2023年。いろいろと新しいチャレンジをする1年になりそうです。
新しいこと初め?として、「対話を感じる読書会」を開こうと思います。
”対話”って?
「主体的・対話的で深い学び」
よく、目にするキーワードです。
ここでいう、”対話的”とは、誰かと話すことなのでしょうか?
例えば、クラスがワイワイとにぎやかなら、”対話的”と言えるのでしょうか?
うーん、よくわかりません。
教える側の立場にいる人たちは、対話ができているのでしょうか?
いまだに何もかも多数決で決めようとする職員会議。
— 工藤勇一 (@KudoYousan) December 31, 2022
一部の教員の大きな声で否定されたり、決定する職員会議。
対立を恐れ、結局、今までどおりを選択する職員会議。
職員会議など必要ないと何もかもトップダウンで決めようとする管理職。
まずは我々教員が「対話」の仕方を身につける必要がある。
深く深く同意します。「対話」ができない大人は、生徒に「対話」を教えられません。「対話」がなければ、新しい関係性が生まれることもありません。私達は本当に「対話」が下手だと感じます。 https://t.co/r53cxvumLV
— 鴻上尚史 (@KOKAMIShoji) December 31, 2022
残念ながら、工藤勇一氏や鴻上尚史氏がツイートされているように、教員たちは対話の仕方を知らず、対話できていない状況のようです。
私は ”教員”ではありません。
が、一日本語教育に関わる者として、自分自身を振り返ってみても、
「んー、あんまりできていないかも(?)」としか答えることができません。
(ちなみに、同僚とは、全く話せていません!)。
でも、この「対話」とは、いったい何をもって「対話」と言えるのでしょうか?
対話は「向かいあって話し合う」ことじゃない。
対話とは生そのものー
他者とともに「自分が変わっていく」ことだ。
(引用元)『生きることとしてのダイアローグ:バフチン対話思想のエッセンス』
桑野隆(岩波書店)
とあります。
「対話とは生そのものー」
対話をしているから、生きている。ということ?
「他者とともに「自分が変わっていく」こと」
世間話ぐらいだと、変わらないですよねぇ。
うーん、「対話」とは いったい何なのでしょうか?
こんな時は本を読んでみよう。
でも一人で読んで、考えてみても、よくわからないな。
そうだ、みんなで一緒に読んだらどうだろう?
ということで、読書を通じてみんなで対話について感じる場 を開いてみようと思います。
「対話を感じる読書会」
この読書会では、”読んで 話して 聞いて 感じる”をキーワードに、本を読みながら対話について、感じていこうと思います。
なるべく著者(または本の中の人々)の実体験が書かれているものを課題本としたいと考えています。
参加資格
・「対話」に興味がある
・手元に本がある
方なら、誰でも大歓迎です。
オンラインミーティング(月1回)
毎月1回 (第2土曜日)
19:00 〜 20:30 (日本時間)
Zoomで オンラインミーティングを 開きます。
声のみの参加もOKです。(耳だけは、すみません・・・)
みなさん、それぞれが感じたことを、話したり、聞いたりしながら、読みを深めていきます。一人で読んでいたら、気がつかなかったことや、新たな視点を持つことができるといいですよね。
グループチャット(いつでも)
Google Chatグループを作りました。
読んだ感想や疑問などは、グループチャットにいつでも投稿できます。
Twitterなどと違い、メンバーだけが見ることができる 閉じられた場なので、安心して投稿できます。
大切にしたいこと
みなさんが 安心して参加できる場 になればと思います。
テーマが「対話」なので、話の流れによっては、とてもセンシティブな内容になるかもしれません。
皆さんが、無理をせず、自分のペースで参加できるように工夫していくつもりです。
とりあげる本
一冊目
対話をキーワードにして検索をすると、よくオープンダイアローグに関するものがヒットします。何かの本を読んだ時にも、やはりオープンダイアローグが出てきました。
そこで、一冊目は、このオープンダイアローグに関する本を読もうと思います。
『感じるオープンダイアローグ』森川すいめい(講談社現代新書)
森川さんがオープンダイアローグに出会った経緯からトレーニングの様子まで、赤裸々に書かれています。本の最後には、オープンダイアローグに関するQ&Aもあります。
今後は・・・
二冊目以降は、参加してくださっているみなさんと一緒に選びたいと考えています。
私が読んでみたい本は、
『みんなが手話で話した島』ノーラ・エレン・グロース(ハヤカワ文庫NF)
「あの人たちにハンディキャップなんてなかったですよ。ただ聾(ろう)というだけでした」(本文より)
人は、ひとりでは罪と向き合えない。日本初となる刑務所内での長期撮影、一〇年超の取材がここに結実。
『ゼロから始める哲学対話:哲学プラクティス・ハンドブック』河野哲也編(ひつじ書房)
哲学カフェ、子どもの哲学、企業内哲学対話をやってみたい人のための必携ハンドブック。経験豊かな実践者が執筆を担当。人の集め方、場所の決め方、問いの出し方、対話の進め方、使える道具、困った時の対応の仕方など具体的な解決案が満載。対話に必要な哲学史と哲学説の基礎知識も一通り学べる。誰でもが使える対話と思考のためのガイドブック。哲学カフェや哲学対話に参加したいと考えている人にも有益。オンラインでの哲学も。
などです。
そのほかにも気になる本がたくさんあるので、リストを作ってみました。
終わりに
この「対話を感じる読書会」を通じて、みなさんと対話しながら、対話について色々と考えていきたいと思っています。
ですが、私は研究者ではありませんから、あんまり難しく考えずに、身体と心で感じていければいいなと思います。
もしよかったら、「対話」について、読んで、話して、聞いて、感じてみませんか?