とあるご縁で少し前の映画を鑑賞。2002年の「めぐりあう時間たち」

 

あらすじにも書いてあるので言うけど、登場人物の一人がエイズという設定。

 

予め誤解のない様に言うけど、映画そのものはとても良かった。

 

ただ、ドラマとして描く都合上仕方ないのだとは思うのだけど、物語の設定として出てくる時ってだいたい「エイズ」なんですよね。HIV感染症の中でも。

 

そして日々体調が悪化する一方だったり死期が近付いてきていたりする。本人も予後に対して死が近いと思っている。

 

ミュージカル「レント」もそう。名作ですよ。名曲ですよ。でも、20年前のお話なのです。今のHIV感染症&AIDSの状況はそれだけじゃないのに。

 

原作の台本は大事です。時代に即した改変は原作の良さを変えてしまう。それはしてほしくない。

 

でも、HIV感染症&AIDSについては「今はそうじゃないんだよ」って観たみんなに知識のアップデートをして欲しい。

 

今のHIV患者の予後はこの数十年で劇的に改善されたのだけど、世の中の認識がいまだに20年前で止まっているのかな。だから誰も異議を唱えられないのかな。

 

そんな深読みをして勝手に落ち込んでいたのでした。

 

某ワクチンでHIV感染するって説を訴えている方々も同様。「死ぬよ」「一生薬漬けだよ」「医療費高いよ」ってHIVの現状を知らないで軽率に言わないで欲しい。

 

「死なないよ。」「一日一回服薬して病状安定すれば伝染しないよ」「医療費助成しっかりあるよ」

もっと言うなら「障害者手帳活用できるよ」「体調さえ落ち着けば寧ろメリットまであるよ」

 

なんでこれが周知されない。