前回で送信機変更の話をしましたのでついでにもう少し無線機の話をしましょう。

46年ほど前に私がラジコンを初めて購入した無線機はS社のミニプロポでした。当時は27MHzで6種類のバンドのみ、バンド変更もできず周波数固タイプでした。このため同じバンドを使っている人がいた場合混信するので、同時に使えず順番待ちになりました。後にクリスタルが入れ替えできるようになり、周波数がその場で変更できるようになりました。

 また、技術的精度が向上したことで、6バンドから12バンドに増設されました。

 

現在保管している送信機はS社のM11とM11X、名前、見た目、設定内容などほぼ同じですが、実際には似て非なるものです。

 M11は背面のモジュールを変更することで27MHz、40MHz、後に2.4GHzに対応でき、クリスタルを入れ替える事ですべてのバンドに対応できるようになっています。

 大きな大会では出走の組み合わせで使っているバンドが重なった場合、主催者側から変更要求され、対応できなければ走れないこともありえ、多くの種類のクリスタルを準備しておかなければなりませんでした。ローカルレースでは早い人はだいたい多くのクリスタルを持っているので、借りるか、使用バンドを譲って変更してもらうのが一般的でした。

大きな声では言えませんが、このクリスタルの中には今では使うことは無くなりましたが、特注で作った、いわゆるお化けバンドと言われるものも数種類入っています。

 今では2.4MHzのデジタル通信になり、送信機と受信機はペアリングされ、理論上数百台同時に動かすことができ、バンドが重なって混信する心配はなくなりました。

 当初はデジタル処理に時間がかかり、一瞬のタイムラグもありましたが、技術革新によりどんどん早くなってきました。

当時の最速の2.4GHz専用モデルがM11Xでした。

 処理速度もどんどん早くなり、今ではレスポンスの遅れを感じることは無くなりました。しかし便利になった副産物が送信機と受信機の互換性で、古いものと新しいもので使えない組み合わせがあります。

 古い受信機などの中古品を購入するときはメーカーが発表している互換表で確認する必要があります、注意しましょう。

 長くラジコンをやっているので、手持ちの半数の受信機は今の最新の送信機では動かせません、受信器も高いので買い替えるのはもったいないので、なかなか最新モデルに変えられませんね。