個人事務所。二十歳の頃から20年以上、電話番、お茶汲み、業務サポートをしてくれていた事務員の女性に辞めてもらうことになった。

時代も変わり、電話は各自で取れるし、お茶も各自で入れるし、業務サポートでお願いした事は『出来ました』と言うけど間違えだらけ。20年で体も2倍に成長し来客対応もままならない。

どんどん上がる最低賃金を払う価値のある仕事が、最近は全く出来ていない状況になっていた。

ずっとずっと社内では問題だったけれど、辞めてもらう所にはなかなか踏み出せずここまで来たけれど、後数年で事務所を畳みたいという思いと、今回の最低賃金の値上げが後押しとなり、彼女が40代のうちに転職して条件の良い所があればそれもいい。と考え直した。

8月のお盆過ぎに退職勧告をし、9月末までで。と話した。返事は少し戸惑いながら『はい』との事だったが、その4日後には『次の会社の面接を受けるので休みます』と。

なんと行動が早くて驚いた。

何年も退職してもらいたいのに言えない。と悩んでいたのがバカバカしくなった。