヴィさんの写真が飾ってあります。

【エレーヌ・ヴィさんです】
銀座の窓から 西 理恵

エレーヌ・ヴィさんは、今後も本場トゥールーズのスミレを世界に広めたいと情熱的に活動され、日本にもいらしているそうです。日本へ行かれた時、自然と人間の会話を大切にする国と感じられとても素敵な国と思っていただいたとか。今後は、日本に展開していく予定があるそうなので、とても楽しみです。

私は、記念にスミレのお砂糖をお土産にたくさん買い求めました。ヨーグルトに入れても綺麗ですし、いろいろなお菓子に添えてもいいかなと思っています。

【お砂糖です】
銀座の窓から 西 理恵

本当に素敵なお店なので、ぜひトゥールーズに観光された際は、ご覧になっていただきたいです。

メゾン・ド・ラ・ヴィオレット
ミディ運河(3 Bd Bonrepos向かい)
31000 Toulouse
Tel/Fax : 05 61 99 01 30 /

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