『いらすとや』さんでお借りしました
認知症で寝たきりの母がひざを痛めたらしく(車いすからズルズルと滑り落ちてしまったらしい)、お世話になっている施設の方から病院要請があったので、行ってきました。
一応レントゲンは撮りましたが、骨折はしていなかったのでひと安心…と、思っていたら、膝に血がたまって(腫れて)いるので抜きましょうと。
お医者さんが手にしていたのは、でっかい注射器~~~っっっ( ゚ ▽ ゚ ;)
ひぃぃぃ~~っっ!!!
そ、そ、その針を膝に刺すんですか~っっ!?
自分じゃないのに、思わず後ずさってしまいました(笑)
その注射器がどこに刺さるのかは、怖くて見れませんでした。
い・や・す・ぎ・る~

で、注射器2本半、たっぷりと血を抜き取られた母の膝は元のちんまりとした小さな膝になってました。
その後で、主治医である内科の先生が、今後のことについてということでお話がありました。
最後の時をどう過ごさせたいか、ということです。
機械に繋いでも延命治療をしたいかどうか。
胃ろうはどうするか。
最後は『家』『施設』『病院』どこで看取りたいか。
もしも、施設で急激に様態が悪化した場合(心臓が止まるとかの場合)、そのまま死を受け入れるかどうか。
ちょっと言葉は違ったかもしれないけど、そのような話でした。
母は10年ほど前から認知症を患いすでに娘(私)のことも孫のこともわからなくなっています。
会いに行ってもしゃべることもなく、ほぼ無表情。
要介護は5で、寝たきり状態なんですが、施設の方がなんとか座らせてくれてご飯を食べるそうです。
かなりのソフト食ではありますが、自分でスプーンを使って食べられるそう。
もう食べているのだけが唯一人間らしいことなのに、それさえも無理になってしまったら…。
チューブで点滴だけとか胃ろうにするとか、そこまでしての延命は必要ありませんと答えました。
私は一人娘だし、母も可愛がってくれたし、できるだけ長生きはしてほしいけど。
それでも。
それでも、そんな状態で長生きしても本人は喜ばないんじゃないのかなと思うのです。
父も病気で30年ほど前に他界してます。
今は自分で食べることができて、味も多少はわかっているんでしょう。
「食事の時間をとても楽しみにしているようですよ」と介護の方も言ってくださっていたので、日々の楽しみはあるのかな?と思うんですが、それさえもなくなってしまったら…。
延命措置をしない決断をするなんて冷たいのかな…と葛藤もありましたし、お医者さんも「これは最終決定ではなく、いつでも変更できますから」と言ってくれてたけど。
いざその時になったら。
たぶん、その時になっても。
気持ちは変わらないと思う…。
…そんなちょっと重いお話でした。