小さな頃から
アタシは、アタシの母親の再婚相手から性的虐待も受けてきました。

それはとても嫌なコトだったケド

アタシがそれを理解するには
あまりにも幼過ぎて


それは

例えるなら、

まるで薬を飲む行為に対する感覚と同じでした。

『嫌だケド我慢しなくちゃいけない』
そんな感覚。


いつしか、

その行為が『おかしなコト』だと気付きました。


アタシには4つ下の妹がいましたが、

母親の再婚相手が
彼女には何もしないコトを不思議に思い始めたのです。

アタシは2歳の頃にはもうされていた行為を

彼女はされるコトなく
夜を怖がるコトもなく
母親の再婚相手とふたりきりになるコトに怯えるコトもなく生活していたからです。

『なんでアタシだけなの?』

疑問に感じながらも
アタシは小学校に通い始めました。



『儀式』は
たいがい夜になってから。

あいつがほろ酔いになると始まります。


まだ小さなアタシは
やめて欲しいと許しを乞いますが

あいつは意地悪く口元を歪ませて笑うと

『我慢しろ』

そう言って、
アタシの服を脱がせ
裸のアタシを好きに弄ぶのです。

逆らうと何をされるかわからない。


小さなアタシは
声もあげずに泣きます。

身体を強張らせ、唇を噛み締めながら。




『早く終わって!!』

『誰か助けて!!』


心の中で叫びながら。






アタシハ キタナイ……


ますます自分が汚く思えていきました。