「役にたたない日々」「100万回生きたねこ」佐野洋子 | ஐ La vie ‪ஐ‬ 〜❁*.゚ありがとう♡だいすき.゚*❁〜

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ஐLa vie‪ஐ‬とはフランス語で命・人生 の意味です。

✧*。この世界で出逢ってくれて、ありがとう大好きだよ✧*

日々の“ありがとう”と“”大好き”を綴るブログです。

佐野洋子さんの、「役にたたない日々」を古本屋さんでみつけて何となく手に取りました。


佐野洋子さんって、こんな人、おばちゃんだったんだ!屈折していて矛盾だからけでそこはかとなく人間臭い人くて、天邪鬼でそして素直!(*^^*)
そんな矛盾を抱えるのが人間の面白いところだなぁ!

実際に生きて目の前にいらっしゃったら畏れ多くも到底言えない言葉ですが。°(° ˆᴗˆ °)°。


独特の魅力を持った方だったのだなぁと思いました♡

韓流ドラマに溺れる日々。。!
役には立たなくてもたのしいの
楽しいのはいいの♡楽しい佐野洋子さんでそれだけでいいの😆わたしはそう思う♡





実は佐野洋子さんの有名な
「100万生きた猫」という絵本を読んだ時

なんとも子供心に複雑な心持ちになってしまって

100万回も生きて 100万人の人と暮らしたのに猫はだれのことも嫌いだったなんて。100万人の人が猫が死んだ時悲しんだのに、猫はちっともなかなかったなんて。。。と、、、。


やっと、「愛する」ということを知れて、良かったね、と子供心に素直に思えなかった わたし。。。あまりにそれまでの999999回が衝撃で、
、、思考ストップ状態。。


꙳★*゚꙳★*゚
ある時は一国の王の猫となり、ある時は船乗りの猫となり、その他、サーカスの手品つかいの猫、どろぼうの猫、ひとりぼっちのお婆さんの猫、小さな女の子の猫…と100万回生まれかわっては、様々な飼い主のもとで死んでゆく。その時、100万人の飼い主は猫の死にひどく悲しんでいたが、当の猫はまったく悲しまなかった。主人公の猫は、飼い主のことが大嫌いだったのだ。꙳★*゚꙳★*
                               Wikipediaあらすじより



誰のものでもない自分
'’自分’’が自分になって
自分のことが大好きで

そして、そんな自分よりもすきと思えるくらいの白いねことこねこたち。

白いねこが死んだ時
猫ははじめて泣きました。
100万回も泣きました。
そして、ある日のお昼に ねこはなきやみ、白いねこのとなりでしずかに うごかなくなりました。











大人になって佐野洋子さんがどんな人か知るとまた味わい深い「100万回生きた猫」。




100万回目の誰のものでもない猫のように




誰のものでもない猫として そして誰かの猫として
生ききりたい    

誰の胸にもある 願い かも知れません

平凡だけれども それは 究極の願い



佐野洋子さん39歳の時に書かれた
「100万回生きたねこ」

やっぱり深い絵本ですね。。。
このどこにもいない独特の魅力を放つ猫の絵!
今見るとまるで囚人服のような柄だね





 佐野洋子さんのようにあーだこーだ言いながら、しょうもない、可愛くない自分を抱きながら、生ききりたいと思いました。(*^^*)



以下 「役に立たない日々」からの抜粋(知りたくない方は下に進まないで下さいね✳)


ー私なんか、よく友達がつきあってくれる
みんな私のことを我慢して我慢して付き合ってくれているのだ。あぁ始まった、始まったと思うことばかりなのだろう。
他人がなにか意見を発表すると私は必ずくるりと他人の意見と反対の場所に飛んでゆくのだ。
今思うとそれ以上言い募ってくる人は、いなかったように思う。
それが大人ってもんだろう。
私はどこで大人になりそこねたのだろう。
どんどん落ち込んでゆく。妹も今頃落ち込むか腹をたてているだろう。いますぐあやまろうかしらん。
いや、あいつも馬鹿じゃないんだから、あいつなりの方針をたてるだろう。すこし時をかせぐ方針をわたしはたてた。しかしその少しの時がどれ位かわかんないが、その間わたしはずっと気に病むにきまっている。私は一生そういうおなじ間違いを繰り返してきたのだろう。
私は、わかった。人と付き合うより自分と折り合うことが一番難しいのだ。私は自分と折り合えなかったのだ、六十年くらい。
わたしは自分と一番絶交したいのだ。
ああ、こういうのが精神病なのだ。
どの本にも自分を好きにならなければいけないと書いてあった。それをみるたびに私は「そんなことしたら、馬鹿と同じじゃん。どんどん馬鹿になる。人間自惚れちゃ進歩ないじゃん。」と思ってしまっていた。本を読んでさえくるりと反対側へ飛んでゆくのだ。ー

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以下 佐野洋子さんと90才のお母さまとの会話部分より



~「かあさんもてた?」
「まあ、まあ、でした」そうかね。
「私、美人?」
「あんたは、それが充分です。」
また大声でわらってしまった。
母さんも一緒に笑った。
突然、母がぼんやり云った。
「夏はね、発見されるのを待つだけなの。」
私はしーんとしてしまった。
「母さん、わたしゃ疲れてしまったよ。母さんも90年生きたら疲れたよね。天国にいきたいね。
一緒に行こうか。どこにあるんだろうね。天国は。」
「あら、わりとそのへんにあるらしいわよ。」

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