曇り、時々、雨
そんなのはかまわない
曇りでも雨でも雷でも
今日は最高の1日になる予報
待ち合わせを君が降りる駅にしたのは
1秒でも君を早く見つけたかったから
『ごめん、場所間違えちゃった』
申し訳なさそうに君の電話
君の降りた改札へ小走りで向かう
それも君の計算通りかな?
小さな私は人混みに飲まれながらも
君の待つ場所へ急ぐんだ
『久しぶり。待たせてごめんっ』
後ろから急に君からの言葉
先に見つけたかったのに
それも君の計算通りかな?
何年ぶり?
そんな言葉も出てこないくらい
不思議でいっぱい
君も不思議でいっぱい
外は曇り空、雨の匂い
傘を1本にしたのは
君に寄り添いたかったから
大きな水溜まり
君は軽々ジャンプ
私も君に向けてジャンプ
そんな私を見て君はにっこり
小さな雨の粒が頬を伝うと同時に
私の手から傘を取りふたり傘
カフェで雨宿り
君はまだ不思議そうな顔
私は君の笑顔を引き出したくて
どんな話をしたっけ?
覚えていないくらい話してた
パスタも味、覚えてない
小道に入ると夏祭り
屋台も人もいっぱい
心もいっぱい
はぐれちゃわないように
君の姿を追う
腕、掴むにはまだ早いから
『こっちおいで』
手を引かれ脇道に入る
『すごいね、人』
はぐれちゃうからかな?
君の誘導は心も導かれた
優しい風、街路樹が揺れる
人混みから抜け出して
二人の世界を作り上げる美術館
言葉はいらない
だって、共有してるもの一緒だから
たまに目が合いにっこりと笑う
~わたしもあなたの空の下で生きている~
『いい言葉だね』
最後の最後に二人が繋がった
君は優しい心の持ち主なんだね
たまにいじめるその言葉も
いたずらそうに笑う顔も
楽しそうに見せる仕草と笑顔で
君の心が少し見えた気がする
どんな夜景よりも
君の笑った顔の方が
わたし、好きかも。
でも、時間の魔法は解けて
駅のホームで頭なでられ
今は別世界。
今日も私はあなたの空の下で
生きているよ。
