先日、職場で立て続けにご懐妊の報告がありました。

それ自体はとてもおめでたいことなのだけど。

少し複雑な気持ちになる自分がいる。

何故なら、彼女らに子宝をもたらせた「それ」は、私にはHIVをもたらせたからです。

 

その気持ちに気付いた時、町でマタニティマークを見ても少し憂鬱になってしまって危うく自己肯定感が下がるところでした。

危ない危ない。HIVポジティブが不幸かどうかなんて実は決まっていないのですよ。

 

そんな時、私は障害者手帳を積極的に活用することにしています。

一番多いのは映画と美術館。

元々足しげく通っていましたが、手帳を取ってからより気軽に行けるようになりました。

そして、家族を誘って行くようになりました。

私と一緒だと家族にも介助者割が適用されるので向こうも気軽に誘われてくれます。

金銭的な得だけではなくて、共通の話題が増えることが一番のメリット。

 

このブログを立ち上げた時に決心したのは、「必ず収支プラスにしてやる」「HIVポジティブを自分の中でポジティブに捉えてやる」でした。

収支プラスは必ずしも金銭のことだけではありません。メンタルの収支もです。

病状が安定し、定期受診の間隔も開きました。諸々の減免制度などを含めればおそらくもう金銭的な収支はプラスマイナスゼロに近いでしょう。

そうなって初めてわかりました。本当に収支プラスにするのが難しいのは気持ちの方なんだって。

 

おそらく今後も何かと些細なことで病気のことを意識して落ち込むことはあると思います。

そんな時、なんとかして自己肯定感を保って、できれば上げられるように今後もしていきたいと思います。そしてQOLも上げてみせる。

 

ブログを立ち上げてから1年超。幸いフォロワーさんも少しずつ増えてきました。その中には同じHIVポジティブのお仲間が少なくありません。

どうかみんなが、それぞれの方法で少しでもポジティブに日々を過ごせるようになりますように。